アイヌモシリ連絡会からのお知らせ

【ご覧の皆さんへのお願い】

 ● 報告集への寄稿をお願いします 10月20日締め切り - 2008年9月20日

 ● お礼と緊急カンパのお願い その2pdfファイル) 8月15日締め - 2008年7月19日

【洞爺湖のデモ行進・伊達キャンプについて】 - 2008年7月6日~9日
 ● 伊達市にお住まいの皆さんへ (PDF)、 スケジュール伊達キャンプへのアクセス・地図
 ● キャンプサイトでの交流会・コンサ-トの企画(予定)キャンプQ&A伊達キャンプ(交流広場)での注意事項

【アイヌモシリ連絡会の主張】
 ● 外務省への申し入れ文書 G8首脳にたいする集会決議 (2008年 7月7日)
 ● 北海道知事への申し入れ文書「知事はG8洞爺湖サミットに協力せず、推進しないこと」 (2008年 4月4日)
 ● 反G8サミット北海道(アイヌモシリ)連絡会準備会呼びかけ 「別の世界が可能だ!」 (2008年 1月 22日) - 英語声明文 A Different World is Possible!--A Statement of the Anti-G8 Summit Hokkaido (Ainu Mosir) Liaison

2008年10月17日金曜日

【速報】国連規約人権委審査、代用監獄を批判

Webスタッフの佐伯悠です。

 その後皆さんいかがお過ごしでしょうか?

近況

 前回の9月20日の連絡会からの投稿「報告集への寄稿をお願いします」 から一ヶ月近くたちます。反G8行動のレポートですが、ボクはまだ書いていません。これから書く予定です。皆さんはもう書き終わっていますか? ボクはブログと違い、なにをどう書くか、気持ちの整理なども付かず、取り掛かりにくいです。あまり、ちゃんとした文章を書くのが不得手だいうのもあります。また、ボクは最近は反G8活動から 離れて日常を送っていて、関連する人々にご連絡ができていなくて義理を欠いているようで、ちょっと心苦しい感じがあります。申し訳ありません。

 10月20日の締め切りも近くなってきているので、このブログを読んでまだ書いていない方は、簡単な感想でもかまいませんから、寄稿していただけると幸いです。


 それから、報告といえば、他にも時間ができたら投稿しようと思っているにもかかわらず、できていない事柄も多々あります。新聞記事などのスキャンデータなども投稿したいと考えているのですが、こちらもできていません。アイヌモシリ連絡会関連の反G8運動の新聞テレビでの報道が膨大だったのは、メディアへの広報を担当していただいた、北海道自由エスペラント協会宮沢直人さんの活躍によるところが大きいです。怒涛の報道に逐一対応していたのは見事でした。これらのWEBの記事やスキャンデータとともに投稿し、紹介する予定だったのですが、こちらも遅れてしまっていて、迅速に報告できなかったのが悔やまれます。

 Webの記事については時間がたって削除されているものも多く、現在参照できなくなっているので、現在保管してある新聞のスキャンを掲載しようと考えていたのでが、個人的な事情で時間が作れず、作業が遅れています。というわけで、個人で作業するのには膨大すぎるので、「ブログにこのことが書いてないじゃん」という不満も多くあると思います。いやー、申し訳ありませんです。なかなか一人では難しいです。

 ということで、多くの方の協力やご支援で、有意義で実りの多い
今回の活動ができたとボクは考えています。ですから、反G8に参加した人も、参加できなかった人も、感想、批判などのご意見も含めて、体験、行動記録などをできるだけ多くの人の間で共有できるといいと思っています。少し時間がたった今だから気がついたことも何かあると思います。簡単な文章でも構いませんから、報告を寄稿していただけるとボクとしても助かります。

     *     *     *

国連規約人権委審査、代用監獄を批判

 で、話題は変わります。このブログでも取り上げていた代用監獄制度の人権侵害問題ですが、関連するニュースがあったので、お知らせします。陪審員制度警察機構の改革などとともに、今後、人権侵害を減らすべく、世論の関心が拡がり、代用監獄制度の廃止について検討されることを願っています。

● 代用監獄とは? - Wikipediaによる説明 , Googleニュースによる最新記事


日本の死刑・代用監獄に批判相次ぐ 国連規約人権委審査
朝日新聞 - 2008年10月17日 (Webの記録
     質疑では死刑や代用監獄制度などをめぐり、委員から「10年前(前回審査)の問題提起に十分対応していない」などといった批判が相次いだ。 対日審査は10年ぶり。死刑制度は98年の前回審査で「廃止に向けた措置」の勧告を受けたが、この間、執行数は増加した。

     警察の留置場を拘置所代わりに使う代用監獄制度については、委員が「取り調べが長時間になる一方、弁護士との接見が限られる事態を招く」と指摘。日本政府は「廃止すれば、日本の刑事司法制度の利点の基盤が損なわれる」と答えた。

     委員会は、今回の質疑を踏まえて、勧告を含む「最終見解」を月末までにまとめるが、日本に厳しい指摘が盛り込まれる可能性がある。...

日本の死刑、代用監獄に批判続出 国連委、10年ぶり対日審査 中日新聞 - 2008年10月17日 (Webの記録
     【ジュネーブ17日共同】国連のB規約(市民的および政治的権利)人権委員会による対日審査が15、16の両日、ジュネーブの国連欧州本部で行われ、法律専門家など有識者18人の委員からは、日本の死刑制度や代用監獄制度の廃止を求めるなど厳しい意見や質問が相次いだ ...
死刑廃止:「勧告は…」国連人権委が日本批判 毎日新聞 - 2008年10月17日 (Webの記録
     【ジュネーブ澤田克己】日本の人権保障状況を審査する国連の「規約人権委員会」の対日審査が15、16の両日、ジュネーブの国連欧州本部で98年以来10年ぶりに行われ、法曹出身や研究者らで構成される委員から、日本の死刑制度や代用監獄制度に批判が集中した。 .

日本の人権状況を討議 日刊スポーツ - 2008年9月24日  (Webの記録
     10年ぶりとなる国連の自由権規約委員会による対日審査を来月に控え、ラファエル・リバス・ポサダ委員長らが来日し24日、国会議員や関係省庁の担当者らと日本の人権保障の実施状況について意見交換した。

    10月中旬、ジュネーブの国連欧州本部で行われる審査は、市民的・政治的権利を内容とする国連人権規約を日本が順守しているかどうかについて、日本政府が提出した報告書に基づいて検討する。

     会合では、川田龍平参院議員が代用監獄の問題点について言及。ポサダ委員長は「珍しいシステムで、非政府組織(NGO)からも人権侵害との懸念が示されている」とした上で「正当化できる根拠があるか政府の説明を聞きたい」と述べた。

     また事件捜査の可視化などが取り上げられ、警察庁の担当者は「捜査手法の監督を強化し、長時間の取り調べに事前承認を義務付けることで改善を図る」と説明した。

     1998年の審査では、代用監獄事件捜査の在り方のほか、死刑件数の急増や人身売買など女性に対する暴力の解決に向けた努力の不足が指摘された。 [2008年9月24日17時9分]

国連自由権規約委、日本を審査 死刑急増に非難集中か 47NEWS - 2008年10月11日 (Webの記録
      国連の自由権規約委員 会は15-16日、スイス・ジュネーブの国連欧州本部で、日本政府が国際人権規約の自由権規約を守っているかどうか審査する。焦点は死刑や婚外子差別、従 軍慰安婦問題など。とりわけ死刑は10年前の前回審査で「廃止に向けた措置」を求められたのに、執行が急増していることから、人権団体は「非難が集中する 可能性がある」と予想している。

     自由権規約には、人種差別禁止、男女同権、死刑の抑制、表現の自由などが定められ、規約委員会が定期的に各国政府を審査している。

     日本政府は今回の審査に先立ち、2006年12月に自らの政策の適正さを説明する報告書を提出した。

      規約委員会は日本側の主張を踏まえ、今年5月に「死刑の極めて限定的適用という規約上の義務をどう考えているのか」「政府から独立した人権機関の有無」 「婚姻最低年齢(男性18歳、女性16歳)の男女差別改正は検討したか」など29項目に上る質問書を日本政府に送付。これらの各点が審査の焦点になるとみ られている。...

 というように、先進国が国際会議を行うのであれば、こういった人権を基軸にして話し合うべきだと思うのですが、洞爺湖サミットでは、人民が願う政策が話し合われることはなく、アメリカ政府が主導する「テロとの戦い」を口実に表現の自由を侵害し、一部の大企業の利益だけを優先する市場原理主義に基づいた話し合いがなされました。そして驚くべきことに、サミット期間に、入国を妨害し犯罪を行い、カメラマンやデモ参加者への暴力的な不当逮捕によって表現の自由や報道の自由、そして人権を侵害したのは日本の政府や警察でした。

 日本政府の感覚は国際的に見ると明らかにずれているのですが、そういう意見が表に出る機会は少ないままです。抗議集会やデモ行進などの政治的な表現の自由が侵害されているのであれば、自由な意見を述べることができなくなり、民主主義を実現することが困難となります。

 サミット参加国、特に開催国である日本
政府は、こうした批判を通して適正な政策をとることが求められているにもかかわらず、何故かあまり取り上げられていないのは不思議なことです。国民の視線を逃れるために、「環境」、「国際貢献」などの美辞麗句を使い、反対派を「テロリスト」と混同するようなレトリックを使って恐怖を煽り立てることで、日本政府の活動を偽装し、巧みに話題をそらそうとしているのではないか? 今回のG8サミットの報道のされ方の検証によって再度検討してみてほしいところです。

 不必要な警備や建物に税金を使われたことは事実です。また、国や自治体、警察など、今回のサミット全体で警備費用が最終的にいくらかかったのか、はっきりしたことは発表されていません。説明責任がきちんと果たされず、会計の透明性が確保されていないことは問題です。
一部の企業や軍需産業や警備会社の利益確保、そのための無用な馬鹿騒ぎに税金を投入するのではなく、地方格差や貧困や人権侵害の解決のために、正しく税金や知恵を使えるように、国際会議のあり方は改善されるべきだと考えます。

 自国の人権侵害を正せない国が、国際問題の解決や国際貢献を口にしても、他の国の信頼や同意が得られるとは到底思えません。

2008年9月20日土曜日

報告集への寄稿をお願いします

7月、さまざまな困難を乗り越え、札幌―洞爺湖現地での反G8闘争を実現し、闘い抜くことができました。
この闘いは、誰かだけのものではなく、参加者みんなで創りあげたものである、と考えています。

私たち連絡会は、反G8行動を「総括」するにあたって、ただひとつの「公式的総括」などでは語りきれるものではないと考えます。

全ての皆さん!ぜひ皆さん一人ひとりの「総括」を連絡会に寄せてください。反G8行動(集会、デモ、キャンプ…)に関わる、よかったこと、悪かったこと。何でもかまいません。

字数制限はしませんが、2000字程度を目安にお願いします。
年内中に「報告集(仮)」を発行したいと考えていますので、公開されることを前提に執筆ください。
とりあえずの締め切りは、10月20日とします。
送り先:
Mail: renrakukai(at)gmail.com  <→  "(at) "は"@"に変えて>

2008年9月19日金曜日

【ニュース】G8以後

Webスタッフの佐伯です。

 アイヌモシリ連絡会が異議申し立て直接行動を訴え、実践した後、さまざまな立場からの抗議行動が起こりました。そういうニュースの一例を紹介しようと思います。たとえば、「食の安全、農家、酪農、漁業を守り食料自給率を高めようという声」、「原油・飼料高騰による生活苦の増大の是正を求める消費者や運輸業界や中小企業の声」、「大企業や輸出産業の利益重視の政策から脱却し労働者や生活者重視の政策へ転換を求める声」、「ダム建設などの差し止めを求めるなどの開発行政・政策の見直しを求める声」、「非正規雇用や労働環境の改善や貧困・格差の解消を求める声」など。

 これらは貧困を生み出す、アメリカ追従の新自由主義政策の見直しを求める反グローバリゼーション運動といえるのではないでしょうか?

 メディアは選挙報道や政治家や訳知り顔の専門家の意見だけではなく、市民・生活者・労働者・地方からなど社会的弱者の声が目立つように情報量を増やし、貧困を解消するために何ができるか?という観点で報道するべきではないか そう常々と思っています。

 大手メディアは視聴者や購読者の獲得を目指した底の浅い芸能人のコメントの垂れ流しなどのバラエティ化しています。また、大企業やスポンサー重視で、自民党や経団連の政治や経済重視の論調ばかりが洗脳的に繰り返されています。

 そういった意味で、今までの大手のテレビ・新聞などの論調は中立ではありません。増え続ける貧乏人の立場に全く立っていません。政府や企業に頼らない貧困解消を目的とした生活者目線のメディアが必要な時期なのでしょう。ボクたちは根本的な変革を今求めているのです。




 ●  事故米転売:市民団体らが公開質問状 農水相と厚労相に 毎日新聞 - 2008年9月13日 (Webの記録
米卸売加工会社「三笠フーズ」(大阪市北区)などの事故米転売問題で、市民団体「食の安全・監視市民委員会」とNPO「日本消費者連盟」は13日、太田誠一農林水産相と舛添要一厚生労働相に、抗議声明と公開質問状を送った。 両団体は、事故米の食用転売が規制でき ...

 ●  “酪農経営”の現状を訴え RKB毎日放送 - 2008年9月13日 (Webの記録
飼料価格や、燃料費の高騰に苦しむ福岡県内の酪農家がきょう、県内3か所で、酪農経営の現状を消費者に理解してもらうための街頭活動をしています。 福岡市天神でもきょう午前11時から、福岡県酪農業協同組合に所属する酪農家が、「酪農経営の現状」をまとめたリーフレット ...

 ●  原油高対策を」道民7万人署名 札幌テレビ - 2008年9月12日 (Webの記録
今年で45回目となる「北海道消費者大会」が行われおよそ500人の道民が参加しました。メインテーマとなったのは去年と比べて63パーセントも値上がりしている灯油についてでさらなる価格高騰を心配する声が数多く聞かれました。 大会後には灯油や生活物資の値上がりに対策を ...

 ● 原油高騰・農水産物価格低迷で初の県民集会 福島放送 - 2008年9月11日 (Webの記録
原油高や農林水産物価格の低迷を受け、県内の農林水産業関係団体や消費者団体などは11日、福島市のJA福島ビルで「食・農・暮らしを守る県民集会」を初めて開いた。 暮らしを守る政策実現を国や県に強く求め、生産者と消費者の連携強化を確認した。 ...

