アイヌモシリ連絡会からのお知らせ

【ご覧の皆さんへのお願い】

 ● 報告集への寄稿をお願いします 10月20日締め切り - 2008年9月20日

 ● お礼と緊急カンパのお願い その2pdfファイル) 8月15日締め - 2008年7月19日

【洞爺湖のデモ行進・伊達キャンプについて】 - 2008年7月6日~9日
 ● 伊達市にお住まいの皆さんへ (PDF)、 スケジュール伊達キャンプへのアクセス・地図
 ● キャンプサイトでの交流会・コンサ-トの企画(予定)キャンプQ&A伊達キャンプ(交流広場)での注意事項

【アイヌモシリ連絡会の主張】
 ● 外務省への申し入れ文書 G8首脳にたいする集会決議 (2008年 7月7日)
 ● 北海道知事への申し入れ文書「知事はG8洞爺湖サミットに協力せず、推進しないこと」 (2008年 4月4日)
 ● 反G8サミット北海道(アイヌモシリ)連絡会準備会呼びかけ 「別の世界が可能だ!」 (2008年 1月 22日) - 英語声明文 A Different World is Possible!--A Statement of the Anti-G8 Summit Hokkaido (Ainu Mosir) Liaison

2008年9月5日金曜日

【放談会】 G8サミット反対行動を検証する! 9・7大放談会

Webスタッフの佐伯です。メールとWebからの情報です。

 東京の大久保地域センターで「G8サミットを問う連絡会」貧困・労働ワーキンググループ主催の放談会があります。

 反G8サミット行動についての放談もあります。ボク札幌在住なので参加できませんがとても関心があります。すこし長くなりますが、雑感を書いときます。

 今回、貧困とそれを生み出してきた新自由主義政策に対する世界的な視座が獲得できました。今回のさまざまな取り組みを拡げ、今後に生かしていければいいなと思っています。もし批判的な立ち居地や能力が奪われたら、その時点で負けです。

 ですが、ボクも含めて新自由主義的な社会構造に取り込まれています。(この自覚が重要!) 小泉構造改革路線による行政の民営化は、●(民間も取り込んだ)警備の拡大、●行政の下請け労働としての市民運動内部での低賃金・ボランティア労働の常態化、●政治的なスローガンやパワーが失われ、Anti-G8や反貧困の声を生活者が出しにくくし、貧困に取り組んだり、社会構造の変革への意思決定過程からの排除、などを生み出しているように感じます。今回は市民参加という名のもとに警備の企業化が拡大し、市民の反対運動を自粛させるといった行政活動の民営化による新たな支配体制が鮮明化したのではないか?ということをボクは感じはじめています。

 今回、これから取り組むべき課題や今後の運動の作り方の枠組みがはっきり見えてきたのではないでしょうか?自分としてはこういう方面を勉強したり、追及したりするのがよいのでは?という方向性が見えてきた気がします。個人的には、行政が推し進めてきた民営化の手法へのアカデミックなお墨付きとなっている、ニュー・パブリック・マネジメントをもっと批判的に検討するべきだと考えています。(参考:NPM(New Public Management  WikipediaUS英語)
     話は横道にそれますが、サミット会場のウインザーホテルを所有しているセコムの会長「飯田亮」氏は安倍晋三元首相とつるんでサミット会場を洞爺湖に決定したらしい。 新自由主義的な行政改革である「指定管理者制度」の懇談会にも参加している。(参考: Google 飯田亮 懇談会) 「テロだテロだ」といっていると警備会社が儲かるし、行政が監視カメラ設置したり、自転車撤去するのを民間の警備会社に委託する。警備の民営化は、2007年に大量退職する団塊の世代の警察官の雇用の受け皿にもなるだろう。警備の民営化によって大幅に警察公務員を削減、予算を削減でき、低賃金労働者の雇用で警備の非正規雇用化が進む可能性もないわけではない。飯田亮氏の警備会社が儲かるために政府の宣伝と警察の警備を行い、貴重な国民の税金が使われたと思うと腹立たしいです。Google 飯田亮 指定管理者制度 札幌市や北海道が、警備にいくら使ったか、その金がどこに流れたか?は情報開示請求で格安で調べることができるらしいです。誰か調べて! 行政の民間委託のプロセスと警察の介入、大学での公共政策研究の癒着は調べるとボロがたくさんでそうです。はっきりわかりませんが。)

     ● Wikipedia 「公共政策大学院」より一部転載。>個々の大学院によりカリキュラムは異なるが、一般的には、公共政策分野ばかりではなく、政治行政一般、法律、リーダーシップ、交渉術、ジャーナリズム、経済財政分野などでスキルを積むことになる。修了者の進路としては、政治家、行政官、民間企業、マスメディア、NPO、国際機関などが想定され、修了者の政策立案能力をはじめ身に着けたスキルを如何に活用するかが、当面の課題である。その一環として公務員制度改革における人材の活用や、国会の審議の中でも公共政策大学院修了者にも国会議員政策担当秘書の資格を与える様な主張もある他、政策プランナーという新しい職種を開拓し得る人材としても期待される。

