アイヌモシリ連絡会からのお知らせ

【ご覧の皆さんへのお願い】

 ● 報告集への寄稿をお願いします 10月20日締め切り - 2008年9月20日

 ● お礼と緊急カンパのお願い その2pdfファイル) 8月15日締め - 2008年7月19日

【洞爺湖のデモ行進・伊達キャンプについて】 - 2008年7月6日~9日
 ● 伊達市にお住まいの皆さんへ (PDF)、 スケジュール伊達キャンプへのアクセス・地図
 ● キャンプサイトでの交流会・コンサ-トの企画(予定)キャンプQ&A伊達キャンプ(交流広場)での注意事項

【アイヌモシリ連絡会の主張】
 ● 外務省への申し入れ文書 G8首脳にたいする集会決議 (2008年 7月7日)
 ● 北海道知事への申し入れ文書「知事はG8洞爺湖サミットに協力せず、推進しないこと」 (2008年 4月4日)
 ● 反G8サミット北海道(アイヌモシリ)連絡会準備会呼びかけ 「別の世界が可能だ!」 (2008年 1月 22日) - 英語声明文 A Different World is Possible!--A Statement of the Anti-G8 Summit Hokkaido (Ainu Mosir) Liaison

2008年10月17日金曜日

【速報】国連規約人権委審査、代用監獄を批判

Webスタッフの佐伯悠です。

 その後皆さんいかがお過ごしでしょうか?

近況

 前回の9月20日の連絡会からの投稿「報告集への寄稿をお願いします」 から一ヶ月近くたちます。反G8行動のレポートですが、ボクはまだ書いていません。これから書く予定です。皆さんはもう書き終わっていますか? ボクはブログと違い、なにをどう書くか、気持ちの整理なども付かず、取り掛かりにくいです。あまり、ちゃんとした文章を書くのが不得手だいうのもあります。また、ボクは最近は反G8活動から 離れて日常を送っていて、関連する人々にご連絡ができていなくて義理を欠いているようで、ちょっと心苦しい感じがあります。申し訳ありません。

 10月20日の締め切りも近くなってきているので、このブログを読んでまだ書いていない方は、簡単な感想でもかまいませんから、寄稿していただけると幸いです。


 それから、報告といえば、他にも時間ができたら投稿しようと思っているにもかかわらず、できていない事柄も多々あります。新聞記事などのスキャンデータなども投稿したいと考えているのですが、こちらもできていません。アイヌモシリ連絡会関連の反G8運動の新聞テレビでの報道が膨大だったのは、メディアへの広報を担当していただいた、北海道自由エスペラント協会宮沢直人さんの活躍によるところが大きいです。怒涛の報道に逐一対応していたのは見事でした。これらのWEBの記事やスキャンデータとともに投稿し、紹介する予定だったのですが、こちらも遅れてしまっていて、迅速に報告できなかったのが悔やまれます。

 Webの記事については時間がたって削除されているものも多く、現在参照できなくなっているので、現在保管してある新聞のスキャンを掲載しようと考えていたのでが、個人的な事情で時間が作れず、作業が遅れています。というわけで、個人で作業するのには膨大すぎるので、「ブログにこのことが書いてないじゃん」という不満も多くあると思います。いやー、申し訳ありませんです。なかなか一人では難しいです。

 ということで、多くの方の協力やご支援で、有意義で実りの多い
今回の活動ができたとボクは考えています。ですから、反G8に参加した人も、参加できなかった人も、感想、批判などのご意見も含めて、体験、行動記録などをできるだけ多くの人の間で共有できるといいと思っています。少し時間がたった今だから気がついたことも何かあると思います。簡単な文章でも構いませんから、報告を寄稿していただけるとボクとしても助かります。

     *     *     *

国連規約人権委審査、代用監獄を批判

 で、話題は変わります。このブログでも取り上げていた代用監獄制度の人権侵害問題ですが、関連するニュースがあったので、お知らせします。陪審員制度警察機構の改革などとともに、今後、人権侵害を減らすべく、世論の関心が拡がり、代用監獄制度の廃止について検討されることを願っています。

● 代用監獄とは? - Wikipediaによる説明 , Googleニュースによる最新記事


日本の死刑・代用監獄に批判相次ぐ 国連規約人権委審査
朝日新聞 - 2008年10月17日 (Webの記録
     質疑では死刑や代用監獄制度などをめぐり、委員から「10年前(前回審査)の問題提起に十分対応していない」などといった批判が相次いだ。 対日審査は10年ぶり。死刑制度は98年の前回審査で「廃止に向けた措置」の勧告を受けたが、この間、執行数は増加した。

     警察の留置場を拘置所代わりに使う代用監獄制度については、委員が「取り調べが長時間になる一方、弁護士との接見が限られる事態を招く」と指摘。日本政府は「廃止すれば、日本の刑事司法制度の利点の基盤が損なわれる」と答えた。

     委員会は、今回の質疑を踏まえて、勧告を含む「最終見解」を月末までにまとめるが、日本に厳しい指摘が盛り込まれる可能性がある。...

日本の死刑、代用監獄に批判続出 国連委、10年ぶり対日審査 中日新聞 - 2008年10月17日 (Webの記録
     【ジュネーブ17日共同】国連のB規約(市民的および政治的権利)人権委員会による対日審査が15、16の両日、ジュネーブの国連欧州本部で行われ、法律専門家など有識者18人の委員からは、日本の死刑制度や代用監獄制度の廃止を求めるなど厳しい意見や質問が相次いだ ...
死刑廃止:「勧告は…」国連人権委が日本批判 毎日新聞 - 2008年10月17日 (Webの記録
     【ジュネーブ澤田克己】日本の人権保障状況を審査する国連の「規約人権委員会」の対日審査が15、16の両日、ジュネーブの国連欧州本部で98年以来10年ぶりに行われ、法曹出身や研究者らで構成される委員から、日本の死刑制度や代用監獄制度に批判が集中した。 .

