アイヌモシリ連絡会からのお知らせ

【ご覧の皆さんへのお願い】

 ● 報告集への寄稿をお願いします 10月20日締め切り - 2008年9月20日

 ● お礼と緊急カンパのお願い その2pdfファイル) 8月15日締め - 2008年7月19日

【洞爺湖のデモ行進・伊達キャンプについて】 - 2008年7月6日~9日
 ● 伊達市にお住まいの皆さんへ (PDF)、 スケジュール伊達キャンプへのアクセス・地図
 ● キャンプサイトでの交流会・コンサ-トの企画(予定)キャンプQ&A伊達キャンプ(交流広場)での注意事項

【アイヌモシリ連絡会の主張】
 ● 外務省への申し入れ文書 G8首脳にたいする集会決議 (2008年 7月7日)
 ● 北海道知事への申し入れ文書「知事はG8洞爺湖サミットに協力せず、推進しないこと」 (2008年 4月4日)
 ● 反G8サミット北海道(アイヌモシリ)連絡会準備会呼びかけ 「別の世界が可能だ!」 (2008年 1月 22日) - 英語声明文 A Different World is Possible!--A Statement of the Anti-G8 Summit Hokkaido (Ainu Mosir) Liaison

2008年8月10日日曜日

アシリ・レラさんからのメッセージ

Webスタッフの佐伯悠です。

 まずはキャンプのお知らせです。

  ● アイヌモシリ一万年祭 (8月15日~20日 平取町貫別 旭の森)

    ●追記(8月11日): Mixiのコミュによると、2008年度のアイヌモシリ一万年祭の日程は「8月10日~16日」だそうです。最新情報はコミュを参照するとよいでしょう。


 一万年祭はキャンプ開催前からキャンプの準備のスタッフとして入ることもできるようです。お手伝いで参加しようと思ってる人は連絡してみるといいでしょう。

 アシリ・レラさんからはキトピロ(ギョウジャニンニク)を大量に差し入れていただき、伊達キャンプの準備スタッフはそれを炒めたり、豆腐や地元のホタテにのせたりして頂きました。おかげで元気にキャンプの準備や、忙しいスケジュールのキャンプを乗り切ることができました。(キャンプ参加者全員分はなかったし、日持ちがしないので準備スタッフだけで頂きました。食べられなかった人、、、残念!)

 また、キャンプ事務所には、キャンプが始まる前の6月29日から7月6日までも、多くの地元の方や報道関係の人たちがひっきりなしに訪れてくれました。ボクはできるだけ対話を心がけ、説明し、お話を聞こうと思っていたのでとても楽しかったです。その分、キャンプ準備の作業が遅れ、ブログの更新はできませんでしたが(笑)

 差し入れもたくさん頂きました。辛くないダイコン(洞爺湖町から自転車で一時間半かけて来てくれたおじさん)とか、野草茶や焼き玄米おにぎり、岩盤浴の温泉卵(ご近所の定職屋の「こだま」さんより)。こだまさんは、キャンプ準備スタッフが3人とも腰痛持ちだと言う話をするやいなや、すぐに黒糖のような香りがする乾燥した熊笹のシップを作って持ってきてくれました。非常に徳のある方だと思いました。最初は半信半疑だったのですが、これを腰に巻いてみるとすぐに、なんだかスーッとし、腰の調子がよくなりましたよ。ボクはそれをキャンプ期間を通して、デモ行進のときにも首と腰に巻いていました。(なぜ天日干して乾燥させた熊笹が腰痛に効くのか不思議ですね、謎を知ってる方は教えてください。)

 それから、雑誌の記者さんからカップラーメンを箱毎差し入れしてもらいました。みなさん、どうもありがとうございました。

 半島でくるっと囲まれた内浦湾沿いの伊達市のキャンプ場から見渡すことができる海や山の景色もさることながら、皆さんの心遣いや新鮮な食べ物で非常に気持ちがよい時間を過ごす事ができました。

 ボクは北海道を札幌中心で考えているような視野が狭く、無知なところがあったのですが、今回のキャンプで地方の行政や観光や自然などについて見識が広がるところがありました。貧困といっても都市と地方の格差もかなり大きいので、そういう点についてももっと知るようにして、考えていくべきだと思いました。また、ブログで新聞記事やテレビのニュースなどを調べているときに気がついたのですが、メディア自体もそういう部分が往々にあるようで、地方が抱える問題やよさがなかなか札幌や東京にいては伝わってこないものだなあとも思いました。地方版毎に新聞などは記事の内容が異なるのです。

 福祉予算が削られ、物価が上がり、仕事がなくなり、このままだと北海道では地方で暮らしていけないのではないか?という強い危機感をボクは持っているのです。これは行政の担当者や住民だけではなく、政党の政治家の皆さんにもよく考えてもらいたいことです。

 これからは、札幌にいても、東京にいても、地方が抱える問題、主に地方格差、経済的に苦しむ地方の現状が届くようにネットを使ったりして工夫していくべきなのではないでしょうか? 