 新自由主義的なパワー・ハラスメントや孤立化をまねく自己責任追求、また旧来の社会運動に見られた自己保身や責任転化や責任追及ではないクリエイティヴな検討がなされ、同時に今回の試みでよかった点をさらに発展させるようなクリテイティヴな検討の手法も開発されていくことを期待しています。それも仲間内だけで自己完結するような形態ではなく、できるだけ多くの人たちに開かれ、参加できる形態が望ましいです。

 そのときには、これまでの運動がもっていた負の側面はできるだけないようにしたほうがいいと思います。イデオロギー化(美辞麗句による運動や組織の美化や情報の隠蔽、問題の焦点のぼやかし)や逆に、何が獲得目標なのか、何をやっているのかわからなくするようなごまかしや脱政治化(骨抜き・無力化)ではなく、運動の現場で自分たちが実際おかれている貧困、実現できなかっった原因の解明ができるような雰囲気作りや技術的な工夫もなされるとよいと思います。

 今回の運動が進むにあたって、なぜ反G8を言わなくなっていった人が増えていったのか?、そのカラクリにとてもボクは興味があります。(参考:自発的服従、Wikipedia: Slave(服従・奴隷))
    (過酷な労働環境下において、生存や生活のための競争や服従・不自由を強いられた。、または、仲良しグループ的な馴れ合い、内向きの論理のよる同調圧力によって運動に参加できなくなったのでは?とか。 )

 ただ、参加者はサミット貧乏というかかなり労力を使って疲弊していることだと思います。早急さとともに時間をかけてゆっくり取り組んでいくことも大事なのではないかと思います。

 今回、現地にいけず、参加できない人も情報提供できるような工夫とかもできたらお願いしたいです。このフライヤー(ビラ)はPDFなのでネット環境があれば誰でも読むこと、配布することができるからすばらしいと思うし、また今回たくさんの動画がアップロードされたわけですが、これは映像で誰でも見ることができるように工夫がなされていました。これはすごくよかったと思います。

 それとこれからは「貧困」という言葉をブームにするぐらいにして、そこを軸に連帯を作り出していくことに可能性をボクは感じています。行政に頼らず自力で行い、広く市民に訴えかけるような運動形態、または、行政がきちんと「貧困問題」に取り組み、社会的弱者の排除・切り捨てを行わない政策への変革が今後切に求められていくのではないでしょうか?

 というふうに自分なりに分析はするものの、ボクとしても上から目線であんまりエラそうなことは言うつもりもないし、今回がんばった人には素直に「ご苦労様」と言いたいです。これを糧にこれからもいろいろ展開があるといいですよね。


(以下は転載です。フライヤー画像をクリックするとPDFが開きます。)




 G8洞爺湖サミットに対する反対行動は、日本の大衆運動として従来経験したことがないものでした。それは多様な豊かさを生み出しつつ、多くの問題も浮き彫りにしました。多くの人が作り出した動きである分、その内容はまだ混沌としています。それをきちんと切開し検証することが、次の運動を作り出します。
 一人一人の体験を大切にし、それをきちんと議論の土俵に乗せるため、下記のような企画を準備しました。今回の取り組みにどれだけコミットしたかは、参加要件に無関係です。多くの方の参加を歓迎します。

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G8サミット反対行動を検証する! 9・7大放談会

    日時:2008年9月7日(日)
       午後3時半~5時:放談第一部 貧困・労働WGは何をしたのか?
       午後6時~9時: 放談第二部 反G8サミット行動とは何だったか?
    場所:大久保地域センター
       東京都新宿区大久保2丁目12番7号
       http://www2.odn.ne.jp/ookubo/
    主催:「G8サミットを問う連絡会」貧困・労働ワーキンググループ

     治安管理と人権抑圧をしまくったG8サミットが終わった。このG8サミット
    が貧困と戦争と環境破壊の元凶である新自由主義を推進してきたことを批判し、
    多様な人々が反対行動に取り組んだ。このような大衆行動が展開されたのは、日
    本では初めてのことだった。

     今、これらの取り組みを振り返り、これをステップに、今後の運動の指針を紡
    ぎ出す時期にある。
      この行動で、私たちは有効な運動が展開できたのだろうか?
      当初の目的は達成されたのか?
      何を生み出し、何を作れなかったのか?
      海外の参加者からは、どんな指摘をされたのか?
      このような運動の作り方が適切だったのか?
      そして、この運動で私たちはどんな豊かさを培ったのか?
     「新自由主義に対抗し得る広範な大衆行動」…日本ではいまだ未熟なそれを築
    くには、これらの問題を真摯に総括することが必要だ。

     『大放談会』…誰に気兼ねすることなく、率直な感想と反省と批判を出し合お
    う。話題を主催者=貧困・労働WGの取り組みに限る必要はない。サミット反対
    行動の様々な場面の中で感じたこと、参加できなかったが見ていて感じたこと、
    とりあえず人の数だけあるはずだ。これら「わたし」の思いをぶつけ合おう。そ
    こから次なる闘いの指針が生まれる。

    「G8サミットを問う連絡会」貧困・労働ワーキンググループ
     電話:090-1429―9485(荒木)
     e-mail:nasubi@jca.apc.org(なすび)
     http://www.jca.apc.org/alt-g8/blog/11

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