 ● けいざいフラッシュ:酪農家100人「乳価引き上げを」 毎日新聞 - 2008年9月11日 (Webの記録
乳業各社と酪農団体の乳価引き上げ交渉が難航する中、関連業界や消費者に値上げへの理解を求めた。若手や女性の酪農家でつくる全国酪農青年女性会議が主催。参加者は「生産するほど赤字になる」「先の見通しが立たない」などと窮状を訴えた。

 ● 原油高 農家直撃 読売新聞 - 2008年9月11日 
ただ、販売価格を値上げすれば、消費者の納得が得られず、売り上げが落ち込む恐れがある。 JA全農とちぎでは、大手スーパーなどの量販店や卸売業者との契約取引分を対象に、重油価格の変動分を野菜や果物の出荷価格に反映させる「燃料サーチャージ制度」の導入も検討し ...

 ● 派遣添乗員、JATA旅行博会場でみなし労働の撤廃を業界と消費者にアピールへ トラベルビジョン - 2008年9月11日 (Webの記録
東部労組によると、「一般消費者の集まる場所で広くアピールし、旅行業界に対して『みなし労働』をやめるように訴える」としている。 派遣添乗員の「事業場外みなし労働」については、派遣添乗員が労働基準監督署に申告し、旅行綜研、ダイヤモンドシステム、クラブ ...

 ● 原油高対策 国に要求 札幌 連合など1万人集会(09/12 00:50) 北海道新聞 - 2008年9月11日 (Webの記録) 
連合北海道や北海道消費者協会など八団体は十一日、札幌市中央区の大通公園で、原油価格や物価の高騰への対策を国や道に求める「道民生活、経済・産業危機突破一万人集会」を開いた。民主党の小沢一郎代表や高橋はるみ知事、新党大地の鈴木宗男代表も来賓として出席した。 ...

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【政治】小沢代表が11日来道 1万人集会参加へ(09/02) 北海道新聞 - 09/02 07:18)

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農業の危機的状況訴え/県農協中央会が緊急集会 四国新聞 - 2008年9月11日 (Webの記録
米麦や野菜、果樹、畜産などに携わる農業者をはじめ、JAグループの役職員や消費者団体の代表者らも参加した。席上、悪化する農業経営の情勢報告の後、庵原稔・香川県農協経営管理委員会長が議員を前に価格高騰への対策などを要請した。 この後、各国会議員が「経営安定 ...

 ● 4年間で所得は7割減 乳価の価格転嫁を訴えて緊急会見 農業協同組合新聞 - 2008年9月11日 (Webの記録) 
アメリカでは生産者が受け取る乳価が27円あがっても、店頭価格の上げ幅は同程度の25~28円ほどで、小売やメーカーも同時に取り分が増えることはない」と日本的市場システムに疑問を唱え、「消費者側も、小売を通さず産地から直接共同購入するなどの働きかけをしてほしい」 ...

 ● 労働者の実態伝えるサイト「ユニオンチューブ」とは。 毎日新聞 - 2008年9月7日 (Webの記録
ユニオンチューブは反響を呼び、派遣労働者問題に取り組む労組の団体交渉の模様や「名ばかり管理職」問題を追及する集会などさまざまな映像が投稿された。サイトの作成に参加した映像作家の松原明さんは「不払い残業などを訴える映像を見て、労働相談にくる人も出てきた。 ...

 ● 県畜産農業協同組合連合会:飼料高騰対策を 決起集会に200人--奈良 /奈良 毎日新聞 - 2008年9月10日 (Webの記録
小売価格転嫁に対する消費者の理解醸成を図って奈良市内をデモ行進した。 連合会は県酪農農業協同組合や県養鶏農業協同組合、大和肉鶏農業協同組合など6組合で構成。組合員は約240戸。 連合会によると、この2年で飼料価格は約50%上昇。 ...

 ● もうがまんできない原油高 ニュースエコー 岩手放送 - 2008年9月10日 
国に対して原油高への緊急対策を求めようと県内の消費者、生産者、事業者の団体が署名活動を行ないました。 盛岡市大通で署名活動を行なったのは、農業組合や漁業組合、クリーニング組合、バス協会、生協連など12の団体の人たちです。それぞれの組織の枠を超えて集まった ...

 ● 厳しい環境に理解訴え-畜産関係 県6団体 奈良新聞 (会員登録) - 2008年9月9日 (Webの記録
... 物の安定供給を求めようと県畜産農業協同組合連合会(出口清一会長)は9日、奈良市大森町の県農業協同組合(JAならけん)本店で畜産団体決起集会を開き、畜産関係者や生産者、JA職員ら約200人が結集。飼料価格高騰関連対策の強化や消費者に対する現状理解を訴えた。 ...

 ● 消費税引き上げ、2010年度10%に 経団連が要望案 日本経済新聞 - 2008年9月9日 (Webの記録
消費税の引き上げと同時に所得税を減税する一体的な措置で消費者の負担を和らげることも盛りこむ。 経団連は自民党総裁選の終了後、新しい政権に対して税財政・社会保障の一体的な改革を要望する考えだ。最大の焦点となる消費税については一気に5%の引き上げを求め、時期 ...

 ● 飼料高騰で経営ピンチ 奈良の畜産農家が決起集会 MSN産経ニュース - 2008年9月9日 (Webの記録
国などに対策強化を求める大会宣言が採択されたほか、終了後には参加者が同市内をデモ行進して、消費者などに理解や協力を求めた。 同連合会は、県内の酪農、養豚、養鶏農家など計約240軒が加盟する業界6団体で構成。同連合会によると、飼料価格はこの2年間で約5割 ...

 ● 10月に施肥コスト抑制で全国大会 -JA全農 農業協同組合新聞 - 2008年9月8日 (Webの記録
大会では東京農大の後藤逸男教授の基調講演や優良事例発表などが行われるほか、国産農産物への支援と資材高騰への理解を訴える消費者への街頭宣伝活動も行う。JAの営農担当者、県域に設置されている対策本部メンバー、肥料関係メーカーなど400人が参加する。 ...

 ●  物価高に見合う年金を しんぶん赤旗 - 2008年9月8日 (Webの記録
現在、ガソリンや食料品など消費者物価の異常な高騰がすすんでいます。日銀生活実態アンケート(六月)では、10・2%アップという数字もでています。 ところが賃金はここ数年低下の一途をたどっています。このままではことし物価がいくら上昇しても年金はまったく ...

 ●  肥料、飼料高騰窮状訴える/11日県農業者集会 四国新聞 - 2008年9月8日 (Webの記録
緊急集会は8月末に都内で開かれた全国集会の香川県内版。11日午後2時から、香川県丸亀市綾歌町の市綾歌総合文化会館アイレックスで開催し、農業者やJAグループ役職員のほか、生協、消費者団体代表ら約1000人が参加を予定している。 集会では、情勢報告や原油・ ...

 ●  燃油、飼料高騰で危機突破大会 県JAグループ 長崎新聞 - 2008年9月6日 (Webの記録
燃油や飼料価格の高騰など農畜産業を取り巻く厳しい情勢を背景に、JA県中央会(山中勝義会長)など県JAグループは六日、諫早市宇都町の諫早文化会館で、「くらし」(消費者)と「農」(生産者)の双方を守ることを掲げた「危機突破大会」を開いた。 ...

 ●  農家や消費者ら1500人、原油高対策訴え…長崎で大会 読売新聞 - 2008年9月6日 (Webの記録
農家や消費者ら約1500人が参加し「原油・肥料・飼料高騰対策に係る政策の拡充と実効性確保を求めていく」など4項目の大会決議を採択した。 原油などの生産資材価格高騰から農家の経営が危機に直面し、消費者の家計も圧迫しているとして、県生活協同組合連合会などが ...

 ●  JA佐賀が農業振興大会 価格高騰で苦境訴え 読売新聞 - 2008年9月6日 
... の生産拡大〈3〉損益分岐点計算による生産ロスの排除――などを提示した。 その後、県選出の国会議員や県議らに対し、経営安定策の確立や農業関連予算の確保などを要請。「安全で安心な農畜産物を消費者へ供給し、活力ある地域作りに取り組む」とする大会決議を採択した。

 ●  県農業の厳しい経営打開へ 「危機突破大会」に1500人 コスト削減、消費者と連携 西日本新聞 - 2008年9月6日 (Webの記録
県内の生産農家をはじめ、消費者団体のメンバーも含め約1500人が参加した。 原油・飼料価格などの高騰が世界的に続いている状況を受け、JA県中央会の山中勝義会長は「生産農家のコスト削減努力も限界にきている。消費者にもこの実情を理解してもらい、手を取り合っ ...

 ●  食糧危機と農業で議論 関で自治体職員らシンポ 中日新聞 - 2008年9月5日 (Webの記録
世界的な食糧不足と、国や自治体、農業従事者、消費者ができることについて情報や意見を交わし合う、自治体“農”ネットワーク(事務局・北海道)の「農業シンポジウムinぎふ関」が5日、関市若草通のJAめぐみの本店で開かれた。 全国から集まったネットワークの ...

 ●  餌代高騰で酪農家「もう限界」 価格転嫁できず悲鳴 中日新聞 - 2008年9月5日 (Webの記録)
三家さんは「牛乳一リットルの小売価格が二百二十円ぐらいにならないと採算は取れない」と苦しさを明かす一方で、「消費者離れに拍車がかかるため強くは推せない。安全・安心な牛乳を提供するにはこれ以上の負担には耐えられないことを理解してほしい」と話す。 ...

 ●  組織超えて対策を訴え ニュースエコー 岩手放送 - 2008年9月5日
原油高への緊急対策を、一丸となって国に求めていこうと消費者、生産者、事業者の団体が盛岡で、組織を超えた大集会を開きました。 およそ800人が集まったこの緊急大集会は、県生協連やJA県中央会、県漁連、県バス協会など12の団体が開いたものです。 ...

【カンパ】佐伯悠個人へのささやかなカンパのお願い(笑)。

佐伯悠からの個人的なお知らせです。

 (ブログを個人的な話に使ってしまってすいません。活動報告の一環としてご容赦を。)

 昨日18日、アイヌモシリ連絡会のミーティングがあり、この間のキャンプや準備などの活動の賛同金やカンパ、キャンプでの収入、もろもろの支払いなどの支出の報告と、赤字の分担など資金面での清算が行われました。懸念されていた清算ですが、最終的にも大赤字とはならず、想定の範囲内でよかったです。やっと金額がはっきりしたのですっきりした気持ちでいます。

 残った赤字分は事務局のメンバーみんなで分担をすることになったのですが、ボクの個人分担分は全部でもわずか数万円ですむことになりました。(会計作業どうもごくろうさまです。)見積もり的にもこうすればよかったという部分もないわけではないですが、出入金の内訳を確認すると、納得できる内容だったのでこれはこれでいいです。(ちなみにボク個人もアイヌモシリ連絡会事務局も、今回の反G8運動を通して、できるだけ無駄な経費がかからないように努力をしていたことも付け加えておきます。)

 また、ボク名義の数万円の分担金は赤字の分担作業の過程で、ボクが自主的に個人責任で分担・回収作業をすると申し出たことなので全く問題はありませんし、新自由主義の粉砕や警察国家化に対する異議申し立てとしては、非常に効果的な活動だったと個人的にボクは考えているので、これは金額的にもとても安い経費で済んだと満足しています。ただ、ここに至るまでの労力と個人経費もあるので、貧乏な個人が一人で分担するにはちょっと大きな金額とも思えます。もっと賛同者やカンパがあれば、、、力が足りなかったところはある、、、ですがいたしかたない。(それと、佐伯は現在この数万円以外の借金はほとんどないので生活面でのご心配も必要ありません。)

 誤解がないように追記しておくと、アイヌモシリ連絡会が個人に多額のカンパをお願いすることはないです。ボクが今回分担するのは、賛同金カンパ+赤字分担分です。これは、連絡会結成時に、カンパや赤字分担方法についての話し合いと合意がなされており、もし赤字分が出た場合は事務局を担った賛同団体・個人で分担することになっていました。ボクはこれまでアイヌモシリ連絡会に、ミーティングなどの諸経費やささやかな差し入れ(おやつなど)以外でボクはアイヌモシリ連絡会に支払いをしたことはなく、今回がたぶん最初で最後の出資になります。今回ここでお願いしているカンパはボク個人へのカンパのお願いです。

 (アイヌモシリ連絡会へのカンパも引き続き募集しています。そうすると事務局の団体・個人の分担分も減ることになります。筋でいうとアイヌモシリ連絡会へのカンパを優先することが望ましいです。順序的には、佐伯個人へのカンパはその後になります。要するに解散するにあたって事務局メンバーで一旦赤字を分散・吸収する過程にあるということです。表現が伝わりにくくわかりにくいかもしれませんが。もう少しいうと、事務局のメンバーとしてボク個人名義でも分担して、ボク個人で受け持って(立て替え)ている活動の赤字分補填のために資金繰りを考えていこうということなのです。ということで赤字救済カンパの正式なお知らせがアイヌモシリ連絡会事務局からいくと思うので、アイヌモシリ連絡会の活動に賛同してカンパしてもいいという方は佐伯個人へのカンパよりも、アイヌモシリ連絡会へのカンパを引き続き優先してくださいネ。)

 ホントは記録の出版、イベントなどで資金創出して赤字分をカバーできればよく、そういう計画もないわけではないのですが、今はなかなかそういう元気がありません。また、個人的にはブログを使って、広く無料で活動報告をすることに意義を感じているのでそういう方向であまり考えていないところがあります。

 ということで佐伯悠個人にもささやかなカンパや差し入れなどしていただけると非常にありがたいです。できれば年末まではいたわりとやさしさをもっていただけるとうれしいです(笑) 数万円ぐらいはお金があればどーってことないフツー金額のですが、現在金欠なのですよ。基本的には労働して稼ぎますけどどね。

 それと、ボクだけじゃなく、今回反G8運動をがんばった人には是非ビール一杯ぐらいおごってあげてくださいネ。面白い話もいっぱい聞けるでしょうから。(←ここが今回の投稿の主旨です。)

 徳の高い方のご連絡を心待ちにしております。

【活動報告】9・20,21 サヨナラG8大会@札幌

Webスタッフの佐伯です。

 札幌での活動報告のお知らせです。20日にはアイヌモシリ連絡会の報告もあります。報告の時間が短く、内容は盛りだくさんなので各報告の報告はたぶん短時間で簡単なものになるでしょう。経過報告のみで15分ぐらいの時間は使い切ってしまうだろうことが予想されるので突っ込んだ話はできないんじゃないでしょうか。

