アイヌモシリ連絡会からのお知らせ

【ご覧の皆さんへのお願い】

 ● 報告集への寄稿をお願いします 10月20日締め切り - 2008年9月20日

 ● お礼と緊急カンパのお願い その2pdfファイル) 8月15日締め - 2008年7月19日

【洞爺湖のデモ行進・伊達キャンプについて】 - 2008年7月6日~9日
 ● 伊達市にお住まいの皆さんへ (PDF)、 スケジュール伊達キャンプへのアクセス・地図
 ● キャンプサイトでの交流会・コンサ-トの企画(予定)キャンプQ&A伊達キャンプ(交流広場)での注意事項

【アイヌモシリ連絡会の主張】
 ● 外務省への申し入れ文書 G8首脳にたいする集会決議 (2008年 7月7日)
 ● 北海道知事への申し入れ文書「知事はG8洞爺湖サミットに協力せず、推進しないこと」 (2008年 4月4日)
 ● 反G8サミット北海道(アイヌモシリ)連絡会準備会呼びかけ 「別の世界が可能だ!」 (2008年 1月 22日) - 英語声明文 A Different World is Possible!--A Statement of the Anti-G8 Summit Hokkaido (Ainu Mosir) Liaison

2008年4月4日金曜日

申し入れ文書

2008年4月4日、反G8サミット北海道(アイヌモシリ)連絡会は、「知事はG8洞爺湖サミットに協力せず、推進しないこと」 を旨とする以下の申し入れ文書を、北海道洞爺湖サミット道民会議会長および、 北海道知事へ提出することを予定しています。


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 北海道知事 高橋はるみ様
 北海道洞爺湖サミット道民会議会長 高橋はるみ様

 2008年4月4日

反G8サミット北海道(アイヌモシリ)連絡会
札幌市北区北22条西2丁目1-2
静麗荘28号 011-747-6321


申し入れ  「知事はG8洞爺湖サミットに協力せず、推進しないこと」



 前略

 私たち反G8サミット北海道(アイヌモシリ)連絡会は、さる3月15日、戦争に反対する活動、国際連帯の活動、アイヌ民族との交流・連帯の取り組み、民主主義的権利の回復の活動、「障害者」・マイノリティの権利と生活を確立する運動、芸術・文化活動など札幌を中心に活動してきた市民団体、労働者団体、個人でもって結成されました。

 私たち連絡会の目的は、名称にも表現していますように、きたる7月7日から洞爺湖で開催されようとしていますG8洞爺湖サミットの反対にあります。

 私たちの連絡会の性格をあらかじめ明確に表明したうえで、以下に簡潔に指摘する諸点からも「北海道知事ならびに北海道洞爺湖サミット道民会議は、戦争を発動・遂行し、餓死と貧困そして格差を世界中に拡大している超大国(G8)の頭目たちが集う場であるのが洞爺湖サミットであることを強く認識され、しかも人権を蹂躙して推進していることを反省し、サミット開催に協力し推進することはやめるべきです。もうこれ以上関係市町村、道民、アイヌ民族、在日外国人などに負担と圧力をかけるべきでない。」と強く申し入れます。

 その理由の第一は、イラク、アフガニスタン、パレスチナなど戦争が続いていますが、すべてがアメリカ主導の侵略戦争であり、日本も加担しています。北海道に基地をもっている自衛隊もこの戦争に参戦してきました。北海道知事はこの戦争を支持しているのですか。いかなる根拠、理由でこうした戦争の頭目たちを「歓迎」できるのでしようか。

 第二は、地球環境問題(CO2削減計画など)が重視されるのが今回のサミットの主要テーマ、それには北海道の洞爺湖が最もふさわしい所などと宣伝されていますが、欺瞞だと思います。最も危険極まりない原子力発電の推進と輸出、バイオエタノール燃料の開発などが強力に進められていますが、現実におこっていることは営農(農民)の危機であり、穀物(主食)の値上げです。そのことによって飢餓人口が広がり、土地なし農民も急速に拡大しています。これらのことは北海道の農業を守り発展させるという北海道知事の政策と根本的に対立しています。知事は北海道のジャガイモ、甜菜、米などをバイオエタノール燃料の原材料にすることに賛成するつもりなのですか。

 第三は、アイヌ民族をサミット政治に利用することをやめていただきたい。大統領夫人らを「ポロト・コタン」(白老)などに案内して、「アイヌ文化の理解を広める」としています。これこそ政治利用ではないでしようか。北海道知事としてまずもってしなくてはならない事は、アイヌ民族を先住民族として認め、大地に対する権利(土地権)、河川を自由に利用する権利、、鮭や鹿をとる権利、アイヌ語・アイヌ文化を学校で学ぶ権利などの先住権を政府に先駆けて認め、さらに自決権を承認することだと思います。世界の先住諸民族を侵略し、植民地として支配し、今日なお自決権を蹂躙している日本政府も含めて超大国首脳らを「歓迎する」などと言うことはできない、と思います。

 第四は、新自由主義のグローバリゼーションによって、飢え、貧困、格差を世界中に拡大してきた超大国の頭目たちを「歓迎」するなど口が裂けても言わないでいただきたい。北海道知事は夕張の例をもちだすまでもなく、まず北海道内の市町村間および労働者、住民の経済的格差の拡大こそ根本的に是正しなくてはなりません。新自由主義のグローバリゼーションが北海道内の貧困と格差の拡大と無関係ではない、格差の拡大をもたらしていると考えるべきと思います。

 第五に、サミットの推進は警備を過剰に肥大化し、人権を蹂躙しています。サミットにたいする「テロ」攻撃が想定されると称して、自衛隊と北海道警察、消防署と北海道警察の合同訓練などが関係市町村をまきこんで進められています。警察による職務質問も執拗に行われています。また外国からの入国にも厳しい条件がつけられ、まるで「犯人」扱いがまかり通っています。洞爺湖周辺市町村も知事らの意向を受けてか、公共施設、キャンプ場を市民に利用させないとしています。まるで戦前・戦中の警察国家に逆行している感じです。知事にはこの現実を知らないとは言わせません。

 サミットに反対することは労働者、農民、市民の政治的権利であり、基本的人権―思想・表現の自由に属することではないのでしょうか。北海道知事の民主主義と人権の感覚は一体どうなっているのでしようか。

 以上から、北海道知事と北海道洞爺湖サミット道民会議は、政府が主催し開催する洞爺湖サミットに関して一切の協力を直ちに中止し、推進しないことを申し入れます。

  以上述べてきた諸点について知事および北海道洞爺湖サミット道民会議の見解を5月1日までに文書で回答していただきたい。     


  以 上 
 
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by WEBスタッフ。

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