日本の人権状況を討議 日刊スポーツ - 2008年9月24日  (Webの記録
     10年ぶりとなる国連の自由権規約委員会による対日審査を来月に控え、ラファエル・リバス・ポサダ委員長らが来日し24日、国会議員や関係省庁の担当者らと日本の人権保障の実施状況について意見交換した。

    10月中旬、ジュネーブの国連欧州本部で行われる審査は、市民的・政治的権利を内容とする国連人権規約を日本が順守しているかどうかについて、日本政府が提出した報告書に基づいて検討する。

     会合では、川田龍平参院議員が代用監獄の問題点について言及。ポサダ委員長は「珍しいシステムで、非政府組織(NGO)からも人権侵害との懸念が示されている」とした上で「正当化できる根拠があるか政府の説明を聞きたい」と述べた。

     また事件捜査の可視化などが取り上げられ、警察庁の担当者は「捜査手法の監督を強化し、長時間の取り調べに事前承認を義務付けることで改善を図る」と説明した。

     1998年の審査では、代用監獄事件捜査の在り方のほか、死刑件数の急増や人身売買など女性に対する暴力の解決に向けた努力の不足が指摘された。 [2008年9月24日17時9分]

国連自由権規約委、日本を審査 死刑急増に非難集中か 47NEWS - 2008年10月11日 (Webの記録
      国連の自由権規約委員 会は15-16日、スイス・ジュネーブの国連欧州本部で、日本政府が国際人権規約の自由権規約を守っているかどうか審査する。焦点は死刑や婚外子差別、従 軍慰安婦問題など。とりわけ死刑は10年前の前回審査で「廃止に向けた措置」を求められたのに、執行が急増していることから、人権団体は「非難が集中する 可能性がある」と予想している。

     自由権規約には、人種差別禁止、男女同権、死刑の抑制、表現の自由などが定められ、規約委員会が定期的に各国政府を審査している。

     日本政府は今回の審査に先立ち、2006年12月に自らの政策の適正さを説明する報告書を提出した。

      規約委員会は日本側の主張を踏まえ、今年5月に「死刑の極めて限定的適用という規約上の義務をどう考えているのか」「政府から独立した人権機関の有無」 「婚姻最低年齢(男性18歳、女性16歳)の男女差別改正は検討したか」など29項目に上る質問書を日本政府に送付。これらの各点が審査の焦点になるとみ られている。...

 というように、先進国が国際会議を行うのであれば、こういった人権を基軸にして話し合うべきだと思うのですが、洞爺湖サミットでは、人民が願う政策が話し合われることはなく、アメリカ政府が主導する「テロとの戦い」を口実に表現の自由を侵害し、一部の大企業の利益だけを優先する市場原理主義に基づいた話し合いがなされました。そして驚くべきことに、サミット期間に、入国を妨害し犯罪を行い、カメラマンやデモ参加者への暴力的な不当逮捕によって表現の自由や報道の自由、そして人権を侵害したのは日本の政府や警察でした。

 日本政府の感覚は国際的に見ると明らかにずれているのですが、そういう意見が表に出る機会は少ないままです。抗議集会やデモ行進などの政治的な表現の自由が侵害されているのであれば、自由な意見を述べることができなくなり、民主主義を実現することが困難となります。

 サミット参加国、特に開催国である日本
政府は、こうした批判を通して適正な政策をとることが求められているにもかかわらず、何故かあまり取り上げられていないのは不思議なことです。国民の視線を逃れるために、「環境」、「国際貢献」などの美辞麗句を使い、反対派を「テロリスト」と混同するようなレトリックを使って恐怖を煽り立てることで、日本政府の活動を偽装し、巧みに話題をそらそうとしているのではないか? 今回のG8サミットの報道のされ方の検証によって再度検討してみてほしいところです。

 不必要な警備や建物に税金を使われたことは事実です。また、国や自治体、警察など、今回のサミット全体で警備費用が最終的にいくらかかったのか、はっきりしたことは発表されていません。説明責任がきちんと果たされず、会計の透明性が確保されていないことは問題です。
一部の企業や軍需産業や警備会社の利益確保、そのための無用な馬鹿騒ぎに税金を投入するのではなく、地方格差や貧困や人権侵害の解決のために、正しく税金や知恵を使えるように、国際会議のあり方は改善されるべきだと考えます。

 自国の人権侵害を正せない国が、国際問題の解決や国際貢献を口にしても、他の国の信頼や同意が得られるとは到底思えません。

2008年9月20日土曜日

報告集への寄稿をお願いします

7月、さまざまな困難を乗り越え、札幌―洞爺湖現地での反G8闘争を実現し、闘い抜くことができました。
この闘いは、誰かだけのものではなく、参加者みんなで創りあげたものである、と考えています。

私たち連絡会は、反G8行動を「総括」するにあたって、ただひとつの「公式的総括」などでは語りきれるものではないと考えます。

全ての皆さん!ぜひ皆さん一人ひとりの「総括」を連絡会に寄せてください。反G8行動(集会、デモ、キャンプ…)に関わる、よかったこと、悪かったこと。何でもかまいません。

字数制限はしませんが、2000字程度を目安にお願いします。
年内中に「報告集(仮)」を発行したいと考えていますので、公開されることを前提に執筆ください。
とりあえずの締め切りは、10月20日とします。
送り先:
Mail: renrakukai(at)gmail.com  <→  "(at) "は"@"に変えて>

2008年9月19日金曜日

【ニュース】G8以後

Webスタッフの佐伯です。

 アイヌモシリ連絡会が異議申し立て直接行動を訴え、実践した後、さまざまな立場からの抗議行動が起こりました。そういうニュースの一例を紹介しようと思います。たとえば、「食の安全、農家、酪農、漁業を守り食料自給率を高めようという声」、「原油・飼料高騰による生活苦の増大の是正を求める消費者や運輸業界や中小企業の声」、「大企業や輸出産業の利益重視の政策から脱却し労働者や生活者重視の政策へ転換を求める声」、「ダム建設などの差し止めを求めるなどの開発行政・政策の見直しを求める声」、「非正規雇用や労働環境の改善や貧困・格差の解消を求める声」など。

 これらは貧困を生み出す、アメリカ追従の新自由主義政策の見直しを求める反グローバリゼーション運動といえるのではないでしょうか?

 メディアは選挙報道や政治家や訳知り顔の専門家の意見だけではなく、市民・生活者・労働者・地方からなど社会的弱者の声が目立つように情報量を増やし、貧困を解消するために何ができるか?という観点で報道するべきではないか そう常々と思っています。

 大手メディアは視聴者や購読者の獲得を目指した底の浅い芸能人のコメントの垂れ流しなどのバラエティ化しています。また、大企業やスポンサー重視で、自民党や経団連の政治や経済重視の論調ばかりが洗脳的に繰り返されています。

 そういった意味で、今までの大手のテレビ・新聞などの論調は中立ではありません。増え続ける貧乏人の立場に全く立っていません。政府や企業に頼らない貧困解消を目的とした生活者目線のメディアが必要な時期なのでしょう。ボクたちは根本的な変革を今求めているのです。




 ●  事故米転売:市民団体らが公開質問状 農水相と厚労相に 毎日新聞 - 2008年9月13日 (Webの記録
米卸売加工会社「三笠フーズ」(大阪市北区)などの事故米転売問題で、市民団体「食の安全・監視市民委員会」とNPO「日本消費者連盟」は13日、太田誠一農林水産相と舛添要一厚生労働相に、抗議声明と公開質問状を送った。 両団体は、事故米の食用転売が規制でき ...