 反G8運動のような前代未聞、空前絶後の大規模な市民運動が、それも地元で起こるということは、いままでもたぶんこれからもないでしょうから、ボクとしてもこの取り組みや経験について、今度の人生や活動のなかでこのことを何度も振り返り、評価しななおすなど、ずーっと考え続けていくに違いありません。現在、ボクは金欠かつ祭りの後的な脱力感があってボケーっと停滞している感じがあるのですが、できるだけ多くの視点からの記録を残し、伝承していく必要性も感じています。皆さん、感想や写真など活動の記録を残し、意見などを集める機会やきっかけを作り、それを広く公開していく方向いっていってもらえるとうれしいです。

 報告会では「様々な取り組み、その成果を今後に活かしていく」という方向性での話し合いに重点が置ければいいと思っています。

 ボクやイベント主催者・市民運動関係者は、いくつもの役割を掛け持ちし、準備や運営をこなすのに精一杯だったためさまざまなイベントには参加できなかったので、サミット時期の取り組みの全体像を知るための貴重な機会だと思います。救援会やメディアの報告もあります。ボクも話を聞きに行く予定でおります。よろしくおねがいします。



    (以下は、自由学校「遊」のページより転載です。)

    サヨナラG8大会

      7月7日~9日にかけて、洞爺湖で行われたG8サミット。そのサミットに対し、国内外のたくさんの市民が、声をあげ、行動を起こしました。世界各地の市民の声をつなぐ集会やフォーラム、貧困や環境破壊をなくすよう求める提言活動、自律的な共同空間を生み出すキャンプ、G8 へのさまざまな声が表現されたピースウォーク、そしてそれらの多様な動きを伝える市民メディア。嵐というかお祭りのようでもあったG8が去った今、サミット期間中なにが起きたか、市民はなにができたのかを語り合い、今後につなげたいと思います。

        ●9月20日(土)13:00開場 13:30~16:30
         9月21日(日)10:00開場 10:30~18:30
        ●会場:北海道大学
         9/20 クラーク会館(札幌市北区北8西8)
         9/21 情報教育館3Fスタジオ型多目的講義室(札幌市北区北17西8)
        ●資料代:9/20 500円、9/21 1,000円


      【1日目】9月20日(土)13:30~16:30

        各グループから映像を交えた活動報告、その後フロア発言、ディスカッションをします。
        ●G8サミット市民フォーラム北海道
        ●「先住民族サミット」アイヌモシリ2008
        ●チャレンジ・ザG8サミット1万人のピースウォーク
        ●国際交流インフォセンター
         /国際交流キャンプ札幌実行委員会
        ●反G8サミット北海道(アイヌモシリ)連絡会
        ●G8市民メディアセンター札幌実行委員会



      【2日目】9月21日(日)
        ①10:30~12:30
        デモ弾圧・入国拒否問題から、サミットを検証する
        ●この問題に詳しい法律の専門家(予定)
        ●七尾 寿子
         札幌サウンドデモ7・5救援会(ななお ひさこ)

        ②14:00~16:00
        市民メディアとG8対抗運動
        ●滝口 一臣(たきぐち かずおみ)
        ●細谷 悠生(ほそや ゆき)
         G8市民メディアセンター札幌実行委員会 

        ③16:30~18:30
        国境を超えた人びとの繋がり
        ~新しい出会いと経験を生かしていくために~
        ●森山 軍治郎(もりやま ぐんじろう)
        国際交流インフォセンター/国際交流キャンプ札幌実行委員会共同代表
        ●「先住民族サミット」アイヌモシリ2008
        ほか


2008年9月6日土曜日

【書籍】「平成20年版 警察白書」を検証する。

Webスタッフの佐伯悠です。


(上の画像はフリー百科事典WikiMedia Commonsの“G8 protests July 2008, Sapporo” に公開されている7月5日の過剰警備と不当逮捕の写真


 先日、書店に立ち寄ったところ、「平成20年版 警察白書」が平積みになっていたので立ち読みしてみました。(参考: Wikipedia 警察白書

 洞爺湖サミットの警備についても書かれていたのですが、その内容に唖然としました。まずびっくりしたのは、アイヌモシリ連絡会について書いていないんですね。アイヌモシリ連絡会は、日本の反G8反グローバリゼーションのネットワークとして、反G8反新自由主義グローバリゼーションをスローガンに集会やデモを行い、非暴力直接行動を呼びかけ、市民的不服従を実践し、それが世界中のメディアにも多数取り上げられたにもかかわらず、ですよ。警察庁は、今回の洞爺湖サミットでアイヌモシリ連絡会らの反G8の取り組みが実証した事実を無視しないでいただきたいです。

 今回の洞爺湖G8サミットで、反G8運動が、テロとは関係なく、むしろ非暴力直接行動を呼びかけ、表現の場所を提供したからこそ、混乱が少なかったのです。警察はそこをちゃんと調査しているんでしょうか? (現在、世界中でインターネットや携帯電話、デジタルカメラ・ビデオのハイテク機器が普及し、これだけ自由に情報が流通しているんだから、事実を隠しとおせるわけがないことを警察庁はまず認識するべきでしょう。)

 また、6月11日の警察官の女風呂盗撮事件や、7月5日の不当逮捕については全く触れられていません。自分たちの活動を美化し、隠蔽行為をおこなっているのなら国営のカルト集団なんじゃないですか?

 自白強要を重視する代用監獄制度のような人権侵害がまかり通っているのは日本だけらしいです。他の国はデモで逮捕されたとしても一日で釈放されるらしいです。これは日本の警察の人権侵害として、国連などの国際機関からも批判されていることです。そもそも無実の人を逮捕するようなインチキがまかり通っている、それを許している警察組織全体の意識が低すぎると言えるでしょう。そういうことを止めるように今後いっそうの世論の高まりが必要だし、警察組織の自己変革も強く求められるでしょう。

 こんなレベルの報告書を平気で出せるということは、調査能力の低さを露呈するだけです。こんなことをやっているとますます、国民の信頼が低下しますよ。警察庁は、きちんと事実を書いて、反省してくださいよ。

 これはPDFでも公開されています。http://www.npa.go.jp/hakusyo/index.htm
 しかし、しかしPDFを開いてみたら「作業中です」と書かれていて中身が全く入っていません。仕事が遅すぎるし、情報公開が進んでいないんじゃないでしょうか?

     ● 時事ドットコム:警察白書 2008年版・科学技術の活用Webの記録
     警察庁は22日、2008年版警察白書を公表した。特集は「変革を続ける刑事警察」がテーマ。社会情勢の変化で捜査の負担と困難が増す中、警察が体制の強化や新技術の活用に取り組んできた歴史を解説。裁判員制度などで客観的証拠が一層必要になる今後 ... パソコンや携帯電話の記録解析など「犯罪の痕跡をたどる捜査」の環境整備も課題に挙げ、犯人像を推定するプロファイリングや通信傍受の効果的な利用も記した。...



     ● 時事ドットコム:警察白書 2008年版・国民の捜査協力の実態 (Webの記録)
     「面倒」「多忙」「警察を快く思わない」-。そんな理由で、警察が国民の捜査協力を得にくくなっていることが、2008年版警察白書から読み取れる。「聞き込み」を糸口に解決した事件数も大幅に減っており、「協力の確保は急激に困難になっている」 ...



     ● 警察白書 重みが増す科学捜査の推進 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE ...Webの記録)
        裁判員制度も来年5月から始まる。警察の捜査に国民の理解を得ることが、今ほど重要なときはないだろう。今年の警察白書が「変革を続ける刑事警察」を特集したのも、そうした認識からだ。白書は司法制度改革との関連に一項を割き、裁判員制度の導入で「警察捜査の結果が直接、国民の視点から検証される」ことになると指摘している。

       鹿児島県警が捜査した選挙違反容疑事件などで、「取り調べのあり方が問われる深刻な無罪判決」が相次いだ点にも触れた。透明性の高い捜査が、裁判員に対しても説得力を持つあらゆる点で、捜査の現状を見つめ直す時期なのだろう。警察庁は、捜査部門以外による監督の強化など、取り調べの適正化指針をまとめている。取り調べの一部録音・録画の試行も警視庁や大阪府警でスタートさせる。適正捜査と真犯人を着実に検挙する強力な捜査が相まって警察への信頼が高まり、捜査員の士気も向上する。ぜひ、そんな好循環につなげてほしい。

       司法制度改革以外にも、捜査を取り巻く環境の変化がある。個人情報の保護に対する関心の高まりなどもあって、聞き込み捜査を端緒にした検挙件数が急減している。「関連資料の任意提出を求めても協力を拒まれる」という捜査員の声もある。携帯電話やインターネットが犯罪の温床になっている。匿名社会の中で犯人追跡は容易でない。いずれも刑事警察が直面している新たな課題だ。白書も指摘するように、こうした状況を克服していくために、科学技術の活用がますます重要になっている。血痕や毛髪で、ほぼ完璧(かんぺき)に個人識別できるDNA鑑定は、犯人の特定とともに、冤罪(えんざい)防止にも役立つ。防犯カメラに写ったマスクなどで隠した顔も識別できる装置も導入され、一部の都道府県警察で活用され始めている。DNAなどのデータベースを充実させ、防犯カメラの設置もさらに促進していくべきだ。刑法犯の認知件数は2002年の285万件をピークに減り続けている。だが、通り魔殺人のように、今年はすでに10件発生し、過去10年間で最悪となっている犯罪もある。治安の改善を実感できない人も多いのではないか。警察だけでは治安は守れない。犯罪をさらに減少させていくためには何が必要か。社会全体で考えていくことでもある。


 今回たぶん、団塊の世代に近い年配の警察官が多数導入され警備の指導を行ったのだと思います。非常にやり方が古い。戦前の特高警察が拷問や自白重視の捜査を行っていたそのままの流れで警備をしている。だから、無実の人を長期拘禁を行ったり、テロとは無関係な市民運動を公安警察が調査したりということになっている。

 「平成20年版 警察白書」 の副題には、「変革を続ける刑事警察」と書かれていますが、ほんとに変革する気があるんでしょうか?そろそろ時代遅れの「代用監獄」制度、市民運動を危険なものとして宣伝する行為、市民運動の監視、無駄な警備の人海戦術などを止めて情報公開を進め、科学的な捜査を重視したらどうですか? 

 調査もろくにしない、情報公開は怠る、無駄な警備に税金を投入する。これでは税金の無駄使いで詐欺と言われても仕方がないでしょう。

 公文書なのですから、できるだけ早くPdfを公開して、皆が読めるようにしてください。検討はそれからです。

 ● Amazon 平成20年版 警察白書 (大型本) 警察庁 (編集)

  • 大型本: 250ページ
  • 出版社: ぎょうせい (2008/8/25)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 432408534X
  • ISBN-13: 978-4324085349
  • 発売日: 2008/8/25
  • 商品の寸法: 26.8 x 21 x 0.4 cm

2008年9月5日金曜日

【放談会】 G8サミット反対行動を検証する! 9・7大放談会

Webスタッフの佐伯です。メールとWebからの情報です。

 東京の大久保地域センターで「G8サミットを問う連絡会」貧困・労働ワーキンググループ主催の放談会があります。

 反G8サミット行動についての放談もあります。ボク札幌在住なので参加できませんがとても関心があります。すこし長くなりますが、雑感を書いときます。

 今回、貧困とそれを生み出してきた新自由主義政策に対する世界的な視座が獲得できました。今回のさまざまな取り組みを拡げ、今後に生かしていければいいなと思っています。もし批判的な立ち居地や能力が奪われたら、その時点で負けです。

 ですが、ボクも含めて新自由主義的な社会構造に取り込まれています。(この自覚が重要!) 小泉構造改革路線による行政の民営化は、●(民間も取り込んだ)警備の拡大、●行政の下請け労働としての市民運動内部での低賃金・ボランティア労働の常態化、●政治的なスローガンやパワーが失われ、Anti-G8や反貧困の声を生活者が出しにくくし、貧困に取り組んだり、社会構造の変革への意思決定過程からの排除、などを生み出しているように感じます。今回は市民参加という名のもとに警備の企業化が拡大し、市民の反対運動を自粛させるといった行政活動の民営化による新たな支配体制が鮮明化したのではないか?ということをボクは感じはじめています。

 今回、これから取り組むべき課題や今後の運動の作り方の枠組みがはっきり見えてきたのではないでしょうか?自分としてはこういう方面を勉強したり、追及したりするのがよいのでは?という方向性が見えてきた気がします。個人的には、行政が推し進めてきた民営化の手法へのアカデミックなお墨付きとなっている、ニュー・パブリック・マネジメントをもっと批判的に検討するべきだと考えています。(参考:NPM(New Public Management  WikipediaUS英語)
     話は横道にそれますが、サミット会場のウインザーホテルを所有しているセコムの会長「飯田亮」氏は安倍晋三元首相とつるんでサミット会場を洞爺湖に決定したらしい。 新自由主義的な行政改革である「指定管理者制度」の懇談会にも参加している。(参考: Google 飯田亮 懇談会) 「テロだテロだ」といっていると警備会社が儲かるし、行政が監視カメラ設置したり、自転車撤去するのを民間の警備会社に委託する。警備の民営化は、2007年に大量退職する団塊の世代の警察官の雇用の受け皿にもなるだろう。警備の民営化によって大幅に警察公務員を削減、予算を削減でき、低賃金労働者の雇用で警備の非正規雇用化が進む可能性もないわけではない。飯田亮氏の警備会社が儲かるために政府の宣伝と警察の警備を行い、貴重な国民の税金が使われたと思うと腹立たしいです。Google 飯田亮 指定管理者制度 札幌市や北海道が、警備にいくら使ったか、その金がどこに流れたか?は情報開示請求で格安で調べることができるらしいです。誰か調べて! 行政の民間委託のプロセスと警察の介入、大学での公共政策研究の癒着は調べるとボロがたくさんでそうです。はっきりわかりませんが。)

