アイヌモシリ連絡会からのお知らせ

【ご覧の皆さんへのお願い】

 ● 報告集への寄稿をお願いします 10月20日締め切り - 2008年9月20日

 ● お礼と緊急カンパのお願い その2pdfファイル) 8月15日締め - 2008年7月19日

【洞爺湖のデモ行進・伊達キャンプについて】 - 2008年7月6日~9日
 ● 伊達市にお住まいの皆さんへ (PDF)、 スケジュール伊達キャンプへのアクセス・地図
 ● キャンプサイトでの交流会・コンサ-トの企画(予定)キャンプQ&A伊達キャンプ(交流広場)での注意事項

【アイヌモシリ連絡会の主張】
 ● 外務省への申し入れ文書 G8首脳にたいする集会決議 (2008年 7月7日)
 ● 北海道知事への申し入れ文書「知事はG8洞爺湖サミットに協力せず、推進しないこと」 (2008年 4月4日)
 ● 反G8サミット北海道(アイヌモシリ)連絡会準備会呼びかけ 「別の世界が可能だ!」 (2008年 1月 22日) - 英語声明文 A Different World is Possible!--A Statement of the Anti-G8 Summit Hokkaido (Ainu Mosir) Liaison

2008年8月28日木曜日

【イベント】 8.31インフォセンター/キャンプ報告会

Webスタッフの佐伯悠です。

 デモやキャンプへの参加予定者は、アイヌモシリ連絡会主催の伊達キャンプや「G8を問う連絡会」主催の豊浦、壮瞥キャンプの洞爺湖近郊の3つの現地キャンプに直接向かう人はあまりいなかったと思います。まず札幌近郊に滞在しながら、札幌で行われた集会などに参加したり、また、当別のキャンプに滞在しながら、活動の準備やワークショップなど行っていました。その後、「G8サミットに対して、抗議したり、意見を言いたい!」という現地直接行動を追求する参加者の大部分が洞爺湖の3つの現地キャンプへ移動することになりました。

 すこし、立脚点の違いなどを説明しますが、反G8といっても、いろいろな考え方があるので一概には言えません。あまり単純化しすぎても意味がないし、政府主導で行われた単純化された「反グロ勢力」のレッテル張りによって、「非暴力の反G8運動」と「テロリスト」を(意図的に?それとも政府・官僚が馬鹿だからか?)混同した程度の低い今回のサミット警備・報道・入国妨害に見られるような市民運動弾圧などの暴走につながるのでよくないと考えています。教えてあげるだけの能力がある人は、ちゃんと教えてあげなきゃいかんですね、<義務>。(Wikipedia 市民的不服従を参照。)

 今回のサミット期間、デモ行進や集会などを行った市民運動をおおまかに反G8とボクはよんでいます。(ボクの解釈では、「反G8」は、「別の世界を追求するオルタ・グローバリゼーション」と「G8や新自由主義グローバリゼーションに反対するアンチG8」を含んでいます。Anti-globalizationについては、Wikipedia - 日本語版英語版を参照。)

 反G8デモの後、たてづづけに、日本でも農民や漁民、トラック運転手などが軒並み、燃料・飼料値上げに反対し、大規模デモやストライキが起こり、また、農業の関税自由化を行おうとするWTOに反対し、食料自給率の向上を訴えました。このように、自由貿易の世界的拡大によって、貧困が発生している。こういった貧困に対して、それぞれの立場から抗議をする。ボクの考えでは、これこそが反グローバリゼーション運動なのです。

 洞爺湖サミットを境に、世界経済は歴史的なターニング・ポイントを向かえ、現在、世界的なインフレ・大恐慌に発展しています。ヤバいです。ブッシュがイラク戦争開戦の口実にした大量破壊兵器など存在しなかったし、その「テロとの戦い」に日本は追従したわけですが、根拠薄弱なまま海外での自衛隊の活動が継続されていることに対してまったく反省がなく、税金の浪費でしかないと思われます。国民はそんな政治に対してあきれながら無力感からニヒリズムに陥っています。

 ほんとに怖いのは、テロではなく、貧困と環境破壊です。はっきりしている。まずこれを何とかしてください。こういう全体が貧困に見舞われると、まず、最初に弱い立場にいる人たちから打撃を受けます。だから、それぞれの立場や考え方を超えて、新自由主義グローバリゼーションに反対し、連帯を目指しているのです。