 ●  “酪農経営”の現状を訴え RKB毎日放送 - 2008年9月13日 (Webの記録
飼料価格や、燃料費の高騰に苦しむ福岡県内の酪農家がきょう、県内3か所で、酪農経営の現状を消費者に理解してもらうための街頭活動をしています。 福岡市天神でもきょう午前11時から、福岡県酪農業協同組合に所属する酪農家が、「酪農経営の現状」をまとめたリーフレット ...

 ●  原油高対策を」道民7万人署名 札幌テレビ - 2008年9月12日 (Webの記録
今年で45回目となる「北海道消費者大会」が行われおよそ500人の道民が参加しました。メインテーマとなったのは去年と比べて63パーセントも値上がりしている灯油についてでさらなる価格高騰を心配する声が数多く聞かれました。 大会後には灯油や生活物資の値上がりに対策を ...

 ● 原油高騰・農水産物価格低迷で初の県民集会 福島放送 - 2008年9月11日 (Webの記録
原油高や農林水産物価格の低迷を受け、県内の農林水産業関係団体や消費者団体などは11日、福島市のJA福島ビルで「食・農・暮らしを守る県民集会」を初めて開いた。 暮らしを守る政策実現を国や県に強く求め、生産者と消費者の連携強化を確認した。 ...

 ● けいざいフラッシュ:酪農家100人「乳価引き上げを」 毎日新聞 - 2008年9月11日 (Webの記録
乳業各社と酪農団体の乳価引き上げ交渉が難航する中、関連業界や消費者に値上げへの理解を求めた。若手や女性の酪農家でつくる全国酪農青年女性会議が主催。参加者は「生産するほど赤字になる」「先の見通しが立たない」などと窮状を訴えた。

 ● 原油高 農家直撃 読売新聞 - 2008年9月11日 
ただ、販売価格を値上げすれば、消費者の納得が得られず、売り上げが落ち込む恐れがある。 JA全農とちぎでは、大手スーパーなどの量販店や卸売業者との契約取引分を対象に、重油価格の変動分を野菜や果物の出荷価格に反映させる「燃料サーチャージ制度」の導入も検討し ...

 ● 派遣添乗員、JATA旅行博会場でみなし労働の撤廃を業界と消費者にアピールへ トラベルビジョン - 2008年9月11日 (Webの記録
東部労組によると、「一般消費者の集まる場所で広くアピールし、旅行業界に対して『みなし労働』をやめるように訴える」としている。 派遣添乗員の「事業場外みなし労働」については、派遣添乗員が労働基準監督署に申告し、旅行綜研、ダイヤモンドシステム、クラブ ...

 ● 原油高対策 国に要求 札幌 連合など1万人集会(09/12 00:50) 北海道新聞 - 2008年9月11日 (Webの記録) 
連合北海道や北海道消費者協会など八団体は十一日、札幌市中央区の大通公園で、原油価格や物価の高騰への対策を国や道に求める「道民生活、経済・産業危機突破一万人集会」を開いた。民主党の小沢一郎代表や高橋はるみ知事、新党大地の鈴木宗男代表も来賓として出席した。 ...

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【政治】小沢代表が11日来道 1万人集会参加へ(09/02) 北海道新聞 - 09/02 07:18)

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農業の危機的状況訴え/県農協中央会が緊急集会 四国新聞 - 2008年9月11日 (Webの記録
米麦や野菜、果樹、畜産などに携わる農業者をはじめ、JAグループの役職員や消費者団体の代表者らも参加した。席上、悪化する農業経営の情勢報告の後、庵原稔・香川県農協経営管理委員会長が議員を前に価格高騰への対策などを要請した。 この後、各国会議員が「経営安定 ...

 ● 4年間で所得は7割減 乳価の価格転嫁を訴えて緊急会見 農業協同組合新聞 - 2008年9月11日 (Webの記録) 
アメリカでは生産者が受け取る乳価が27円あがっても、店頭価格の上げ幅は同程度の25~28円ほどで、小売やメーカーも同時に取り分が増えることはない」と日本的市場システムに疑問を唱え、「消費者側も、小売を通さず産地から直接共同購入するなどの働きかけをしてほしい」 ...

 ● 労働者の実態伝えるサイト「ユニオンチューブ」とは。 毎日新聞 - 2008年9月7日 (Webの記録
ユニオンチューブは反響を呼び、派遣労働者問題に取り組む労組の団体交渉の模様や「名ばかり管理職」問題を追及する集会などさまざまな映像が投稿された。サイトの作成に参加した映像作家の松原明さんは「不払い残業などを訴える映像を見て、労働相談にくる人も出てきた。 ...

 ● 県畜産農業協同組合連合会:飼料高騰対策を 決起集会に200人--奈良 /奈良 毎日新聞 - 2008年9月10日 (Webの記録
小売価格転嫁に対する消費者の理解醸成を図って奈良市内をデモ行進した。 連合会は県酪農農業協同組合や県養鶏農業協同組合、大和肉鶏農業協同組合など6組合で構成。組合員は約240戸。 連合会によると、この2年で飼料価格は約50%上昇。 ...

 ● もうがまんできない原油高 ニュースエコー 岩手放送 - 2008年9月10日 
国に対して原油高への緊急対策を求めようと県内の消費者、生産者、事業者の団体が署名活動を行ないました。 盛岡市大通で署名活動を行なったのは、農業組合や漁業組合、クリーニング組合、バス協会、生協連など12の団体の人たちです。それぞれの組織の枠を超えて集まった ...

 ● 厳しい環境に理解訴え-畜産関係 県6団体 奈良新聞 (会員登録) - 2008年9月9日 (Webの記録
... 物の安定供給を求めようと県畜産農業協同組合連合会(出口清一会長)は9日、奈良市大森町の県農業協同組合(JAならけん)本店で畜産団体決起集会を開き、畜産関係者や生産者、JA職員ら約200人が結集。飼料価格高騰関連対策の強化や消費者に対する現状理解を訴えた。 ...