     ● Wikipedia 「公共政策大学院」より一部転載。>個々の大学院によりカリキュラムは異なるが、一般的には、公共政策分野ばかりではなく、政治行政一般、法律、リーダーシップ、交渉術、ジャーナリズム、経済財政分野などでスキルを積むことになる。修了者の進路としては、政治家、行政官、民間企業、マスメディア、NPO、国際機関などが想定され、修了者の政策立案能力をはじめ身に着けたスキルを如何に活用するかが、当面の課題である。その一環として公務員制度改革における人材の活用や、国会の審議の中でも公共政策大学院修了者にも国会議員政策担当秘書の資格を与える様な主張もある他、政策プランナーという新しい職種を開拓し得る人材としても期待される。

 新自由主義的なパワー・ハラスメントや孤立化をまねく自己責任追求、また旧来の社会運動に見られた自己保身や責任転化や責任追及ではないクリエイティヴな検討がなされ、同時に今回の試みでよかった点をさらに発展させるようなクリテイティヴな検討の手法も開発されていくことを期待しています。それも仲間内だけで自己完結するような形態ではなく、できるだけ多くの人たちに開かれ、参加できる形態が望ましいです。

 そのときには、これまでの運動がもっていた負の側面はできるだけないようにしたほうがいいと思います。イデオロギー化(美辞麗句による運動や組織の美化や情報の隠蔽、問題の焦点のぼやかし)や逆に、何が獲得目標なのか、何をやっているのかわからなくするようなごまかしや脱政治化(骨抜き・無力化)ではなく、運動の現場で自分たちが実際おかれている貧困、実現できなかっった原因の解明ができるような雰囲気作りや技術的な工夫もなされるとよいと思います。

 今回の運動が進むにあたって、なぜ反G8を言わなくなっていった人が増えていったのか?、そのカラクリにとてもボクは興味があります。(参考:自発的服従、Wikipedia: Slave(服従・奴隷))
    (過酷な労働環境下において、生存や生活のための競争や服従・不自由を強いられた。、または、仲良しグループ的な馴れ合い、内向きの論理のよる同調圧力によって運動に参加できなくなったのでは?とか。 )

 ただ、参加者はサミット貧乏というかかなり労力を使って疲弊していることだと思います。早急さとともに時間をかけてゆっくり取り組んでいくことも大事なのではないかと思います。

 今回、現地にいけず、参加できない人も情報提供できるような工夫とかもできたらお願いしたいです。このフライヤー(ビラ)はPDFなのでネット環境があれば誰でも読むこと、配布することができるからすばらしいと思うし、また今回たくさんの動画がアップロードされたわけですが、これは映像で誰でも見ることができるように工夫がなされていました。これはすごくよかったと思います。

 それとこれからは「貧困」という言葉をブームにするぐらいにして、そこを軸に連帯を作り出していくことに可能性をボクは感じています。行政に頼らず自力で行い、広く市民に訴えかけるような運動形態、または、行政がきちんと「貧困問題」に取り組み、社会的弱者の排除・切り捨てを行わない政策への変革が今後切に求められていくのではないでしょうか?

 というふうに自分なりに分析はするものの、ボクとしても上から目線であんまりエラそうなことは言うつもりもないし、今回がんばった人には素直に「ご苦労様」と言いたいです。これを糧にこれからもいろいろ展開があるといいですよね。


(以下は転載です。フライヤー画像をクリックするとPDFが開きます。)




 G8洞爺湖サミットに対する反対行動は、日本の大衆運動として従来経験したことがないものでした。それは多様な豊かさを生み出しつつ、多くの問題も浮き彫りにしました。多くの人が作り出した動きである分、その内容はまだ混沌としています。それをきちんと切開し検証することが、次の運動を作り出します。
 一人一人の体験を大切にし、それをきちんと議論の土俵に乗せるため、下記のような企画を準備しました。今回の取り組みにどれだけコミットしたかは、参加要件に無関係です。多くの方の参加を歓迎します。

------------------------------------------------------------
G8サミット反対行動を検証する! 9・7大放談会

    日時:2008年9月7日(日)
       午後3時半~5時:放談第一部 貧困・労働WGは何をしたのか?
       午後6時~9時: 放談第二部 反G8サミット行動とは何だったか?
    場所:大久保地域センター
       東京都新宿区大久保2丁目12番7号
       http://www2.odn.ne.jp/ookubo/
    主催:「G8サミットを問う連絡会」貧困・労働ワーキンググループ

     治安管理と人権抑圧をしまくったG8サミットが終わった。このG8サミット
    が貧困と戦争と環境破壊の元凶である新自由主義を推進してきたことを批判し、
    多様な人々が反対行動に取り組んだ。このような大衆行動が展開されたのは、日
    本では初めてのことだった。

     今、これらの取り組みを振り返り、これをステップに、今後の運動の指針を紡
    ぎ出す時期にある。
      この行動で、私たちは有効な運動が展開できたのだろうか?
      当初の目的は達成されたのか?
      何を生み出し、何を作れなかったのか?
      海外の参加者からは、どんな指摘をされたのか?
      このような運動の作り方が適切だったのか?
      そして、この運動で私たちはどんな豊かさを培ったのか?
     「新自由主義に対抗し得る広範な大衆行動」…日本ではいまだ未熟なそれを築
    くには、これらの問題を真摯に総括することが必要だ。

     『大放談会』…誰に気兼ねすることなく、率直な感想と反省と批判を出し合お
    う。話題を主催者=貧困・労働WGの取り組みに限る必要はない。サミット反対
    行動の様々な場面の中で感じたこと、参加できなかったが見ていて感じたこと、
    とりあえず人の数だけあるはずだ。これら「わたし」の思いをぶつけ合おう。そ
    こから次なる闘いの指針が生まれる。

    「G8サミットを問う連絡会」貧困・労働ワーキンググループ
     電話:090-1429―9485(荒木)
     e-mail:nasubi@jca.apc.org(なすび)
     http://www.jca.apc.org/alt-g8/blog/11

2008年9月1日月曜日

【速報】CHANGE THE WORLD! 福田首相辞任

Webスタッフの佐伯です。

 たった今、入ったニュースによると「福田首相が辞任を表明しました。」(Googleニュース「福田首相」を参照。)

 起死回生を狙った洞爺湖サミットでも、人々が求めている貧困や環境破壊への早急な対策、先住民族の権利向上などへの改善策は出すことができず、その結果、支持率を全く上げられなかったことが、首相の辞任の直接の原因だと考えられます。

 それでボクは、世界各国から結集し、「G8サミット粉砕!」「Change The World!」などのスローガンをうったえた2008年反G8洞爺湖デモを思い出しました。その模様を記録した動画と写真があります。

 ●動画: 7月9日/洞爺湖畔までのデモ ver.2

 写真は上から、
 ● 7月6日、伊達キャンプのインフォメーション・ボードに書かれた「CHANGE THE WORLD! (世界を変える)」
 ●7月9日、洞爺湖デモの休憩地点である「道の駅」にて。壁にたてかかられたパペット群。
 ●7月9日、対岸に見えるサミット会場ウインザー・ホテルに対峙する洞爺湖畔にて、ゴールに地点に到着したデモ隊に破壊されるパペット。(上記動画のスナップショット)


 サミット期間、ボクたちは連日デモ行進を行い、その模様を世界中の数多くのメディアが世界各地に繰り返し配信しました。

  サミットに反対する多くの人が存在すること。
  多くの立ち上がり、「貧困などの責任を取れ」とG8首脳に迫るアクションを起こしたこと。
  G8は迅速で具体的な解決策は示さず、それに人々は失望したこと。

 メディアは、嘘を暴き、事実を明白にし、多くの人たちに事実を伝えました。

 世界中から注目が集まるサミットでの抗議行動は非常に有効で費用対効果が高い。実際アクションを行い、それを証明してみたいとボクは考えていました。今回そういう実験が可能なチャンスが回ってきて、自分自身が試みに貢献することができました。ボクはそういう喜びに満たされています。

 今回の様々なアクションが福田首相辞任のような世界の変化を引き起こしつつあります。ボク達は、G8体制に引導を渡したのかもしれません。それでも完全に葬り去るためには、まだまだ継続的なアクションが必要なのでしょうが。

 非暴力直接行動のデモンストレーションの強い力を再認識するとともに、人々が連帯し、政府に頼らず、あるいは政府や企業に抗議し、問題解決していく事例をひとつづつ積み重ねることが変革につながるはずです。



2008年8月28日木曜日

【季刊誌】 のじれん 『ピカピカのうち』33号。反G8行動報告‏

Webスタッフの佐伯です。

 メールより。「のじれん」という野宿者運動体の季刊誌の反G8行動日誌(7月1日から7月10日までのキャンプのレポート)と反グローバリゼーション特集。

 ● のじれん
 ● みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会HP

 新宿のIRA模索舎で購入できます。



ピカピカのうち 33
 [2008年8月/B5/48頁/¥400]
 発行=渋谷・野宿者の生活と居住権をかちとる自由連合(のじれん)
特集:しぶや・のじれんが取り組む反グローバリゼーションの闘い
 …渋谷・宮下公園「ナイキ化」計画阻止~民衆の場=公園を利益優先の企業から守ろう~
 …反G8キャンプへの派遣参加報告
 …ひとの人生をなんだと思ってるんだ!~ヒルズクラブの暴挙に立ち向かう西脇さんの話~

2008年渋谷・のじれん総会

追悼・貧困者の闘士、スーイット・ワトヌー氏へ

渋谷地下通路(しぶちか)追い出しの報告とお礼

会計報告

【雑感】キャンプ雑感 (情報提供のこと)

Webスタッフの佐伯です。

 前の投稿を書いてる途中、キャンプ準備のことを思い出したので投稿を分けて少し書いておきます。

札幌近郊の宿泊地について
 国際交流インフォセンター/国際交流キャンプ札幌実行委員会が札幌でのキャンプ交渉を続けていたので、「7月初旬に札幌入りする人たちは、このキャンプに行くだろうな」と思っており、札幌での宿泊先の確保について前向きな話が出ていたのでとボクは安心していましたが、直前の6月後半になると雲行きが怪しくなり、札幌市との協議でキャンプ開催地がなかなか決定せず、難航しているようでした。

 そのため、札幌近郊でのキャンプが実現できない可能性があり、アイヌモシリ連絡会としても、キャンプ参加者の便宜を図り、早めに札幌に入って準備するキャンプ利用者が困らないように情報提供する必要があり、そのため札幌での宿泊地を探していました。

 ですが、サミット期間中は格安ホテルなどは満杯だったので、ボクは6月の中旬ぐらいに宿泊できるスーパー銭湯・健康ランドや、漫画喫茶などの情報をまとめていました。まとめてはいたものの、途中で優先する作業が入ってきたので、途中まで作業はしていたものの公開には至らず、そのままデータを放置したまま今に至ってます。

 とはいえ、もうすこし札幌や伊達、壮瞥、豊浦への交通手段や宿泊地の情報に手を入れて、今後の参考に記録として、他の情報とあわせてこのブログで公開できればよいとも思っています。他のサイトへの伊達キャンプの告知が少なかったし、伊達キャンプからのWebサイトやチラシ、メールなど情報提供も、そういう計画はあって進行していたものの公開にいたらず、中途半端になってしまったとボクは感じています。
     (特に、バス時刻などの洞爺湖近辺での交通手段がわからなかったのが、公開できなかった大きな要因。現地に入って実際乗車して確認する予定だったが、遂に、下久保内と白鳥館という集会場件デモ行進出発地、また、壮瞥・豊浦キャンプに行き、そこまでバス乗車・下車して、実際に調査をする時間を作れなかった。)

 ボクはこのブログで、キャンプ開催が終わってからも、写真、動画や新聞記事、声明、地図や、デモコース、意見などのさまざまなインフォメーションを提供していますが、それは、キャンプ開催前後、開催中は忙しくて手が回らなかったので、その時点できなかったことを多少遅くなっても貫徹しようと、ある意味罪滅ぼし的な行為だと思ってやっています。情報提供不足はどれも、人員不足、能力不足、金銭不足ゆえ起こったことですので、ご容赦ください。

 早めに札幌入りするキャンプ参加者については、伊達キャンプに準備スタッフとして入ってもらうことも想定していました(実際にスタッフに数名が入った)が、7月7日までは札幌でのイベントや行動が多いので、やはり札幌での宿泊先は必要でした。

 ボクとしてもその宿泊地情報をWebに載せようと思っていて、そういう要請をアイヌモシリ連絡会の事務局から受けていたですが、なかなかできませんでした。これについては、ボクとしてはずーっと気にしていることなので、ということで、以下に若干言い訳というか個人的な行動を説明をさせてください。(もうすでに説明に入っているのですが。。。)

佐伯悠の行動記録
 6月29日は、札幌をなんと朝の6時に車で出発でした。(伊達に準備に行くときは渋滞を避けていつも早朝に出かけた。)ボクが早い期間から現地スタッフとしてキャンプ事務所に滞在することは自分自身でもある程度想定していたんですが、そんなに早い期間(29日)から入ることは想定していませんでした。電話やネット環境の整備もあるので、Webスタッフはそうするのが必然的だったですが、直前まで気がつかなかった。
     (人が足りないことは日常茶飯事。緊急性が高くて優先順位が高い作業が出てくると、その仕事が振られる。作業するのはボクしかいなかったので、途中で放置される作業が出てくる。こういうこともまで想定して計画を立てるべきです。また、計画や目標、ヴィジョンは最初からできるだけ具体的にしておき、シンプルにするべき。)

     (また7月5日の札幌のデモ行進についても楽しみにしていたし、参加できると思っていたんですが、伊達やデモの準備は佳境に入っていて、これも実現しなかった。がーーん。我ながらストイック!)

