報道関連記事の一覧が長くなったので、7月9日(水)と10日(木)分を分割しました。(この投稿は随時追加予定です。)
● サミット閉幕 新千歳空港 帰国ラッシュ (asahi.com 2008年07月10日より一部転載。 Webの記録)
9日のできごと
- ● 9:00 反G8のNGOが記者会見 日本、米国、フィリピンなどのNGOメンバーが会見し、「G8ではなく、各国の市民団体が気候変動などの世界的問題に対応するべきだ」などと訴えた。
● 10:00 壮瞥町でデモ行進 反G8サミット北海道(アイヌモシリ)連絡会が壮瞥町で約8キロのデモ行進。デモが中止になった豊浦町からの参加者もおり、約180名が洞爺湖畔を目指した。・・・
- ★佐伯悠からのコメント:反G8運動関連のタイムライン(時系列順の出来事リスト)が読めます。
● 洞爺湖サミット閉幕―無事終了に喜びと安ど (室蘭民報 2008年7月10日(木)朝刊より一部転載。)
- 厳戒態勢
警察当局はテロ防止に向け厳重な警備態勢、交通規制を敷き、大きなトラブルは発生しなかった。伊達署は主会場周辺住民や出入り業者に対し通行許可証を361台分発行した。本番が近づくにつれ警戒態勢が強化された。都道府県警により対応が違う場合があった。報道機関でさえ通行許可証以外の身分証を求められるケースがあり、制限区域住民には見えない苦労があった。
「反G8サミット北海道(アイヌモシリ)連絡会」(事務局札幌市)と「G8サミットを問う連絡会」(同東京)のデモ行進は7日から3日間、壮瞥町や豊浦町など胆振西部で実施され、国内外から延べ約560人が参加した。横断幕などを手に「G8は貧困や格差拡大、生活や環境の破壊などをもたらす」などと批判した。警察官との小競り合いが一部で見られたが、大きな混乱はなかった。
・・・ 期間中は曇り空などぱっとしない天候続き。主会場のザ・ウィンザーホテル洞爺はガスに覆われることが多く、頂上から眺望する「美しい洞爺湖」は世界に発信できなかったようだ。・・・
● 壮瞥に反サミット全団体160人が集結し最後のデモ (室蘭民報 2008年7月10日(木)朝刊より転載。)
- 反サミット団体による最後のデモ行進が9日、壮瞥町で実施され、伊達市と壮瞥町、豊浦町でテント生活する全団体が集まり、G8を批判した。
最後は全員で声を上げよう―と、「反G8サミット北海道(アイヌモシリ)連絡会」(事務局・札幌市)と「G8サミットを問う連絡会」(同東京都)のメンバーや賛同者、約160人が集結した。
同町の「下久保内」バス停留所をスタートし、プラカードや旗を掲げながら「G8各国がグローバリゼーションを押し進め世界の格差や貧困を広げている」などと批判。「アフリカの資源を収奪するな」「イラクへの侵略を許さない」などと力強い声を出しながらゴールの洞爺湖畔まで歩いた。大きな混乱はなかった。
アイヌモシリ連絡会は10日、問う連絡会は11日までに各キャンプ地を離れる。
(小林正律)
● 最終日150人デモ 壮瞥(北海道新聞のWeb記事 07/09 14:46より転載。Webの記録。)
- 【壮瞥】北海道洞爺湖サミット最終日の九日、サミットに批判的な非政府組織(NGO)二団体のうち、「反G8サミット北海道(アイヌモシリ)連絡会」(札幌)が、胆振管内壮瞥町で集会とデモ行進を行った。
デモには、同管内豊浦町森林公園キャンプ場に拠点を置く「G8を問う連絡会」(東京)の参加者も合流し、計約百五十人。洞爺湖周辺で行われたデモ行進では最多の参加人数になった。午後一時現在、大きな混乱は起きていない。
デモ隊は、壮瞥町下久保内の民有地で集会を行った後、午前十時すぎにスタート。「反G8」「反貧困、格差是正」などを訴えながら、洞爺湖畔の果樹園までの約八キロを行進した。
デモには、警察官約百人が警戒に当たっている。
両団体は九日夕までに今回の活動を終了、キャンプ地を撤収する。
(写真)洞爺湖畔を目指して歩くデモ隊。プラカードに書き切れない思いがあちこちに埋もれている=9日午前11時50分、胆振管内壮瞥町(玉田順一撮影)
● 北海道洞爺湖サミット:閉幕 NGO、首脳宣言を批判「具体的目標ない」 (毎日新聞 2008年7月10日 北海道朝刊より一部を転載。Webの記録。)
- 反G8の立場で活動してきた国内外の6団体も9日、札幌市内で記者会見し、気候変動問題に関する共同見解を発表した。2050年までに世界全体で温室効 果ガス排出量を半減させる長期目標について、基準年が不明な点などを指摘し「国際社会に対する重大な詐欺的行為」と非難した。・・・(中略)・・・
◇ロンドン教訓「2方面警備」
- 一部の首脳は10日に日本を離れるため、引き続き警備は続くが、懸念されたテロやデモによる大きな混乱はみられなかった。警察庁幹部は北海道と東京での大規模な「2方面作戦」が功を奏したと評価するが、不便を強いられた市民からは不満の声も上がった。
警察庁は、全国の警察本部の応援部隊を含む約2万1000人の警察官を動員。もうひとつの「主戦場」と位置づけた首都・東京でも、警視庁が別に約2万1000人を動員して警戒にあたった。「厳戒」の背景にあったのは、国際テロと経済のグローバル化を批判する反グローバリズム団体の存在だ。
05年の英国のグレンイーグルズ・サミットでは、開催地から約600キロ離れた首都・ロンドンでテロが発生。昨年のドイツでのハイリゲンダム・サミットでは、会場の近郊都市で反グローバリズム団体などによる約8万人規模のデモがあり、黒装束をまとった集団が投石や車両への放火などを繰り返し、警察官400人以上が負傷する事件が起きた。
こうした教訓を踏まえ、警視庁はサミット期間中、警察官が駅や繁華街などを巡回、幹線道路で検問を実施した。東京メトロは地下鉄全駅で清涼飲料水の自動販売機を使用禁止にし、ごみ箱も撤去したため「不便だ」との乗客らの声が上がった。【遠山和彦、棚部秀行】
◇逮捕者は想定内--道警本部長
- 今回のサミット警備について道警の高橋清孝本部長は9日夜、記者会見を開き「大きな犯罪もなく無事に終わった。道民の協力、支援にあつく御礼申し上げたい」と述べた。
会見で高橋本部長は「一人一人の警察官、一つ一つの部隊がそれぞれの任務を果たしてくれた」と、全国から派遣された部隊を含む約2万1000人の警察官の労をねぎらった。
今回のサミットを巡ってはデモなどで計6人の逮捕者が出たが、高橋本部長は「逮捕者が出ることは想定しており準備はしていた。想定の範囲内だった」と話した。【木村光則】
毎日新聞 2008年7月10日 北海道朝刊
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