 ● 消費税引き上げ、2010年度10%に 経団連が要望案 日本経済新聞 - 2008年9月9日 (Webの記録
消費税の引き上げと同時に所得税を減税する一体的な措置で消費者の負担を和らげることも盛りこむ。 経団連は自民党総裁選の終了後、新しい政権に対して税財政・社会保障の一体的な改革を要望する考えだ。最大の焦点となる消費税については一気に5%の引き上げを求め、時期 ...

 ● 飼料高騰で経営ピンチ 奈良の畜産農家が決起集会 MSN産経ニュース - 2008年9月9日 (Webの記録
国などに対策強化を求める大会宣言が採択されたほか、終了後には参加者が同市内をデモ行進して、消費者などに理解や協力を求めた。 同連合会は、県内の酪農、養豚、養鶏農家など計約240軒が加盟する業界6団体で構成。同連合会によると、飼料価格はこの2年間で約5割 ...

 ● 10月に施肥コスト抑制で全国大会 -JA全農 農業協同組合新聞 - 2008年9月8日 (Webの記録
大会では東京農大の後藤逸男教授の基調講演や優良事例発表などが行われるほか、国産農産物への支援と資材高騰への理解を訴える消費者への街頭宣伝活動も行う。JAの営農担当者、県域に設置されている対策本部メンバー、肥料関係メーカーなど400人が参加する。 ...

 ●  物価高に見合う年金を しんぶん赤旗 - 2008年9月8日 (Webの記録
現在、ガソリンや食料品など消費者物価の異常な高騰がすすんでいます。日銀生活実態アンケート(六月)では、10・2%アップという数字もでています。 ところが賃金はここ数年低下の一途をたどっています。このままではことし物価がいくら上昇しても年金はまったく ...

 ●  肥料、飼料高騰窮状訴える/11日県農業者集会 四国新聞 - 2008年9月8日 (Webの記録
緊急集会は8月末に都内で開かれた全国集会の香川県内版。11日午後2時から、香川県丸亀市綾歌町の市綾歌総合文化会館アイレックスで開催し、農業者やJAグループ役職員のほか、生協、消費者団体代表ら約1000人が参加を予定している。 集会では、情勢報告や原油・ ...

 ●  燃油、飼料高騰で危機突破大会 県JAグループ 長崎新聞 - 2008年9月6日 (Webの記録
燃油や飼料価格の高騰など農畜産業を取り巻く厳しい情勢を背景に、JA県中央会(山中勝義会長)など県JAグループは六日、諫早市宇都町の諫早文化会館で、「くらし」(消費者)と「農」(生産者)の双方を守ることを掲げた「危機突破大会」を開いた。 ...

 ●  農家や消費者ら1500人、原油高対策訴え…長崎で大会 読売新聞 - 2008年9月6日 (Webの記録
農家や消費者ら約1500人が参加し「原油・肥料・飼料高騰対策に係る政策の拡充と実効性確保を求めていく」など4項目の大会決議を採択した。 原油などの生産資材価格高騰から農家の経営が危機に直面し、消費者の家計も圧迫しているとして、県生活協同組合連合会などが ...

 ●  JA佐賀が農業振興大会 価格高騰で苦境訴え 読売新聞 - 2008年9月6日 
... の生産拡大〈3〉損益分岐点計算による生産ロスの排除――などを提示した。 その後、県選出の国会議員や県議らに対し、経営安定策の確立や農業関連予算の確保などを要請。「安全で安心な農畜産物を消費者へ供給し、活力ある地域作りに取り組む」とする大会決議を採択した。

 ●  県農業の厳しい経営打開へ 「危機突破大会」に1500人 コスト削減、消費者と連携 西日本新聞 - 2008年9月6日 (Webの記録
県内の生産農家をはじめ、消費者団体のメンバーも含め約1500人が参加した。 原油・飼料価格などの高騰が世界的に続いている状況を受け、JA県中央会の山中勝義会長は「生産農家のコスト削減努力も限界にきている。消費者にもこの実情を理解してもらい、手を取り合っ ...

 ●  食糧危機と農業で議論 関で自治体職員らシンポ 中日新聞 - 2008年9月5日 (Webの記録
世界的な食糧不足と、国や自治体、農業従事者、消費者ができることについて情報や意見を交わし合う、自治体“農”ネットワーク(事務局・北海道)の「農業シンポジウムinぎふ関」が5日、関市若草通のJAめぐみの本店で開かれた。 全国から集まったネットワークの ...

 ●  餌代高騰で酪農家「もう限界」 価格転嫁できず悲鳴 中日新聞 - 2008年9月5日 (Webの記録)
三家さんは「牛乳一リットルの小売価格が二百二十円ぐらいにならないと採算は取れない」と苦しさを明かす一方で、「消費者離れに拍車がかかるため強くは推せない。安全・安心な牛乳を提供するにはこれ以上の負担には耐えられないことを理解してほしい」と話す。 ...

 ●  組織超えて対策を訴え ニュースエコー 岩手放送 - 2008年9月5日
原油高への緊急対策を、一丸となって国に求めていこうと消費者、生産者、事業者の団体が盛岡で、組織を超えた大集会を開きました。 およそ800人が集まったこの緊急大集会は、県生協連やJA県中央会、県漁連、県バス協会など12の団体が開いたものです。 ...

【カンパ】佐伯悠個人へのささやかなカンパのお願い(笑)。

佐伯悠からの個人的なお知らせです。

 (ブログを個人的な話に使ってしまってすいません。活動報告の一環としてご容赦を。)

 昨日18日、アイヌモシリ連絡会のミーティングがあり、この間のキャンプや準備などの活動の賛同金やカンパ、キャンプでの収入、もろもろの支払いなどの支出の報告と、赤字の分担など資金面での清算が行われました。懸念されていた清算ですが、最終的にも大赤字とはならず、想定の範囲内でよかったです。やっと金額がはっきりしたのですっきりした気持ちでいます。

 残った赤字分は事務局のメンバーみんなで分担をすることになったのですが、ボクの個人分担分は全部でもわずか数万円ですむことになりました。(会計作業どうもごくろうさまです。)見積もり的にもこうすればよかったという部分もないわけではないですが、出入金の内訳を確認すると、納得できる内容だったのでこれはこれでいいです。(ちなみにボク個人もアイヌモシリ連絡会事務局も、今回の反G8運動を通して、できるだけ無駄な経費がかからないように努力をしていたことも付け加えておきます。)