 伊達キャンプの現地スタッフとしてのボクが滞在を開始したのは29日。前日の28日は音楽やパソコンなどの大量の機材・荷物の整理にボクは追われていました。

 その28日以前は、キャンプやデモ関連の情報の整理・発信やミーティングに追われていました。29日に伊達キャンプ入りした後は、牧草地のしばらく使われていない一軒家の掃除やキャンプ用の下水などのインフラ整備に追われていました。それで、7月1日にやっとネット回線がつながったのが、(7月1日投稿:伊達キャンプより)なわけです。というわけで、ボクは、キャンプ準備作業、度重なるミーティング、回線の接続状態、キャンプ準備期間から終了まで情報が遮断されていた。それでキャンプ前後、キャンプ中の情報収集や整理作業は、やろうと思っていたことの10分の1ぐらいしかできませんました。
     (ボクは、キャンプ参加者とももっと交流したかったけれど、メディアの作業は個人技というか引きこもり作業なので、ボクがどこにいるか知らない人も多かったです。)

 それで伊達キャンプの最終日7月10日は、バスの返却や飛行機で帰宅する人たちの都合でボクたちはなんと早朝3時に伊達を出発して札幌に向かったのでした。そのため前日の7月9日はデモが終わってから、ミーティングや軽い夕飯を食べた後、夕方から深夜にかけて、ボクは打ち上げしてるキャンプ参加者を横目に、ひたすら膨大な機材や荷物の撤収作業を行っていました。キビシー!(この日の詳細は、7月10日の投稿を参照。)

情報発信の課題
 そもそも膨大な情報の提供や整理を一人でやろうとするのが間違っていたわけですが、人手不足であったし、他団体では誰が何をやっているかもわからなかったし、どうやってネットなどのITを使って、または、使わないで協同作業をしたらよいか?というのは、今後も考えたい課題でもあります。ブログの更新、写真や動画の掲載などすぐにはできないので、半年ぐらい前から準備や打ち合わせしたほうがよかったのでしょう。(または、個人的に遊びでもいいから普段からやっとけ!ということ。)
     実際準備は行われてはいたとは思うものの、もう少し興味を持ってくれた人が、参加・貢献しやすいように作業内容や方法などオープンにできたらよかった。)例えば、ネット上で何ができるか、どうやってやるか、何をしたらだめか?などのノウハウなどの提供。)

 それから、「アイヌモシリ連絡会の伊達キャンプのサイトを見ればいろいろ情報提供なされているものの、その伊達サイトがどこにあるかわからない」というキャンプ参加者の意見を聞きました。これは宣伝不足によるものなのかどうか?継続して考えたい課題ですねえ。札幌で、さっとキャンプ情報を印刷して提供できる施設があればよかったです。それにあわせて、ブログではない最新情報のみを扱ったWikiを使って整理して、一枚ものの紙に出力できるようなキャンプ・インフォメーション・サイトが作れればよかったなあと考えています。

 リアルタイムで複数のところで更新される情報をいかにして使えるか?これは課題ですね。何人か、キャンプ参加者以外に継続的に情報をウオッチしてそれをWikiに反映させる人が複数いて更新する仕組みがあればよかったでしょう。
     (ボクもできるだけそうしようと試みていたのだけれど、ここに書いた諸事情によって、ブログの更新が途絶えてしまいました。新聞やメディアを通じた情報提供は広報担当スタッフの宮澤さんが充分にやってくれ大成功となりましたが、ボクとしてはそれだけではなく、もっとインターネットを効果的に使いたかったのです。しかしながら、ネットは充分に活かしきれませんでした。これも反省材料のひとつと考えています。仮に伊達キャンプにスタッフとして早めに入らず、札幌にボクがいたら札幌入りした人たちと打ち合わせができた可能性も否めませんが、準備スタッフとして現地入りする必要があったため、現実問題として難しかったかな。)

 このブログでの更新回数、内容ともにが多かったのは、よかったと思っていますが、それだけでは逆に情報が多すぎたため、情報が乱雑になり読みにくかったというデメリットもあります。(公式な情報提供やプレス・リリースだけではない、個人的なレポートや情報提供を行うことこそがブログの長所であるのでそれはそれでいいと思います。)

 また、このブログはボクがひとりで書きすぎていて、一面的な意見や解釈が多くなりすぎてしまい、もっとキャンプ参加者の多様な意見があったという側面をだせていないこともデメリットのひとつでしょうか。
     (ボクの他にもブログのスタッフはいましたが、あまり更新できませんでした。いわゆるデジタル・デバイドかも!? それでも、積極的にさまざまな情報を紹介することで、多様な意見を紹介することを心がけていました。でもボクはそれでも不十分さを感じています。情報発信の仕方や組織作りの方法に問題があったのかもしれないです。これは再検討の余地あり。)

     キャンプでも情報発信でも、送り手側の主観の側からだけ考えた一方的な発信や準備だけではだめ。常に情報の受け手、読み手、キャンプ参加者などの利用者の気持ちや立場を考えて、利用しやすいように、ニーズに答えるように利便性を考えて計画と実行すること。またはそれに近づけること。

 これ以外でも、実現しなかったことのひとつとして記しておきたいことがいくつかあります。試行錯誤も含めて意見を公開していきたいです。例えば、これからWikiなどを使って、これまでブログで書いてきた情報をさらに見やすく整理する、とこともできるのですが、それをやる前にもっと提供するべき情報があるのでやるとしてもたぶんもっと先になるでしょう。少しボクはブログ活動は控えて休みます。残念。

 また、多団体が多くの場所で活動を行ったため、全体像が見えにくいなあと思っています。これについては情報学的な見地からも、Wikiなどを使ったコラボレーションなどが実現できたらよかったと考えています。

 それから、準備や構想はあったものの、実際の試みとして実現はしなかった試みについても、少し書いていければなあ、と思っていますが、すぐにはできそうにありません。気長にお待ちください(笑)

 それから、ボクは、人文科学社会科学情報科学などを踏まえ、実証科学であることを考えていました。「アクティヴィズムにもっと科学的な観点を導入する」ことを目論んでブログを更新していました。

 いろいろ調べて仮設をたて、実際にテストしてみる。そして、評価基準に照らし合わせて現象を検証する。ちゃんと聞き取り調査する、フィールドワークを行って意見やサンプル数を増やす。そういうプロセスが今の人文科学系には非常に欠落していると思います。未だに海外からの翻訳・輸入ばかりしていてそこで止まっている。どんどんリアルな社会から遠のく。それじゃいつまでたっても日本の人文・社会科学も西洋の劣化コピーに過ぎないでしょう。それで、帝国主義的な支配構造を再生産し、延命させ、自分たちの問題を自分たちの問題として主体的に語ることを放棄することに加担しているのではないでしょうか?

 メディアも共同通信などの記事を鵜呑みにして、それを参考にして記事やオピニオンを書く。それが学問やメディアにおける新自由主義といえます。
     記号の操作。パクる。調査したり、体を動かすという手間や経費を惜しむ。よく言われる脊髄反射だけで記事を書いてる。きちんとデータの裏づけをとらない。

 ニュースやWikipediaなどのソースを探し、それ参照して、それに対するコメント書く程度の作業はブロガーであれば、今やアマチュアレベルでも日常的にやってることです。単一のリソースを鵜呑みにして、それだけで記事を書くからどれも偏った政府・警察発表の一辺倒の内容になってしまうんですよ。
     そろそろ、それ(疑似科学)じゃいかんでしょ。当事者に聞いたり、検証しないと。

 だから、こうしたらこうなったという事例、成功事例、失敗事例を多く提供しよう、ということを想定していました。そういう見地からもブログを読み直していただけると幸いです。

 などなど、やりたいこと、今の技術レベルでも個人でやれることはたくさんあった、というとを皆さんに伝えたかったわけです。<DIYですよ>

 このブログは、いつも校正・推敲なしでのその場のノリや思いつきで、ダイレクトに書いて更新しているので、誤字脱字、不明瞭な文章になっていると思いますが、少しはボクが言わんとしていることが伝わったでしょうか?

 では、時間あったらもう少し詳しく書く(かも)。(たぶん書かないけど・笑) 

【イベント】 8月30日(土) 「表現の自由」は誰のもの? ~サウンドデモ不当逮捕、不起訴処分をふりかえる市民集会~

Webスタッフの佐伯です。

 Webより。こちらも進展しています。「起訴猶予」となったようですが、ボクは「嫌疑なし」が妥当で、損害賠償請求の訴訟を起こすのがいいのだと思いますが、救援会の方針や詳しい状況などがわからないのでコメントは差し控えます。「なんかおかしい、ここままじゃいかん」と感じた人たちはぜひご参加を。また引き続きのご支援や関心の継続を。

 詳細や追加情報などは、札幌サウンドデモ7・5救援会を参照してください。(このブログでも継続して追求・紹介していきたいですが、今後はブログの更新も減る予定なので、すぐには反応できなくなると思われます。以下は、札幌サウンドデモ7・5救援会のブログより転載です。)


     ■「表現の自由」は誰のもの?■
    ~サウンドデモ不当逮捕、不起訴処分をふりかえる市民集会~


    ・日 時:8月30日(土)13:30~15:30
    ・会 場:かでる2・7  510会議室
    ・参加費:¥500 
    ・主 催:札幌サウンドデモ7・5救援会
    ・連絡先:E-mail: j5solidarity@riseup.net

     けっきょく、G8サミットって何だったのでしょう?
     私たちが実感したG8サミットは、市民生活を厳しく監視する居心地の悪い警備体制そのものでした。
     300億円とも400億円とも言われる警備費、全国から21000人の警官を集め配備した警察やイージス艦、戦闘機まで出した自衛隊。その警備の「成果」のひとつが、7月5日「チャレンジ・ザ・G8サミット 1万人のピースウォーク」での不当逮捕でした。
     逮捕の経緯は多くのメディアが報じ、不当逮捕だ!という抗議声明が世界各地で出されました。
     不当勾留され、処分保留のまま釈放されたサウンドデモ3人の不起訴を求める「不起訴処分要請書」には全国から270団体の賛同が寄せられました。
     そして、逮捕から1ヵ月半を経て「不起訴処分」が出されました。
     あらためてG8サミットの過剰な警備体制がもたらしたもの、はからずも逮捕によって浮き彫りにされた市民の表現活動をめぐる現実、逮捕者がこうむった有形無形の人権侵害を見つめなおし、「表現の自由」を守る自由な表現と、しなやかな連帯の可能性を語り合いたいと思います。

【イベント】 8.31インフォセンター/キャンプ報告会

Webスタッフの佐伯悠です。

 デモやキャンプへの参加予定者は、アイヌモシリ連絡会主催の伊達キャンプや「G8を問う連絡会」主催の豊浦、壮瞥キャンプの洞爺湖近郊の3つの現地キャンプに直接向かう人はあまりいなかったと思います。まず札幌近郊に滞在しながら、札幌で行われた集会などに参加したり、また、当別のキャンプに滞在しながら、活動の準備やワークショップなど行っていました。その後、「G8サミットに対して、抗議したり、意見を言いたい!」という現地直接行動を追求する参加者の大部分が洞爺湖の3つの現地キャンプへ移動することになりました。

 すこし、立脚点の違いなどを説明しますが、反G8といっても、いろいろな考え方があるので一概には言えません。あまり単純化しすぎても意味がないし、政府主導で行われた単純化された「反グロ勢力」のレッテル張りによって、「非暴力の反G8運動」と「テロリスト」を(意図的に?それとも政府・官僚が馬鹿だからか?)混同した程度の低い今回のサミット警備・報道・入国妨害に見られるような市民運動弾圧などの暴走につながるのでよくないと考えています。教えてあげるだけの能力がある人は、ちゃんと教えてあげなきゃいかんですね、<義務>。(Wikipedia 市民的不服従を参照。)

 今回のサミット期間、デモ行進や集会などを行った市民運動をおおまかに反G8とボクはよんでいます。(ボクの解釈では、「反G8」は、「別の世界を追求するオルタ・グローバリゼーション」と「G8や新自由主義グローバリゼーションに反対するアンチG8」を含んでいます。Anti-globalizationについては、Wikipedia - 日本語版英語版を参照。)

 反G8デモの後、たてづづけに、日本でも農民や漁民、トラック運転手などが軒並み、燃料・飼料値上げに反対し、大規模デモやストライキが起こり、また、農業の関税自由化を行おうとするWTOに反対し、食料自給率の向上を訴えました。このように、自由貿易の世界的拡大によって、貧困が発生している。こういった貧困に対して、それぞれの立場から抗議をする。ボクの考えでは、これこそが反グローバリゼーション運動なのです。

 洞爺湖サミットを境に、世界経済は歴史的なターニング・ポイントを向かえ、現在、世界的なインフレ・大恐慌に発展しています。ヤバいです。ブッシュがイラク戦争開戦の口実にした大量破壊兵器など存在しなかったし、その「テロとの戦い」に日本は追従したわけですが、根拠薄弱なまま海外での自衛隊の活動が継続されていることに対してまったく反省がなく、税金の浪費でしかないと思われます。国民はそんな政治に対してあきれながら無力感からニヒリズムに陥っています。

 ほんとに怖いのは、テロではなく、貧困と環境破壊です。はっきりしている。まずこれを何とかしてください。こういう全体が貧困に見舞われると、まず、最初に弱い立場にいる人たちから打撃を受けます。だから、それぞれの立場や考え方を超えて、新自由主義グローバリゼーションに反対し、連帯を目指しているのです。

 その象徴が今回の反G8運動だったんのだと個人的には思っています。数々の問題をはらんている洞爺湖サミットや暴走する新自由主義を今回のアクションで止めることはできませんでした。しかしながら、ボクはそれを目指していたのではないのだと思います。すでに破綻をきたしているG8体制に対する抗議行動、それは「もはやG8をもってしても経済を制御できなくなり、新自由主義体制が崩壊過程にある」、「G8はもういらないと多くの人々が確信し、批判の声を上げている」、それはもはや臨界状態にある。そしてG8諸国は貧困や環境破壊を解決するよりも、抗議活動を政治力や武力で押さえつけようとする。そういう事実を明確にする・したことは、今回のアクションの主要な成果のひとつに挙げられるのではないでしょうか?

 (G8体制は相応しぶとく、G8がなくなったとしてもすぐに状況が好転するとはボクは考えていませんが。)

 また、今回のアクションに対する個人的な感想としては、ボクたちは、崩壊寸前の建築の前まで行って「ここはもうすぐ倒れますよ、危険ですよ」と世界中の人に教えにいったのではないか?という印象を持っています。

 今回の洞爺湖サミット、そして体制への対抗としての反G8運動。これを最初のステップとして、今後ドミノ倒し的に変革に入るのではないでしょうか?少なくともボクはそういう予感に包まれています。




 ちょっと前置きが長すぎました。本題です。

 これまでWebで公開されている当別のキャンプの情報はあまり多くなかったので具体的な活動内容が今までよくわからなかったのですが、時間がたってどんな様子だったのかがだんだんわかってきました。今回の行動で得た体験やノウハウをできるだけ多くの人と共有して、今後の同様の活動を行う際の情報として活用できればよいんじゃないでしょうか?