 その象徴が今回の反G8運動だったんのだと個人的には思っています。数々の問題をはらんている洞爺湖サミットや暴走する新自由主義を今回のアクションで止めることはできませんでした。しかしながら、ボクはそれを目指していたのではないのだと思います。すでに破綻をきたしているG8体制に対する抗議行動、それは「もはやG8をもってしても経済を制御できなくなり、新自由主義体制が崩壊過程にある」、「G8はもういらないと多くの人々が確信し、批判の声を上げている」、それはもはや臨界状態にある。そしてG8諸国は貧困や環境破壊を解決するよりも、抗議活動を政治力や武力で押さえつけようとする。そういう事実を明確にする・したことは、今回のアクションの主要な成果のひとつに挙げられるのではないでしょうか?

 (G8体制は相応しぶとく、G8がなくなったとしてもすぐに状況が好転するとはボクは考えていませんが。)

 また、今回のアクションに対する個人的な感想としては、ボクたちは、崩壊寸前の建築の前まで行って「ここはもうすぐ倒れますよ、危険ですよ」と世界中の人に教えにいったのではないか?という印象を持っています。

 今回の洞爺湖サミット、そして体制への対抗としての反G8運動。これを最初のステップとして、今後ドミノ倒し的に変革に入るのではないでしょうか?少なくともボクはそういう予感に包まれています。




 ちょっと前置きが長すぎました。本題です。

 これまでWebで公開されている当別のキャンプの情報はあまり多くなかったので具体的な活動内容が今までよくわからなかったのですが、時間がたってどんな様子だったのかがだんだんわかってきました。今回の行動で得た体験やノウハウをできるだけ多くの人と共有して、今後の同様の活動を行う際の情報として活用できればよいんじゃないでしょうか?

 それにしても、当別キャンプのスタッフや参加された皆さん、お疲れ様。

 当別でのキャンプについて詳しい情報を知りたい方は、この報告会に参加してみましょう。札幌の施設「かでる2・7」で8月31日(日)18時からだそうです。

 詳細については、「国際交流インフォセンター/キャンプ実行委員会 blog」を参照のこと。(以下はWebより転載。)

    8.31インフォセンター/キャンプ報告会
    「G8インフォセンター/キャンプ報告会」
    国際交流インフォセンター/国際交流キャンプ札幌実行委員会

      あの「北海道洞爺湖サミット」が終わってから、もう1ヶ月以上が経過しました。サミット開催にあわせて、わたしたち「国際交流インフォセンター/国際交流キャンプ札幌実行委員会」は、国内外から札幌に集まる人びとを受け入れる当別キャンプと、インフォセンターの運営をしました。キャンプ場を設置するための札幌市との協議から始まり、食材や物資調達、設置場所の提供、当日スタッフとしての参加など、幅広い方々からの励ましやご協力を得て、キャンプとインフォセンターの運営をやり遂げることができました。

      そもそもなぜ、G8サミットに合わせてキャンプを設置しようとしたのか。なぜ札幌市と協議をして、結局共同運営を断念することになってしまったのか。なぜ急遽オルタナティブなキャンプを実施できたのか。インフォセンター/キャンプでは何がおこなわれたのか。どのような人たちが参加したのか。わたしたちは、インフォセンター/キャンプの運営を通して、どのような経験をし、何を得ることができたのでしょうか。

      関わった一人ひとりの力を積み上げて、支えあってできあがったインフォセンター/キャンプでした。報告会でも、多様な作り手からの経験談を出し合いたいと思います。写真や映像を使い、キャンプ作りでつちかったチームワークを生かして楽しくおこないます。みなさまどうぞご参加ください。

      ★日時:2008年8月31日(日)18時より(17:30開場)
      ★会場:かでる2・7(北2西7) 1040会議室
      ★参加費:無料
      ★内容(予定):
      ・オルターグローバリゼーション運動とキャンプの歴史
      ・インフォセンター/キャンプのオープンに至るまで
      ・開催中の取り組み、ふりかえり
      ・できたこと、できなかったこと e.t.c...
      ★主 催:国際交流インフォセンター/キャンプ札幌実行委員会
      http://2008camp.blog43.fc2.com/
      camp2008exco@hotmail.co.jp
      090-6212-4151(事務局・本多)

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