 洞爺湖サミット前は、テレビ番組やCMの影響で、環境問題の語られ方は、自然保護ではなく、個人でできる商品の買い替えやちょっとした節約だけをエコだと思わされているバーチャルなイメージが先行していたし、国際交流や、環境、CO2削減の大義や美名をつけてはいるものの必要のない開発・消費(環境破壊)を続けたり、自分、自社の利益を拡大しようと考えている口先ばかりで中身のない宣伝が多かったと思います。

 サミットのように特権的な数人が仲間内だけで、自分たちだけの利益になるようなことだけを話し合って自己満足し、貧困で苦しんでいる人のことは考えず、なおかつ無視し、過剰な警備して多様な意見を排除し、貧困や環境破壊、人権侵害などの問題に向けて解決策をまじめに考えたり、情報を発信する姿勢もない。そんな会合のために、多額の他人のお金や貯金を使ってわざわざ洞爺湖にやってきて、景色や会話を楽しみ、豪華なご飯を食べる。それだけでは現状の複雑な問題は解決できないし、無駄な労力にしかにならないだろうからそういうことは伊達キャンプでは避けたいとボクは考えていました。

 「おかしいところはおかしい、守るべきものは守る」ときちんと意思表明し、合意を形成するために働きかける。そういう考えを持ちながら、スタッフの一人として今回のアンチG8伊達キャンプを準備しました。(実際、伊達キャンプがきちんと実現できていたか、もっと良くするにはどうすればよかったか、などはいろんな意見を聞いたり、じっくり考えたりするべき検討課題ですが、それでも志は高かったし、合格点は軽くクリアしていたと思いますけど、どうでしょうか?)

 これからは住民の皆さんも、どんどん政治に口を出していくべきでしょう。そして、それを政治に反映できるような仕組みを作っていくべき時代になったのだと思います。

 こういうような政治や社会に関することだけではなく、伊達市や胆振の自然には、今回のキャンプでいろいろ教えてもらった気がします。

 あとでわかったことなのですが、伊達市の行政はかなり先進的なところみたいですね。ただゴミの分別方法が、伊達市は札幌市と異なっているのでそれを理解するのに結構時間がかかってしまいました。

    伊達市 (北海道) 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

     行政 日本で初めての住民による環境権訴訟である伊達火力発電所建設差止請求訴訟(伊達環境権訴訟)や日本で初めてのゴミの有料化を実施したことから、環境への取り組みに優れている市として知られる。伊達市環境基本条例に基づく伊達市環境市民会議では、公募者を全員採用した(市民参加型の地方行政モデル)。

    また、高齢者や障害者を積極的に受け入れ、新しい福祉の考え方を模索・実践している。2005年小泉内閣の推進する構造改革の一環である都市再生のモデルとして「高齢者安心生活まちづくり」(ウェルシーランド構想)が紹介される。



 原油食料肥料の高騰、支庁市町村の統廃合による職員削減や行政サービスの低下、北海道開発局の廃止による建設業界の大量倒産の不安など、財政的には現在かつてないほどに厳しい北海道ですが、これからも住民のためにがんばってください。時間ができたらまた遊びに行きたいです。こんないいところなのだからそれに気がつけば多くの人がきっと移住してくるでしょう。

 それから、紹介が遅くなってしまいましたが、山道 アシリ・レラさんから反G8のキャンプやデモンストレーションへのメッセージが7月5日にFAXで寄せられていました。

 記録としてここに転載してご紹介します。遅くなってすいませんでした。(以下はFAXの文字をおこしたので判読が難しい箇所があります。間違って転載している部分があるかもしれません。)

アシリ・レラさんからのメッセージ


     いよいよ、洞爺湖サミットを控え、洞爺湖の主要国首脳達は、今問われています。「温暖化」、「食糧危機」、「原油高騰」、「投機マネー」、「年金の使い込み」、etc.

     取り上げればきりの無い、今の日本の姿勢・・・福田の二枚舌の使い分け、今回の国の「アイヌ民族は先住民族」発言も、国連は認めたが・・・国は認めていないの記事、今後が問われる権利の問題、自然はアイヌ民族が守るべきですし必要な部分の権利を求めてしかり、でしょう。

     大気中のC02濃度の安定化、(裏はCO2が少ないから)原発をほのめかしてみたり。日本は、今だ2050年までの中期目標もたたず、長期60%~80%をかかげるのみ、環境や自然破壊をして、環境サミットはおかしいと思うし、政府は科学に従い、自然の天地を支配している勘違いをしています。

     人間は、どんなにあがいても、自然のエネルギーには勝てない。

     むしろ、自然にさからわず、、、共存共栄する生活文化を民族に学ぶべきです。

     日本は省エネをかかげているが、、米との目標を押しつけられ、厳しい状況を国民に押しつけられ、投機により、原油(イラク戦争への無料ガソリンスタンド) 日本が押し付けられているガソリン税、穀物などの高騰は、ただでさえ厳しい状況下 昔の貧乏人は麦を食えの時代が来たというのか、、、その麦まで高騰している状況がいつまで続くというのか。

     世界各国で世界各国では食糧危機で苦しむ8億6千万人超えているというのに!

     自国の胃袋も養わず、輸入による利益をむさぼった結果~今の食糧事情を生み減反する度刈る時の農民の涙を覚えている。

     酪農の牛乳に紅粉入れて捨てるのも、利益をむさぼる企業団体、経済社会の国、行政のツケではないか!

     なのにそのツケをまたもや回避し、血税ですべての清算をおぎなっていく姿勢は、見て見ぬふりをして来た、民衆にも責任はあるでしょう。

     駄目なものは駄目と、チャランケ(話し合う)ということをせず、、、政治まかせもよくないと思う。

     今度のG8も、科学エネルギー&自然エネルギーとしての商売化をしないことを切に望む!

     ソーラーも風車も利益団体のエネルギー(金)にならないことを望む!


(写真はキトピロ Image:CIMG1611.jpg From Wikimedia Commons)

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