 それにしても、当別キャンプのスタッフや参加された皆さん、お疲れ様。

 当別でのキャンプについて詳しい情報を知りたい方は、この報告会に参加してみましょう。札幌の施設「かでる2・7」で8月31日(日)18時からだそうです。

 詳細については、「国際交流インフォセンター/キャンプ実行委員会 blog」を参照のこと。(以下はWebより転載。)

    8.31インフォセンター/キャンプ報告会
    「G8インフォセンター/キャンプ報告会」
    国際交流インフォセンター/国際交流キャンプ札幌実行委員会

      あの「北海道洞爺湖サミット」が終わってから、もう1ヶ月以上が経過しました。サミット開催にあわせて、わたしたち「国際交流インフォセンター/国際交流キャンプ札幌実行委員会」は、国内外から札幌に集まる人びとを受け入れる当別キャンプと、インフォセンターの運営をしました。キャンプ場を設置するための札幌市との協議から始まり、食材や物資調達、設置場所の提供、当日スタッフとしての参加など、幅広い方々からの励ましやご協力を得て、キャンプとインフォセンターの運営をやり遂げることができました。

      そもそもなぜ、G8サミットに合わせてキャンプを設置しようとしたのか。なぜ札幌市と協議をして、結局共同運営を断念することになってしまったのか。なぜ急遽オルタナティブなキャンプを実施できたのか。インフォセンター/キャンプでは何がおこなわれたのか。どのような人たちが参加したのか。わたしたちは、インフォセンター/キャンプの運営を通して、どのような経験をし、何を得ることができたのでしょうか。

      関わった一人ひとりの力を積み上げて、支えあってできあがったインフォセンター/キャンプでした。報告会でも、多様な作り手からの経験談を出し合いたいと思います。写真や映像を使い、キャンプ作りでつちかったチームワークを生かして楽しくおこないます。みなさまどうぞご参加ください。

      ★日時:2008年8月31日(日)18時より(17:30開場)
      ★会場:かでる2・7(北2西7) 1040会議室
      ★参加費:無料
      ★内容(予定):
      ・オルターグローバリゼーション運動とキャンプの歴史
      ・インフォセンター/キャンプのオープンに至るまで
      ・開催中の取り組み、ふりかえり
      ・できたこと、できなかったこと e.t.c...
      ★主 催:国際交流インフォセンター/キャンプ札幌実行委員会
      http://2008camp.blog43.fc2.com/
      camp2008exco@hotmail.co.jp
      090-6212-4151(事務局・本多)

2008年8月16日土曜日

【イベント】G8下院議長会議、日米地位協定

Webスタッフの佐伯悠です。

 9月2日(火)から平和と軍縮を話し合う第7回G8下院議長会議が広島国際会議場(広島市中区中島町)で開催されるようです。

 「G8洞爺湖サミットはほとんど成果がなかった」との評価が大半を占めていますが、この会議のテーマである平和と軍縮にはまじめに取り組んで欲しいものです。

 ただ、現行の法制度は不完全であって、例えば、サミット警備や国の防衛などの政府が決定権を持つ議案は、地方自治体や地域住民の意見はほとんど反映されていません。住民や国民の民意、地方自治体の決定が反映されるような政治システムへと改善する必要性を強く感じます。

 道州制や地方分権の議論では、国から地方自治体への軍事・警備など安全保障面の権限委譲についても議題にあげて欲しいと思っているのですが、現在の福田内閣、アメリカ政府の言いなりで政治を続けてきた自公政権では根本的な改革はたぶん無理。まずは一刻も早い政権交代が必要なのでしょう。

 ●Googleニュース「日米地位協定

 ●放射能漏れ原潜の入港拒否 長崎県が外務省に表明 (以下は47ニュースより転載。太字、リンクは佐伯。)

     米原子力潜水艦ヒューストンが米海軍佐世保基地(長崎県佐世保市)に寄港した際、微量の放射能漏れを起こしていた問題で、長崎県は8日、外務省に「住民の不安は大きく、安全が確認できなければ県としては(同艦の)入港を容認できない」との立場を表明した。

     同県の古川弘防災危機管理監が、外務省の日米地位協定室に電話で伝えた。

     日米地位協定は米軍が使用する施設や区域への米艦船の出入りを認めており、地方自治体に入港を拒否する権限はないが、古川管理監は「県民の安全のため、県として強い姿勢を示す必要があった」としている。これに対し、外務省は「米側に引き続き原因究明と再発防止を求めていく」としている。

     放射能漏れをめぐっては、長崎県の金子原二郎知事も5日、外務省を訪れ、安全性の確保や迅速な情報伝達を要請した。 2008/08/08 21:57 【共同通信】

 ● 長崎新聞 原潜の“入港拒否”も 8月16日

 ● 沖縄県も「寄港容認せず」 米原潜の放射能漏れ事故で 47NEWS - 2008年8月12日

 ● 連合山口の中野威事務局長らは24日、県庁を訪れ、日米地位協定の見直しに取り組むよう求めた。 毎日新聞 - 2008年7月24日
知事あての要請文は「女性暴行などの凶悪犯罪が起きるたびに米軍は綱紀粛正と再発防止策の徹底を約束するが全く効果がない」と言及。国民の生命や財産を守る上で問題があると指摘した。 中野事務局長は「岩国市民は不安を持っている。協定の問題を国に伝えてほしい」と ...

 ● 結党10年の民主:政権への展望/4 対等な日米同盟 毎日新聞 - 2008年7月17日
「政権を担って本当の対等な日米同盟を作り上げたい。日米地位協定や米軍問題について沖縄県民の意見を尊重し、解決策を考える」 民主党の小沢一郎代表は6月26日、那覇市での会見で訴えた。今月8日には与野党逆転を果たした県議選結果を踏まえ、地位協定の抜本改定や ...

 ● 米海軍艦「フォード」が苫小牧への寄港を打診 BNN - 2008年8月10日
今月4日、苫小牧港長を通じて同港管理者である岩倉博文苫小牧市長に「岸壁の手配」の要請があった。 市で現在、核兵器搭載の有無を外務省と在札幌米国総領事館に照会中。「照会期限は15日まで。それから受け入れを判断する」(市空港港湾課)としているが、日米地位協定 ...

苫小牧民報米軍艦が苫小牧寄港を打診
苫小牧民報 - 2008年8月9日
 入港目的は、親善・友好訪問。30日から9月2日までの日程を希望している。苫小牧港管理組合によると、在日米海軍から苫小牧港管理者にあてた日米地位協定に基づく通知として4日、苫小牧港長(苫小牧海上保安署長)を通じて伝えられた。フォードは、全長138メートル、幅14メートル。 ...


 ● 日米地位協定 『ウィキペディア(Wikipedia)』
    不平等性の主張 協定の改定を求める日本の人々は、日米地位協定が不平等であると主張している。総じて、日本国内でありながら日本の法令は適用されず駐在公館(将兵個人には外交官)並みの治外法権・特権が保証されており、逆に日本国民の人権こそが侵害されているとして、在日米軍基地周辺の住民、特に多数置かれる沖縄などの地域の住民から内容の改定を求める声が上がっている。

第7回G8下院議長会議


大きな地図で見る

 ● Googleニュース「G8下院議長会議

     ●衆院議長、G8下院議長会議でNPT強化を要求へ (以下はNikkei Netより転載。)

       河野洋平衆院議長は15日、報道各社とのインタビューで、9月に広島市で開く主要8カ国(G8)下院議長会議で議論する軍縮に関し「核拡散防止条約(NPT)が少し緩んできたのではないかといわれている。不拡散の議論ばかりで核軍縮の議論があまりないのが気になっている」と述べ、NPT体制の強化を求める考えを示した。そのうえで、クラスター爆弾の全面禁止条約案について「政府としてできるだけ早く、国会で承認する努力を期待したい」と表明した。 (15日 22:01)


 (以下は広島県のページより転載。)

     第7回G8下院議長会議が,平成20年9月2日(火)に,日本で初めて開催されます。今回は「平和と軍縮に向けた議会の役割」などについて被爆地広島で討議されます。

     広島県,広島市,地元経済界,G8関係の二国間友好協会が中心となって,歓迎の気運を盛り上げ,おもてなしの心を持って,各国下院議長の皆様をお迎えいたします。 

    【テーマ】

     1 平和と軍縮に向けた議会の役割

     2 二院制議会における意思決定

     会場:広島国際会議場(広島市中区中島町)

    (お問合せ)総務局秘書広報部国際課 082-513-2359

     当日は,交通規制にご協力ください。

     開催期間中,会場となる広島国際会議場(広島市中区中島町)周辺では交通渋滞が予想されます。マイカーの利用を控え,公共交通機関を利用するなど交通混雑緩和にご協力ください。また,検問・職務質問なども行いますので,ご理解とご協力をお願いします。

    (お問合せ)警察本部サミット警備対策室 082-228-0110

    衆議院G8下院議長会議専用ページ

    衆議院事務局国際部国際会議課 G8担当
    電話 : 03-3581-5111(内線3009、3018)

【イベント】 8月28日(木)貧困・低所得問題への支援~格差社会に何が必要か?

Webスタッフの佐伯です。

 アイヌモシリ連絡会は、貧困の解消を主要な問題のひとつとして考え、その根本原因となっている新自由主義政策を推進するG8サミットに出来るだけ近い場において問題解決を求める声を上げ、民意をできるだけ意思決定に反映させようと、この夏、反G8運動の現地闘争を行ってきました。問題自体は継続してこれからも地道な取り組みが求められていくことでしょうが、アイヌモシリ連絡会は、結成当初の目的を達成したため、近いうちに解散することになると思います。これについては、近いうちにきちんとした報告がなされるでしょう。(ただ、このブログで報告しきれていない事柄はまだまだたくさんあるのですが)

 札幌で貧困問題に関するセミナーがあると、メールでお知らせがありました。以下に転載します。

    北星学園大学 社会福祉夏季セミナー「貧困・低所得問題への支援~格差社会に何が必要か?

    社会福祉夏季セミナー

       公私立福祉機関・施設のソーシャルワーカー、指導員、保育士、社会福祉に関心をもつ一般市民を対象として、社会福祉の直面している諸問題に重点をおき、研究・教育の場である大学と実践のフィールドとを結ぶという意図のもとにシンポジウムとセミナー形式で行なわれています。


    2008年度(第41回)開催内容
       テーマ:「貧困・低所得問題への支援~格差社会に何が必要か?
       日程:8月28日(木)
       概要:社会福祉夏季セミナーでは、ここ2年つづけて格差社会をキーワードに社会福祉政策の課題を中心に議論をしてきました。しかし、障害者自立支援法の成立、介護保険制度見直し、そして後期高齢者医療制度の実施等、社会福祉政策の改革を通じて、福祉・医療サービスを受ける際の保険料・利用者負担等が、低所得世帯からじわじわと一般化し、貧困・低所得問題が生活リスクとしてウエイトを高めてきています。
       こうして、国民生活をとりまく環境は一段と厳しいものとなり、その支援に関わるソーシャルワーカーにとっても、貧困・低所得問題は、高齢・児童・障害等社会福祉のこれまでの領域を超えて広がり、これらの問題を克服するための具体的な支援のあり方が問われています。
       そこで今回は、貧困・低所得問題の解決に向けて支援・運動の全国的な展開状況を学び、また貧困・低所得問題を解決するための新たな所得保障政策の戦略をしるための基調講演を設定しました。シンポジウムでは、北海道で貧困・低所得問題に果敢に取組んでいる支援・実践の実態を明らかにし、今後の支援・実践の課題を検討していきます。


    プログラム
      8月28日(木)
      9:00 受付
      10:00 開会式、オリエンテーション
      10:15



    【講演 I】

      貧困・低所得者への支援と反貧困運動の展開
       湯浅 誠 氏(NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長)
       
      11:45 昼食・休憩
      12:45 【講演 II】
      貧困・低所得へのベーシック・インカム戦略-これからの社会保障を考える-
       小沢 修司 氏(京都府立大学教授)
      14:15 休憩
      14:30


    【シンポジウム】

      貧困・低所得の問題とその支援~格差社会を克服するために~
      コーディネーター/木下 武徳(社会福祉学部准教授)
      コメンテーター/小沢 修司 氏(京都府立大学教授)
      発題1『後期高齢者医療制度の費用負担と低所得者対策』
       甲斐 基男 氏(北海道社会保障推進協議会事務局長)
      発題2『困難を抱えた子ども・若者の自立の課題と貧困~剥奪され続ける子どもたち』
       長谷 あゆみ 氏(子ども自立支援グループ・CAN代表、児童養護施設 保育士)
      発題3『生活福祉資金の支援とその課題』
       亀川 義信 氏(北海道社会福祉協議会 地域福祉部 生活支援課長)
      発題4『貧困の実態-多重債務と生活保護等への支援から見えてきたもの』
       安東 朋美 氏(札幌市司法書士会 社会問題検討委員)
      16:10 休憩
      16:20 ディスカッション、フロアからの質疑
      17:00 終了



    〔定員等〕
      1. 会 場 : 北星学園大学内教室
      2. 定 員 : 140名(定員に達し次第締め切ります。)
      3. 受講資格 : 社会福祉に関心を持ち、期間中受講できる方。
      4. 受講料 : 2,000円(学生1,000円)
      5. 申込締切: 8月19日(火)必着(申込書及び受講料入金)
      6. 申込方法 : 申込書に必要事項をご記入いただき、50円切手を貼付してお送りいただくとともに、受講料をお振り込みください。(受講料を添えて大学窓口:エクステンション課で申込むこともできます。)
      7. 受講料振込方法 : 要項に折込の本学所定振込用紙を使用して、金融機関で電信扱いにてお振込みください。なお、振込手数料はご負担願います。(金融機関の収納印をもって領収書に代えますので、振込金受取書は大切に保管してください。)なお、欠席の場合は原則として受講料の返金はいたしません。
      8. 昼食: 昼食は大学生協の食堂を利用することができます。
      9. その他 :

      受講料のお振込が確認され次第、順次「受講証」をお送りいたしますので、セミナー当日忘れずにお持ちください。もし、受講証が郵送されてこない場合は、お手数ですが下記までお問い合わせください。

      託児および手話通訳者の希望、車椅子等で介添えの必要な方は、申込書の通信欄にその旨お知らせください。

      後日、大学から連絡させていただきます。

      なお、ご記入いただきました個人情報は、本セミナーを催行する目的以外には使用いたしません。

【雑誌】 アナキズム、インパクション、壮瞥キャンプ

Webスタッフの佐伯悠です。

 2008年2月29日に発行の雑誌『アナキズム』第10号では、反G8の特集があります。
次号の刊行は未定のようですが、次号では、G8洞爺湖サミットでの反G8運動のレポートが掲載されるかもしれません。期待しています。他にも反G8関連について書かれた記事などがありましたら、アイヌモシリ連絡会宛にメールをいただけると幸いです。

    雑誌『アナキズム』第10号

      特集 II :反G8!