 また、ボク名義の数万円の分担金は赤字の分担作業の過程で、ボクが自主的に個人責任で分担・回収作業をすると申し出たことなので全く問題はありませんし、新自由主義の粉砕や警察国家化に対する異議申し立てとしては、非常に効果的な活動だったと個人的にボクは考えているので、これは金額的にもとても安い経費で済んだと満足しています。ただ、ここに至るまでの労力と個人経費もあるので、貧乏な個人が一人で分担するにはちょっと大きな金額とも思えます。もっと賛同者やカンパがあれば、、、力が足りなかったところはある、、、ですがいたしかたない。(それと、佐伯は現在この数万円以外の借金はほとんどないので生活面でのご心配も必要ありません。)

 誤解がないように追記しておくと、アイヌモシリ連絡会が個人に多額のカンパをお願いすることはないです。ボクが今回分担するのは、賛同金カンパ+赤字分担分です。これは、連絡会結成時に、カンパや赤字分担方法についての話し合いと合意がなされており、もし赤字分が出た場合は事務局を担った賛同団体・個人で分担することになっていました。ボクはこれまでアイヌモシリ連絡会に、ミーティングなどの諸経費やささやかな差し入れ(おやつなど)以外でボクはアイヌモシリ連絡会に支払いをしたことはなく、今回がたぶん最初で最後の出資になります。今回ここでお願いしているカンパはボク個人へのカンパのお願いです。

 (アイヌモシリ連絡会へのカンパも引き続き募集しています。そうすると事務局の団体・個人の分担分も減ることになります。筋でいうとアイヌモシリ連絡会へのカンパを優先することが望ましいです。順序的には、佐伯個人へのカンパはその後になります。要するに解散するにあたって事務局メンバーで一旦赤字を分散・吸収する過程にあるということです。表現が伝わりにくくわかりにくいかもしれませんが。もう少しいうと、事務局のメンバーとしてボク個人名義でも分担して、ボク個人で受け持って(立て替え)ている活動の赤字分補填のために資金繰りを考えていこうということなのです。ということで赤字救済カンパの正式なお知らせがアイヌモシリ連絡会事務局からいくと思うので、アイヌモシリ連絡会の活動に賛同してカンパしてもいいという方は佐伯個人へのカンパよりも、アイヌモシリ連絡会へのカンパを引き続き優先してくださいネ。)

 ホントは記録の出版、イベントなどで資金創出して赤字分をカバーできればよく、そういう計画もないわけではないのですが、今はなかなかそういう元気がありません。また、個人的にはブログを使って、広く無料で活動報告をすることに意義を感じているのでそういう方向であまり考えていないところがあります。

 ということで佐伯悠個人にもささやかなカンパや差し入れなどしていただけると非常にありがたいです。できれば年末まではいたわりとやさしさをもっていただけるとうれしいです(笑) 数万円ぐらいはお金があればどーってことないフツー金額のですが、現在金欠なのですよ。基本的には労働して稼ぎますけどどね。

 それと、ボクだけじゃなく、今回反G8運動をがんばった人には是非ビール一杯ぐらいおごってあげてくださいネ。面白い話もいっぱい聞けるでしょうから。(←ここが今回の投稿の主旨です。)

 徳の高い方のご連絡を心待ちにしております。

【活動報告】9・20,21 サヨナラG8大会@札幌

Webスタッフの佐伯です。

 札幌での活動報告のお知らせです。20日にはアイヌモシリ連絡会の報告もあります。報告の時間が短く、内容は盛りだくさんなので各報告の報告はたぶん短時間で簡単なものになるでしょう。経過報告のみで15分ぐらいの時間は使い切ってしまうだろうことが予想されるので突っ込んだ話はできないんじゃないでしょうか。

 反G8運動のような前代未聞、空前絶後の大規模な市民運動が、それも地元で起こるということは、いままでもたぶんこれからもないでしょうから、ボクとしてもこの取り組みや経験について、今度の人生や活動のなかでこのことを何度も振り返り、評価しななおすなど、ずーっと考え続けていくに違いありません。現在、ボクは金欠かつ祭りの後的な脱力感があってボケーっと停滞している感じがあるのですが、できるだけ多くの視点からの記録を残し、伝承していく必要性も感じています。皆さん、感想や写真など活動の記録を残し、意見などを集める機会やきっかけを作り、それを広く公開していく方向いっていってもらえるとうれしいです。

 報告会では「様々な取り組み、その成果を今後に活かしていく」という方向性での話し合いに重点が置ければいいと思っています。

 ボクやイベント主催者・市民運動関係者は、いくつもの役割を掛け持ちし、準備や運営をこなすのに精一杯だったためさまざまなイベントには参加できなかったので、サミット時期の取り組みの全体像を知るための貴重な機会だと思います。救援会やメディアの報告もあります。ボクも話を聞きに行く予定でおります。よろしくおねがいします。



    (以下は、自由学校「遊」のページより転載です。)

    サヨナラG8大会

      7月7日~9日にかけて、洞爺湖で行われたG8サミット。そのサミットに対し、国内外のたくさんの市民が、声をあげ、行動を起こしました。世界各地の市民の声をつなぐ集会やフォーラム、貧困や環境破壊をなくすよう求める提言活動、自律的な共同空間を生み出すキャンプ、G8 へのさまざまな声が表現されたピースウォーク、そしてそれらの多様な動きを伝える市民メディア。嵐というかお祭りのようでもあったG8が去った今、サミット期間中なにが起きたか、市民はなにができたのかを語り合い、今後につなげたいと思います。

        ●9月20日(土)13:00開場 13:30~16:30
         9月21日(日)10:00開場 10:30~18:30
        ●会場:北海道大学
         9/20 クラーク会館(札幌市北区北8西8)
         9/21 情報教育館3Fスタジオ型多目的講義室(札幌市北区北17西8)
        ●資料代:9/20 500円、9/21 1,000円


      【1日目】9月20日(土)13:30~16:30

        各グループから映像を交えた活動報告、その後フロア発言、ディスカッションをします。
        ●G8サミット市民フォーラム北海道
        ●「先住民族サミット」アイヌモシリ2008
        ●チャレンジ・ザG8サミット1万人のピースウォーク
        ●国際交流インフォセンター
         /国際交流キャンプ札幌実行委員会
        ●反G8サミット北海道(アイヌモシリ)連絡会
        ●G8市民メディアセンター札幌実行委員会



      【2日目】9月21日(日)
        ①10:30~12:30
        デモ弾圧・入国拒否問題から、サミットを検証する
        ●この問題に詳しい法律の専門家(予定)
        ●七尾 寿子
         札幌サウンドデモ7・5救援会(ななお ひさこ)