      * 随感随筆ドイツ反G8(成田圭祐)
      * 誰にとって誰が脅威なのか? G8サミットと国家弾圧の増大(ジェイソン・カークパトリック/No G8! Action 訳)
      * 戒厳令下シドニーのアナキストたち 排除への抵抗、自律的空間への協働(cat bloc)
      * Mutiny/FLARE インタビュー(cat bloc)
      * 勝利のショック(デヴィッド・グレーバー/No G8! Action 訳)・・・


 また、少し古い情報の紹介になりますが、雑誌『インパクション』162号はG8サミット批判の特集です。アイヌモシリ連絡会反G8キャンプ関連記事では、笠井一朗さんのキャンプ関連記事、本多さゆみさんのアイヌモシリ連絡会の記事が掲載されています。

    雑誌『インパクション162号 特集 ◇ G8サミット批判

      162号 特集 ◇ G8サミット批判

      * 座談会◎大橋正明・越田清和・小倉利丸
         G8の何が問われているのか 私たちはどのように行動するのか  …… …… 6
      * 越田清和  G8は平和に貢献するか …… …… 34
      * 小倉利丸  G8サミットとグローバル化する治安警察 …… 45
      * 笠井一朗  サミット会場まで車で三〇分 …… 51
      * 本多さゆみ  札幌におけるG8対抗行動を俯瞰する反G8連絡会始動。希望は、デモ …… 61
      * 「G8サミットを問う連絡会」は何を目指すか  仲田教人 …… 69
      * G8サミットに対する関西での取り組み  松平尚也 …… 73
      * 天笠啓祐  食糧・環境問題の危機的状況はどうして作られたか …… 76
      * インタビュー◎ 杉村昌昭(ききて・崎山政毅)  サミット対抗運動をメディア化せよ …… 83
壮瞥キャンプ

 下の動画ではインパクション162号の執筆者の一人でもある笠井さんも写っています。壮瞥キャンプがどんな感じだったかの模様もわかります。

 ボクも壮瞥キャンプには行きたかったし、もっと連携できればよかったなあと思います。「洞爺湖近辺のキャンプも3つに分かれるのではなく、ひとつでもよかったのではないか?」というキャンプ参加者の意見をキャンプ中やキャンプ後にボクは何回も聞きました。参加者の立場からすると確かにそうなのだろうと思います。ボクもできればそれがよかったと思っているし、反省点のひとつでもあります。

 ボクが個人的に考えていることを少し説明すると、基本的に「G8を問う連絡会」と「アイヌモシリ連絡会」では、現地行動の企画が別々に進行していたのですが、6月の20日を過ぎたころから調整会議などを開いて、さまざまな点で相互に協力することの合意がありました。ですが、それはキャンプの具体的な内容が固まってきたかなり直前のことであって、直前になってしまっては具体的なプランや深く話し合う時間が足りなくなってしまったこともあるし、またキャンプ運営に関する会計や予算などの都合で、結局キャンプは3つ開くことになりました。また、キャンプ期日の近くになるとそれぞれのキャンプでタスクのスケジュールがびっちり詰まっていて、余分な時間がなく身動きが取れなかったこと、携帯電話などでの問題などでキャンプ相互の連絡などうまく調整できなかったことと、参加者の数が増えた場合に一箇所だけでは対応できないだろうということ。そういう事情から、キャンプ場を三箇所で開催するということで進行していきました。

 こうして、現地キャンプが3つに分かれたことはデメリットも多かったわけですが、逆にメリットとしては、それぞれ独自性も出せ、キャンプ開催中に、各キャンプで活動内容やスケジュールの調整などが激しく話し合われた末、遂に合意に至り、最終的に3キャンプ合同の洞爺湖へのデモ行進に合流することができたことはとてもよかったとボクは思っています。

 それから、追加の反省点としては、7月10日までキャンプを延長することで、3キャンプが一箇所に集まって、合同交流会を行えたらよかったです。しかしながら、この合同キャンプの構想は、7月9日の夜、伊達キャンプ撤収作業&伊達キャンプ内での打ち上げをしている最中にやっと気がついたことであって、時すでに遅しで、各人の飛行機などの帰宅予定や、仕事の都合がある、キャンプ開催期間は予定から変更できないなどの理由で実現には至りませんでしたが。 

 それにしても、ボクを含めて3つのキャンプのスタッフや参加者は最後まで合同の行動を追求していたことを、参加者の皆さんにはご理解いただきたいと思います。

 また、ボクの個人的な行動予定と感想になりますが、ボクは伊達キャンプの現地スタッフであり、6月29日から伊達キャンプの現地入りしてキャンプの準備に追われていたため、キャンプ開催前ですら他のキャンプへ視察に行く時間が取れなかったこと、壮瞥キャンプ←→伊達キャンプ間の道南バスなどの交通手段を調べてもはっきりわからなかったこと、個人で移動するための車などを持っていなかったことなども原因です。それを押してでもボクは7月8日に壮瞥キャンプ行きを決行する予定でしたが、逆に壮瞥キャンプから野外ライブを見るために多くの人が伊達キャンプを訪れてしまったため、来訪者の対応に迫られ、遂に壮瞥キャンプというボクの願望は遂に実現しませんでした。申し訳ないです。とにかく忙しかった。ブログの更新なども進み、だんだん余裕が出てきて今日になって初めてこの映像を見たわけですが、壮瞥キャンプのスタッフや参加者の皆さん、どうもお疲れ様。いやー、キャンプは一箇所で、一緒にやりたかったですねえ。(豊浦も!)

G8TV 壮瞥キャンプ運営レポート

    各国NGOの活動拠点の一つ、壮瞥キャンプの運営についてリポートします。
    デモに参加するアクティビストを支えるキャンプワーキンググループや、フードコレクティブグループの活動、そして地元の人たちとの交流の様子を撮りました。

    ※制作:遠藤大輔 x 松澤優理子 * 4分 7秒 * 14.23 MB

【勉強会】 2008/08/29 連合通信社「情報懇話会21」第184回例会~「G8サミットと市民メディア」

Webスタッフの佐伯悠です。

 G8 Media Networkのメディア・アクティヴィストの皆さんには、アイヌモシリ連絡会関連の反G8闘争も数多く撮影していただきました。映像資料は、インターネットで見ることが出来ます。

 最近アップされたものは、
  ● 7月9日/洞爺湖畔までのデモ ver.2
  ● 最終日、デモ後のインタビュー
 など。

 Webを見ていたら、関連イベントがあるのを見つけました。東京のイベントなので札幌在住のボクは参加できませんが、紹介します。

 反G8のデモやインタヴューなどのビデオや写真などの映像資料は世界中に広く公開され、それは、警察の過剰警備や暴力的な弾圧がどのように行われたかをさまざまな視点から検証することが可能にしました。今回の洞爺湖サミットでの独立系メディアの報道が、自由や民主主義に対する抑圧に対する強力な対抗手段になったことが実証されたのではないでしょうか。

 政府、法務省、警察によるサミット体制が、「テロ対策」名目で海外からの市民の自由な移動を不当に妨害し、市民の非暴力直接行動を暴力的に潰しました。しかし、警察や政府は今回のG8サミットの警備が成功だったと自己正当化しています。このままでは今後も無批判に警備に予算がさかれ、市民の政治参加や表現への不当な弾圧が増強されていくかもしれません。納税者として、表現者として、市民として、手軽に利用できるようになったデジタルビデオ・カメラ、インターネットなどの各種メディアを使って、今後も政府や警察官の行動を監視を強化していく必要があるのではないでしょうか?

 7月5日デモでの4名の不当逮捕も、一ヶ月以上経過した現在も、いまだ処分保留のままで裁判官の判断は示されていませんが、警察官による4名の逮捕が果たして正当なものであったかどうか?様々な資料の検証をもとに今後明らかにされていくでしょう。

 以下はレイバーネットより転載です。

2008/08/29 連合通信社「情報懇話会21」第184回例会~「G8サミットと市民メディア」

    2008/08/29 連合通信社「情報懇話会21」第184回例会~「G8サミットと市民メディア」
    連合通信社「情報懇話会21」 第184回例会

    <時代を読む勉強会>

      *テーマ 「G8サミットと市民メディア」
                     
      *日時 (2008年)8月29日(金)午後6時30分から

      *講師 安田幸弘氏(「レイバーネット日本」副代表)

      *会場 港区立商工会館(東京都産業貿易会館6階)
           (東京都港区海岸1-7-8/JR浜松町駅から徒歩7分)

      *参加費 (資料代)1,000円

                                              
      ●洞爺湖サミットで市民メディアが活躍、どんな意義があったのか?

     地球環境問題が最大のテーマとなった7月の北海道洞爺湖でのG8サミット(主要先進国首脳会議)。世界各国からマスコミが取材に訪れる一方、商業的ベースではない「市民メディアセンター」が日本で初めて本格的に設置され、大手マスコミが報道しない市民レベルの行動、商業マスコミとは違った市民目線の情報を国の内外へ発信するという特筆すべき出来事がありました。

     ここ数年のG8サミットやWTO(世界貿易機構)の国際会議では、市民の活動や意見を情報発信する市民メディアセンターの設置が一般化していましたが、日本でもようやくこの市民運動の分野における“国際化”が始まったということができます。

     今回設置された市民メディアセンターは、 370本のニュース記事、 120本のビデオなどを配信。記者会見は22回、さらに映画祭も開催して活発な情報収集と発信を行ったそうです。

     インターネットを十二分に活用している市民団体や労働組合は、残念ながら日本ではまだまだ多くはないのが現状です。この市民メディアセンターの経験、教訓や意義について、情報発信の中核を担うWeb サイトを担当したレイバーネット日本の安田氏からお話をお聞きすることにしました。


     ◆レイバーネット日本=2001年2月に発足。アメリカやイギリスのレイバーネット、韓国のノドン(労働)ネットなどとの連携で、インターネットを通じて労働運動関連ニュースを紹介しています。運営委員は約20人。

    レイバーネット日本 http://www.labornetjp.org/

    ────────────────────────────────── 
    【講師の紹介】やすだゆきひろ 早稲田大学文学部大学院卒業。現在、フリーランスのテクニカルライターとして、IT(情報技術)分野の単行本の執筆、雑誌に技術解説記事を寄稿。また、非営利組織(NPO)団体を対象としたシステムやインターネットサイトの開発・運営・コンサルタンティングを行っています。著書に『Zopeガイド』( 毎日コミュニケーションズ)、『Apacheアプリケーションサイト構築』(オーム社)、『市民インターネット入門』(岩波ブックレット№433 )ほか多数。

    (お話の記録やメディアへの転載については、事務局とご相談下さい。)

    *主催=連合通信社 電話 03-3454-1105 (東京都港区芝1-4-9 ) 会場地図をFaxします。ご連絡を。

2008年8月10日日曜日

アシリ・レラさんからのメッセージ

Webスタッフの佐伯悠です。

 まずはキャンプのお知らせです。

  ● アイヌモシリ一万年祭 (8月15日~20日 平取町貫別 旭の森)

    ●追記(8月11日): Mixiのコミュによると、2008年度のアイヌモシリ一万年祭の日程は「8月10日~16日」だそうです。最新情報はコミュを参照するとよいでしょう。


 一万年祭はキャンプ開催前からキャンプの準備のスタッフとして入ることもできるようです。お手伝いで参加しようと思ってる人は連絡してみるといいでしょう。

 アシリ・レラさんからはキトピロ(ギョウジャニンニク)を大量に差し入れていただき、伊達キャンプの準備スタッフはそれを炒めたり、豆腐や地元のホタテにのせたりして頂きました。おかげで元気にキャンプの準備や、忙しいスケジュールのキャンプを乗り切ることができました。(キャンプ参加者全員分はなかったし、日持ちがしないので準備スタッフだけで頂きました。食べられなかった人、、、残念!)

 また、キャンプ事務所には、キャンプが始まる前の6月29日から7月6日までも、多くの地元の方や報道関係の人たちがひっきりなしに訪れてくれました。ボクはできるだけ対話を心がけ、説明し、お話を聞こうと思っていたのでとても楽しかったです。その分、キャンプ準備の作業が遅れ、ブログの更新はできませんでしたが(笑)

 差し入れもたくさん頂きました。辛くないダイコン(洞爺湖町から自転車で一時間半かけて来てくれたおじさん)とか、野草茶や焼き玄米おにぎり、岩盤浴の温泉卵(ご近所の定職屋の「こだま」さんより)。こだまさんは、キャンプ準備スタッフが3人とも腰痛持ちだと言う話をするやいなや、すぐに黒糖のような香りがする乾燥した熊笹のシップを作って持ってきてくれました。非常に徳のある方だと思いました。最初は半信半疑だったのですが、これを腰に巻いてみるとすぐに、なんだかスーッとし、腰の調子がよくなりましたよ。ボクはそれをキャンプ期間を通して、デモ行進のときにも首と腰に巻いていました。(なぜ天日干して乾燥させた熊笹が腰痛に効くのか不思議ですね、謎を知ってる方は教えてください。)

 それから、雑誌の記者さんからカップラーメンを箱毎差し入れしてもらいました。みなさん、どうもありがとうございました。

 半島でくるっと囲まれた内浦湾沿いの伊達市のキャンプ場から見渡すことができる海や山の景色もさることながら、皆さんの心遣いや新鮮な食べ物で非常に気持ちがよい時間を過ごす事ができました。

 ボクは北海道を札幌中心で考えているような視野が狭く、無知なところがあったのですが、今回のキャンプで地方の行政や観光や自然などについて見識が広がるところがありました。貧困といっても都市と地方の格差もかなり大きいので、そういう点についてももっと知るようにして、考えていくべきだと思いました。また、ブログで新聞記事やテレビのニュースなどを調べているときに気がついたのですが、メディア自体もそういう部分が往々にあるようで、地方が抱える問題やよさがなかなか札幌や東京にいては伝わってこないものだなあとも思いました。地方版毎に新聞などは記事の内容が異なるのです。

 福祉予算が削られ、物価が上がり、仕事がなくなり、このままだと北海道では地方で暮らしていけないのではないか?という強い危機感をボクは持っているのです。これは行政の担当者や住民だけではなく、政党の政治家の皆さんにもよく考えてもらいたいことです。

 これからは、札幌にいても、東京にいても、地方が抱える問題、主に地方格差、経済的に苦しむ地方の現状が届くようにネットを使ったりして工夫していくべきなのではないでしょうか? 