        ②14:00~16:00
        市民メディアとG8対抗運動
        ●滝口 一臣(たきぐち かずおみ)
        ●細谷 悠生(ほそや ゆき)
         G8市民メディアセンター札幌実行委員会 

        ③16:30~18:30
        国境を超えた人びとの繋がり
        ~新しい出会いと経験を生かしていくために~
        ●森山 軍治郎(もりやま ぐんじろう)
        国際交流インフォセンター/国際交流キャンプ札幌実行委員会共同代表
        ●「先住民族サミット」アイヌモシリ2008
        ほか


2008年9月6日土曜日

【書籍】「平成20年版 警察白書」を検証する。

Webスタッフの佐伯悠です。


(上の画像はフリー百科事典WikiMedia Commonsの“G8 protests July 2008, Sapporo” に公開されている7月5日の過剰警備と不当逮捕の写真


 先日、書店に立ち寄ったところ、「平成20年版 警察白書」が平積みになっていたので立ち読みしてみました。(参考: Wikipedia 警察白書

 洞爺湖サミットの警備についても書かれていたのですが、その内容に唖然としました。まずびっくりしたのは、アイヌモシリ連絡会について書いていないんですね。アイヌモシリ連絡会は、日本の反G8反グローバリゼーションのネットワークとして、反G8反新自由主義グローバリゼーションをスローガンに集会やデモを行い、非暴力直接行動を呼びかけ、市民的不服従を実践し、それが世界中のメディアにも多数取り上げられたにもかかわらず、ですよ。警察庁は、今回の洞爺湖サミットでアイヌモシリ連絡会らの反G8の取り組みが実証した事実を無視しないでいただきたいです。

 今回の洞爺湖G8サミットで、反G8運動が、テロとは関係なく、むしろ非暴力直接行動を呼びかけ、表現の場所を提供したからこそ、混乱が少なかったのです。警察はそこをちゃんと調査しているんでしょうか? (現在、世界中でインターネットや携帯電話、デジタルカメラ・ビデオのハイテク機器が普及し、これだけ自由に情報が流通しているんだから、事実を隠しとおせるわけがないことを警察庁はまず認識するべきでしょう。)

 また、6月11日の警察官の女風呂盗撮事件や、7月5日の不当逮捕については全く触れられていません。自分たちの活動を美化し、隠蔽行為をおこなっているのなら国営のカルト集団なんじゃないですか?

 自白強要を重視する代用監獄制度のような人権侵害がまかり通っているのは日本だけらしいです。他の国はデモで逮捕されたとしても一日で釈放されるらしいです。これは日本の警察の人権侵害として、国連などの国際機関からも批判されていることです。そもそも無実の人を逮捕するようなインチキがまかり通っている、それを許している警察組織全体の意識が低すぎると言えるでしょう。そういうことを止めるように今後いっそうの世論の高まりが必要だし、警察組織の自己変革も強く求められるでしょう。

 こんなレベルの報告書を平気で出せるということは、調査能力の低さを露呈するだけです。こんなことをやっているとますます、国民の信頼が低下しますよ。警察庁は、きちんと事実を書いて、反省してくださいよ。

 これはPDFでも公開されています。http://www.npa.go.jp/hakusyo/index.htm
 しかし、しかしPDFを開いてみたら「作業中です」と書かれていて中身が全く入っていません。仕事が遅すぎるし、情報公開が進んでいないんじゃないでしょうか?

     ● 時事ドットコム:警察白書 2008年版・科学技術の活用Webの記録
     警察庁は22日、2008年版警察白書を公表した。特集は「変革を続ける刑事警察」がテーマ。社会情勢の変化で捜査の負担と困難が増す中、警察が体制の強化や新技術の活用に取り組んできた歴史を解説。裁判員制度などで客観的証拠が一層必要になる今後 ... パソコンや携帯電話の記録解析など「犯罪の痕跡をたどる捜査」の環境整備も課題に挙げ、犯人像を推定するプロファイリングや通信傍受の効果的な利用も記した。...



     ● 時事ドットコム:警察白書 2008年版・国民の捜査協力の実態 (Webの記録)
     「面倒」「多忙」「警察を快く思わない」-。そんな理由で、警察が国民の捜査協力を得にくくなっていることが、2008年版警察白書から読み取れる。「聞き込み」を糸口に解決した事件数も大幅に減っており、「協力の確保は急激に困難になっている」 ...



     ● 警察白書 重みが増す科学捜査の推進 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE ...Webの記録)
        裁判員制度も来年5月から始まる。警察の捜査に国民の理解を得ることが、今ほど重要なときはないだろう。今年の警察白書が「変革を続ける刑事警察」を特集したのも、そうした認識からだ。白書は司法制度改革との関連に一項を割き、裁判員制度の導入で「警察捜査の結果が直接、国民の視点から検証される」ことになると指摘している。

       鹿児島県警が捜査した選挙違反容疑事件などで、「取り調べのあり方が問われる深刻な無罪判決」が相次いだ点にも触れた。透明性の高い捜査が、裁判員に対しても説得力を持つあらゆる点で、捜査の現状を見つめ直す時期なのだろう。警察庁は、捜査部門以外による監督の強化など、取り調べの適正化指針をまとめている。取り調べの一部録音・録画の試行も警視庁や大阪府警でスタートさせる。適正捜査と真犯人を着実に検挙する強力な捜査が相まって警察への信頼が高まり、捜査員の士気も向上する。ぜひ、そんな好循環につなげてほしい。

       司法制度改革以外にも、捜査を取り巻く環境の変化がある。個人情報の保護に対する関心の高まりなどもあって、聞き込み捜査を端緒にした検挙件数が急減している。「関連資料の任意提出を求めても協力を拒まれる」という捜査員の声もある。携帯電話やインターネットが犯罪の温床になっている。匿名社会の中で犯人追跡は容易でない。いずれも刑事警察が直面している新たな課題だ。白書も指摘するように、こうした状況を克服していくために、科学技術の活用がますます重要になっている。血痕や毛髪で、ほぼ完璧(かんぺき)に個人識別できるDNA鑑定は、犯人の特定とともに、冤罪(えんざい)防止にも役立つ。防犯カメラに写ったマスクなどで隠した顔も識別できる装置も導入され、一部の都道府県警察で活用され始めている。DNAなどのデータベースを充実させ、防犯カメラの設置もさらに促進していくべきだ。刑法犯の認知件数は2002年の285万件をピークに減り続けている。だが、通り魔殺人のように、今年はすでに10件発生し、過去10年間で最悪となっている犯罪もある。治安の改善を実感できない人も多いのではないか。警察だけでは治安は守れない。犯罪をさらに減少させていくためには何が必要か。社会全体で考えていくことでもある。


 今回たぶん、団塊の世代に近い年配の警察官が多数導入され警備の指導を行ったのだと思います。非常にやり方が古い。戦前の特高警察が拷問や自白重視の捜査を行っていたそのままの流れで警備をしている。だから、無実の人を長期拘禁を行ったり、テロとは無関係な市民運動を公安警察が調査したりということになっている。

 「平成20年版 警察白書」 の副題には、「変革を続ける刑事警察」と書かれていますが、ほんとに変革する気があるんでしょうか?そろそろ時代遅れの「代用監獄」制度、市民運動を危険なものとして宣伝する行為、市民運動の監視、無駄な警備の人海戦術などを止めて情報公開を進め、科学的な捜査を重視したらどうですか? 