 洞爺湖サミット前は、テレビ番組やCMの影響で、環境問題の語られ方は、自然保護ではなく、個人でできる商品の買い替えやちょっとした節約だけをエコだと思わされているバーチャルなイメージが先行していたし、国際交流や、環境、CO2削減の大義や美名をつけてはいるものの必要のない開発・消費(環境破壊)を続けたり、自分、自社の利益を拡大しようと考えている口先ばかりで中身のない宣伝が多かったと思います。

 サミットのように特権的な数人が仲間内だけで、自分たちだけの利益になるようなことだけを話し合って自己満足し、貧困で苦しんでいる人のことは考えず、なおかつ無視し、過剰な警備して多様な意見を排除し、貧困や環境破壊、人権侵害などの問題に向けて解決策をまじめに考えたり、情報を発信する姿勢もない。そんな会合のために、多額の他人のお金や貯金を使ってわざわざ洞爺湖にやってきて、景色や会話を楽しみ、豪華なご飯を食べる。それだけでは現状の複雑な問題は解決できないし、無駄な労力にしかにならないだろうからそういうことは伊達キャンプでは避けたいとボクは考えていました。

 「おかしいところはおかしい、守るべきものは守る」ときちんと意思表明し、合意を形成するために働きかける。そういう考えを持ちながら、スタッフの一人として今回のアンチG8伊達キャンプを準備しました。(実際、伊達キャンプがきちんと実現できていたか、もっと良くするにはどうすればよかったか、などはいろんな意見を聞いたり、じっくり考えたりするべき検討課題ですが、それでも志は高かったし、合格点は軽くクリアしていたと思いますけど、どうでしょうか?)

 これからは住民の皆さんも、どんどん政治に口を出していくべきでしょう。そして、それを政治に反映できるような仕組みを作っていくべき時代になったのだと思います。

 こういうような政治や社会に関することだけではなく、伊達市や胆振の自然には、今回のキャンプでいろいろ教えてもらった気がします。

 あとでわかったことなのですが、伊達市の行政はかなり先進的なところみたいですね。ただゴミの分別方法が、伊達市は札幌市と異なっているのでそれを理解するのに結構時間がかかってしまいました。

    伊達市 (北海道) 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

     行政 日本で初めての住民による環境権訴訟である伊達火力発電所建設差止請求訴訟(伊達環境権訴訟)や日本で初めてのゴミの有料化を実施したことから、環境への取り組みに優れている市として知られる。伊達市環境基本条例に基づく伊達市環境市民会議では、公募者を全員採用した(市民参加型の地方行政モデル)。

    また、高齢者や障害者を積極的に受け入れ、新しい福祉の考え方を模索・実践している。2005年小泉内閣の推進する構造改革の一環である都市再生のモデルとして「高齢者安心生活まちづくり」(ウェルシーランド構想)が紹介される。



 原油食料肥料の高騰、支庁市町村の統廃合による職員削減や行政サービスの低下、北海道開発局の廃止による建設業界の大量倒産の不安など、財政的には現在かつてないほどに厳しい北海道ですが、これからも住民のためにがんばってください。時間ができたらまた遊びに行きたいです。こんないいところなのだからそれに気がつけば多くの人がきっと移住してくるでしょう。

 それから、紹介が遅くなってしまいましたが、山道 アシリ・レラさんから反G8のキャンプやデモンストレーションへのメッセージが7月5日にFAXで寄せられていました。

 記録としてここに転載してご紹介します。遅くなってすいませんでした。(以下はFAXの文字をおこしたので判読が難しい箇所があります。間違って転載している部分があるかもしれません。)

アシリ・レラさんからのメッセージ


     いよいよ、洞爺湖サミットを控え、洞爺湖の主要国首脳達は、今問われています。「温暖化」、「食糧危機」、「原油高騰」、「投機マネー」、「年金の使い込み」、etc.

     取り上げればきりの無い、今の日本の姿勢・・・福田の二枚舌の使い分け、今回の国の「アイヌ民族は先住民族」発言も、国連は認めたが・・・国は認めていないの記事、今後が問われる権利の問題、自然はアイヌ民族が守るべきですし必要な部分の権利を求めてしかり、でしょう。

     大気中のC02濃度の安定化、(裏はCO2が少ないから)原発をほのめかしてみたり。日本は、今だ2050年までの中期目標もたたず、長期60%~80%をかかげるのみ、環境や自然破壊をして、環境サミットはおかしいと思うし、政府は科学に従い、自然の天地を支配している勘違いをしています。

     人間は、どんなにあがいても、自然のエネルギーには勝てない。

     むしろ、自然にさからわず、、、共存共栄する生活文化を民族に学ぶべきです。

     日本は省エネをかかげているが、、米との目標を押しつけられ、厳しい状況を国民に押しつけられ、投機により、原油(イラク戦争への無料ガソリンスタンド) 日本が押し付けられているガソリン税、穀物などの高騰は、ただでさえ厳しい状況下 昔の貧乏人は麦を食えの時代が来たというのか、、、その麦まで高騰している状況がいつまで続くというのか。

     世界各国で世界各国では食糧危機で苦しむ8億6千万人超えているというのに!

     自国の胃袋も養わず、輸入による利益をむさぼった結果~今の食糧事情を生み減反する度刈る時の農民の涙を覚えている。

     酪農の牛乳に紅粉入れて捨てるのも、利益をむさぼる企業団体、経済社会の国、行政のツケではないか!

     なのにそのツケをまたもや回避し、血税ですべての清算をおぎなっていく姿勢は、見て見ぬふりをして来た、民衆にも責任はあるでしょう。

     駄目なものは駄目と、チャランケ(話し合う)ということをせず、、、政治まかせもよくないと思う。

     今度のG8も、科学エネルギー&自然エネルギーとしての商売化をしないことを切に望む!

     ソーラーも風車も利益団体のエネルギー(金)にならないことを望む!


(写真はキトピロ Image:CIMG1611.jpg From Wikimedia Commons)

2008年7月27日日曜日

【海外メディア】 世界中のメディアが報道した日本の警察の人権侵害

Webスタッフの佐伯です。



 前からやろうと思っているのですが、数が多くて処理しきれていません。多くの海外メディアが今回の洞爺湖サミットでの7.5札幌の反G8デモ行進の弾圧(過剰警備・不当逮捕)を大きく取り上げています。





 (写真:下久保内集会場からデモ行進に出発しようとしてるアクティヴィスト。)

 たとえば、アルゼンチンでは次のような記事があります。(言葉はわからないのですが写真でわかります。)

 ● Cuatro detenidos en protestas de Sapporo contra la cumbre del G8

 このように海外の多くのメディアが日本の警察が理由もなく不当逮捕・長期間の拘留を行うという人権侵害を告発しているにもかかわらず、日本のメディアではその事実についてほとんど取り上げていません。これは重大な問題です。

 地方自治体と警察が共謀して遂行した人権侵害。その根底にあるこの国の人権意識の低さ、外国人への差別意識と政策の実態について、海外のメディアが大量に報道したこと。それは、札幌市だけでなく、日本の観光事業に対して大打撃を与えたことを意味します。誤った行為を繰り返さず、これ以上問題を拡大しないために、事実関係と責任の所在を追求するべきでしょう。また、こういった洞爺湖サミットのマイナスの側面にもっと目を向け、検証すること。それこそが今回のサミットはどういうものだったのか?という正しい認識と評価につながっていきます。なぜ一握りの人たちだけが歓迎され、多くの人たちは排除されるのか?これについては札幌市、日本の警察、外務省などにコメントをもらうべき事柄なのかもしれません。

 ● 札幌市役所 市長宛のメール
 ● 国家公安委員会への メール
 ● 外務省へのメール

 このような過剰で不当な警察の警備と、それを鵜呑みにした警察の広告のようなメディアでの過度な演出・イメージ操作があるために、それを見た視聴者は「自分の意見を自由に表現するすると逮捕される」、「デモ行進を行うことは暴力的な活動かもしれない」といった誤った恐怖感もたされることになります。そういったプロセスによって、日本の市民運動、デモなどの直接行動は、合法で非暴力的な活動であるにもかかわらず、市民から敬遠されしまい、自由な表現活動や民主主義の実現が妨げられていると言えるのではないでしょうか?

 なぜ、このような過剰な警備やデモ隊への弾圧・嫌がらせが行われる必要があるのでしょう。根本的な問題は放置されたままです。

     ● 代用監獄 - フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

       ● 指摘される問題点
       代用刑事施設に収容されることにより、自白獲得のための長時間の取調べが連日にわたって行われ、人権の侵害虚偽の自白の誘発、ひいては冤罪の原因となっているとの批判が古くから行われてきた。自白の強要を行うことは日本国憲法38条1項2項や人権条約に違反する行為である。 ・・・
       また、国連の人権小委員会では日本に関する人権問題として代用刑事施設問題が取り上げられることが多い。多くの場合、人権小委員会はこの問題に対して懸念を表明している。

       ● 対策
       ・・・ 日弁連からは内部的な職掌分担にとどまっているために人権保障の点からは不十分との批判がなされている。
       刑事裁判実務においても代用刑事施設を利用した長時間の取調べは問題視されており、たとえば身柄の出し入れの時間を記録させその提出を求めるなど、捜査の実態を可視化させた上で個別の証拠の証明力評価の際の資料とするといった取り組みが裁判所において始まっている。

今後、時間ができ次第、続報を書きます。それまでは、こちらをご覧ください。

 ● Googleニュース、アルゼンチン「sapporo protestas
 ● 上記ニュースのGoogle機械翻訳(スペイン語→日本語)文章をWEBで機械翻訳に変換。
 だいたいの意味がわかります。オススメ!

(追記: 上記文章を校正、加筆、わかりやすくしました。佐伯悠 7月29日) 

【映画】「ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一髪」公開中!

Webスタッフの佐伯です。

昨日、7月26日より全国で上映されている模様です。
 
 「ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一髪」 川崎実監督
 ● 公式サイト http://www.cinemacafe.net/official/guilala/

 ● ブログ http://www.tanomi.com/girara/

 この映画、地球を破壊しようとしてるのは、ギララではなく、G8首脳たちである、ということには言及されているんでしょうか??? 食料、石油の高騰、福祉予算カット、無駄な警備、飢餓と温暖化にきちんとした対策がとられているのかどうか?はすでに明らかなはずですよね。タケちゃんマンではなく、タケ魔人はみてみたいです。見た方はご感想のコメントよろしくです。

【ニュース・反G8】マリで反G8サミット開催

Webスタッフの佐伯悠です。

 ネット上で「反G8」をリサーチ中に見つけた記事なんですが、詳しく調べようと思っていながらなかなか手をつけられなかったのが「マリで反G8サミット開催」です。
     ● マリ共和国 - Wikipedia

     マリ共和国(マリきょうわこく)、通称マリは、西アフリカの共和制国家。北にモーリタニア、 アルジェリア、東にニジェール、南にブルキナファソ、コートジボワール、ギニア、西にセネガルに囲まれた内陸国である。首都はバマコ。 ...

 札幌、北海道でも、石油や食料価格が高騰しています。日本国内でも相当なものですから、アフリカの貧困や飢餓はたぶん危機的状況でしょう。G8洞爺湖サミットでもアフリカ支援について話し合われましたが、それはアフリカの希少金属などの資源争奪を狙った開発政策だと思われます。これまで、G8主導の開発政策はアフリカの貧困を救うどころか、環境や生活を破壊し、かえって悪化させています。

 G8がまことしやかに宣伝し押し付けてくる理屈や欺瞞的なアフリカ支援政策にだまされず、もっとアフリカで生活している人たちの生の声を聞き、そして行動する必要があるのではないでしょうか?

 ボクは、アフリカの音楽や、ジャンベなどが好きなのですが、こういう音楽好きが、まずは文化を通して、次にアフリカの貧困の現状に目(耳?)を向けてくれることを期待しています。まずはニュースを通して見てみます。

 以下は記事へのリンク集です。

     ● マリで反G8サミット開催<字幕>(8日) ロイターの動画

     ● G8に対抗、西アフリカのマリで「貧困者サミット」開幕
    AFPBB News - 2008年7月6日
    マリの カチボウゴウ(Katibougou)の大学講堂で開幕した貧困者サミットに出席した活動家ら(2008年7月6日撮影)。(c)AFP/GEORGES GOBET 【7月7日 AFP】7日から開催される北海道洞爺湖サミット(G8 Hokkaido Toyako Summit)に対抗し、マリのカチボウゴウ(Katibougou)で6 ...

     主催するCAD-Maliのバリー・アミナタ・トゥーレ(Barry Aminata Toure)総裁は、開幕スピーチで世界の発展をめぐる諸問題の解決における社会正義の重要性を強調。「G8には気候変動と世界的な食糧危機を招いた責任がある」と話した。

     サミットに参加したマリ人の農民からは、「われわれは疲弊している。綿花の価格は下落しているので栽培農家はやっていけない。彼ら(=G8)はわれわれを殺そうとしている」との声が聞かれた。・・・

     ●
    貧困者サミット、「地産地消」で食糧問題に取り組む
    AFPBB News - 2008年7月9日
    【7月9日 AFP】北海道洞爺湖サミット(G8 Hokkaido Toyako Summit)で主要8か国(G8)首脳が世界の食糧危機を協議する中、西アフリカのマリでは、反グローバリズム活動家らが「貧困者サミット」に集まり、アフリカの食糧問題について、地元の食糧を食べるようにすることで解決が可能だと訴えた。

     洞爺湖サミットに対抗してカチボウゴウ(Katibougou)で開催された「貧困者サミット」では、市場が開かれ、地元で生産されたコメやマンゴー、伝統的な医薬品、アフリカの伝統衣装などが並んだ。 ...

     ● アフリカの汚染物質飛来でカリブ海のサンゴ礁に危機
    ナショナル ジオグラフィックWebサイト - 2008年7月15日
    アフリカのマリ、カリブ海のアメリカ領バージン諸島、トリニダード・トバゴで大気質調査を行ったところ、DDTの分解産物であるDDEをはじめ、微量の農薬が見つかった。DDTは環境蓄積や発がん性の疑いから広く使用が規制されているが、一部のアフリカ諸国では現在でも殺虫剤 ...


(画像は、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)より。画像1画像2。)