 調査もろくにしない、情報公開は怠る、無駄な警備に税金を投入する。これでは税金の無駄使いで詐欺と言われても仕方がないでしょう。

 公文書なのですから、できるだけ早くPdfを公開して、皆が読めるようにしてください。検討はそれからです。

 ● Amazon 平成20年版 警察白書 (大型本) 警察庁 (編集)

  • 大型本: 250ページ
  • 出版社: ぎょうせい (2008/8/25)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 432408534X
  • ISBN-13: 978-4324085349
  • 発売日: 2008/8/25
  • 商品の寸法: 26.8 x 21 x 0.4 cm

2008年9月5日金曜日

【放談会】 G8サミット反対行動を検証する! 9・7大放談会

Webスタッフの佐伯です。メールとWebからの情報です。

 東京の大久保地域センターで「G8サミットを問う連絡会」貧困・労働ワーキンググループ主催の放談会があります。

 反G8サミット行動についての放談もあります。ボク札幌在住なので参加できませんがとても関心があります。すこし長くなりますが、雑感を書いときます。

 今回、貧困とそれを生み出してきた新自由主義政策に対する世界的な視座が獲得できました。今回のさまざまな取り組みを拡げ、今後に生かしていければいいなと思っています。もし批判的な立ち居地や能力が奪われたら、その時点で負けです。

 ですが、ボクも含めて新自由主義的な社会構造に取り込まれています。(この自覚が重要!) 小泉構造改革路線による行政の民営化は、●(民間も取り込んだ)警備の拡大、●行政の下請け労働としての市民運動内部での低賃金・ボランティア労働の常態化、●政治的なスローガンやパワーが失われ、Anti-G8や反貧困の声を生活者が出しにくくし、貧困に取り組んだり、社会構造の変革への意思決定過程からの排除、などを生み出しているように感じます。今回は市民参加という名のもとに警備の企業化が拡大し、市民の反対運動を自粛させるといった行政活動の民営化による新たな支配体制が鮮明化したのではないか?ということをボクは感じはじめています。

 今回、これから取り組むべき課題や今後の運動の作り方の枠組みがはっきり見えてきたのではないでしょうか?自分としてはこういう方面を勉強したり、追及したりするのがよいのでは?という方向性が見えてきた気がします。個人的には、行政が推し進めてきた民営化の手法へのアカデミックなお墨付きとなっている、ニュー・パブリック・マネジメントをもっと批判的に検討するべきだと考えています。(参考:NPM(New Public Management  WikipediaUS英語)
     話は横道にそれますが、サミット会場のウインザーホテルを所有しているセコムの会長「飯田亮」氏は安倍晋三元首相とつるんでサミット会場を洞爺湖に決定したらしい。 新自由主義的な行政改革である「指定管理者制度」の懇談会にも参加している。(参考: Google 飯田亮 懇談会) 「テロだテロだ」といっていると警備会社が儲かるし、行政が監視カメラ設置したり、自転車撤去するのを民間の警備会社に委託する。警備の民営化は、2007年に大量退職する団塊の世代の警察官の雇用の受け皿にもなるだろう。警備の民営化によって大幅に警察公務員を削減、予算を削減でき、低賃金労働者の雇用で警備の非正規雇用化が進む可能性もないわけではない。飯田亮氏の警備会社が儲かるために政府の宣伝と警察の警備を行い、貴重な国民の税金が使われたと思うと腹立たしいです。Google 飯田亮 指定管理者制度 札幌市や北海道が、警備にいくら使ったか、その金がどこに流れたか?は情報開示請求で格安で調べることができるらしいです。誰か調べて! 行政の民間委託のプロセスと警察の介入、大学での公共政策研究の癒着は調べるとボロがたくさんでそうです。はっきりわかりませんが。)

     ● Wikipedia 「公共政策大学院」より一部転載。>個々の大学院によりカリキュラムは異なるが、一般的には、公共政策分野ばかりではなく、政治行政一般、法律、リーダーシップ、交渉術、ジャーナリズム、経済財政分野などでスキルを積むことになる。修了者の進路としては、政治家、行政官、民間企業、マスメディア、NPO、国際機関などが想定され、修了者の政策立案能力をはじめ身に着けたスキルを如何に活用するかが、当面の課題である。その一環として公務員制度改革における人材の活用や、国会の審議の中でも公共政策大学院修了者にも国会議員政策担当秘書の資格を与える様な主張もある他、政策プランナーという新しい職種を開拓し得る人材としても期待される。

 新自由主義的なパワー・ハラスメントや孤立化をまねく自己責任追求、また旧来の社会運動に見られた自己保身や責任転化や責任追及ではないクリエイティヴな検討がなされ、同時に今回の試みでよかった点をさらに発展させるようなクリテイティヴな検討の手法も開発されていくことを期待しています。それも仲間内だけで自己完結するような形態ではなく、できるだけ多くの人たちに開かれ、参加できる形態が望ましいです。

 そのときには、これまでの運動がもっていた負の側面はできるだけないようにしたほうがいいと思います。イデオロギー化(美辞麗句による運動や組織の美化や情報の隠蔽、問題の焦点のぼやかし)や逆に、何が獲得目標なのか、何をやっているのかわからなくするようなごまかしや脱政治化(骨抜き・無力化)ではなく、運動の現場で自分たちが実際おかれている貧困、実現できなかっった原因の解明ができるような雰囲気作りや技術的な工夫もなされるとよいと思います。

 今回の運動が進むにあたって、なぜ反G8を言わなくなっていった人が増えていったのか?、そのカラクリにとてもボクは興味があります。(参考:自発的服従、Wikipedia: Slave(服従・奴隷))
    (過酷な労働環境下において、生存や生活のための競争や服従・不自由を強いられた。、または、仲良しグループ的な馴れ合い、内向きの論理のよる同調圧力によって運動に参加できなくなったのでは?とか。 )

 ただ、参加者はサミット貧乏というかかなり労力を使って疲弊していることだと思います。早急さとともに時間をかけてゆっくり取り組んでいくことも大事なのではないかと思います。

 今回、現地にいけず、参加できない人も情報提供できるような工夫とかもできたらお願いしたいです。このフライヤー(ビラ)はPDFなのでネット環境があれば誰でも読むこと、配布することができるからすばらしいと思うし、また今回たくさんの動画がアップロードされたわけですが、これは映像で誰でも見ることができるように工夫がなされていました。これはすごくよかったと思います。

 それとこれからは「貧困」という言葉をブームにするぐらいにして、そこを軸に連帯を作り出していくことに可能性をボクは感じています。行政に頼らず自力で行い、広く市民に訴えかけるような運動形態、または、行政がきちんと「貧困問題」に取り組み、社会的弱者の排除・切り捨てを行わない政策への変革が今後切に求められていくのではないでしょうか?

 というふうに自分なりに分析はするものの、ボクとしても上から目線であんまりエラそうなことは言うつもりもないし、今回がんばった人には素直に「ご苦労様」と言いたいです。これを糧にこれからもいろいろ展開があるといいですよね。


(以下は転載です。フライヤー画像をクリックするとPDFが開きます。)




 G8洞爺湖サミットに対する反対行動は、日本の大衆運動として従来経験したことがないものでした。それは多様な豊かさを生み出しつつ、多くの問題も浮き彫りにしました。多くの人が作り出した動きである分、その内容はまだ混沌としています。それをきちんと切開し検証することが、次の運動を作り出します。
 一人一人の体験を大切にし、それをきちんと議論の土俵に乗せるため、下記のような企画を準備しました。今回の取り組みにどれだけコミットしたかは、参加要件に無関係です。多くの方の参加を歓迎します。

------------------------------------------------------------
G8サミット反対行動を検証する! 9・7大放談会

    日時:2008年9月7日(日)
       午後3時半~5時:放談第一部 貧困・労働WGは何をしたのか?
       午後6時~9時: 放談第二部 反G8サミット行動とは何だったか?
    場所:大久保地域センター
       東京都新宿区大久保2丁目12番7号
       http://www2.odn.ne.jp/ookubo/
    主催:「G8サミットを問う連絡会」貧困・労働ワーキンググループ

     治安管理と人権抑圧をしまくったG8サミットが終わった。このG8サミット
    が貧困と戦争と環境破壊の元凶である新自由主義を推進してきたことを批判し、
    多様な人々が反対行動に取り組んだ。このような大衆行動が展開されたのは、日
    本では初めてのことだった。

     今、これらの取り組みを振り返り、これをステップに、今後の運動の指針を紡
    ぎ出す時期にある。
      この行動で、私たちは有効な運動が展開できたのだろうか?
      当初の目的は達成されたのか?
      何を生み出し、何を作れなかったのか?
      海外の参加者からは、どんな指摘をされたのか?
      このような運動の作り方が適切だったのか?
      そして、この運動で私たちはどんな豊かさを培ったのか?
     「新自由主義に対抗し得る広範な大衆行動」…日本ではいまだ未熟なそれを築
    くには、これらの問題を真摯に総括することが必要だ。

     『大放談会』…誰に気兼ねすることなく、率直な感想と反省と批判を出し合お
    う。話題を主催者=貧困・労働WGの取り組みに限る必要はない。サミット反対
    行動の様々な場面の中で感じたこと、参加できなかったが見ていて感じたこと、
    とりあえず人の数だけあるはずだ。これら「わたし」の思いをぶつけ合おう。そ
    こから次なる闘いの指針が生まれる。

    「G8サミットを問う連絡会」貧困・労働ワーキンググループ
     電話:090-1429―9485(荒木)
     e-mail:nasubi@jca.apc.org(なすび)
     http://www.jca.apc.org/alt-g8/blog/11

2008年9月1日月曜日

【速報】CHANGE THE WORLD! 福田首相辞任

Webスタッフの佐伯です。

 たった今、入ったニュースによると「福田首相が辞任を表明しました。」(Googleニュース「福田首相」を参照。)

 起死回生を狙った洞爺湖サミットでも、人々が求めている貧困や環境破壊への早急な対策、先住民族の権利向上などへの改善策は出すことができず、その結果、支持率を全く上げられなかったことが、首相の辞任の直接の原因だと考えられます。

 それでボクは、世界各国から結集し、「G8サミット粉砕!」「Change The World!」などのスローガンをうったえた2008年反G8洞爺湖デモを思い出しました。その模様を記録した動画と写真があります。

 ●動画: 7月9日/洞爺湖畔までのデモ ver.2

 写真は上から、
 ● 7月6日、伊達キャンプのインフォメーション・ボードに書かれた「CHANGE THE WORLD! (世界を変える)」
 ●7月9日、洞爺湖デモの休憩地点である「道の駅」にて。壁にたてかかられたパペット群。
 ●7月9日、対岸に見えるサミット会場ウインザー・ホテルに対峙する洞爺湖畔にて、ゴールに地点に到着したデモ隊に破壊されるパペット。(上記動画のスナップショット)


 サミット期間、ボクたちは連日デモ行進を行い、その模様を世界中の数多くのメディアが世界各地に繰り返し配信しました。

  サミットに反対する多くの人が存在すること。
  多くの立ち上がり、「貧困などの責任を取れ」とG8首脳に迫るアクションを起こしたこと。
  G8は迅速で具体的な解決策は示さず、それに人々は失望したこと。

 メディアは、嘘を暴き、事実を明白にし、多くの人たちに事実を伝えました。

 世界中から注目が集まるサミットでの抗議行動は非常に有効で費用対効果が高い。実際アクションを行い、それを証明してみたいとボクは考えていました。今回そういう実験が可能なチャンスが回ってきて、自分自身が試みに貢献することができました。ボクはそういう喜びに満たされています。

 今回の様々なアクションが福田首相辞任のような世界の変化を引き起こしつつあります。ボク達は、G8体制に引導を渡したのかもしれません。それでも完全に葬り去るためには、まだまだ継続的なアクションが必要なのでしょうが。

 非暴力直接行動のデモンストレーションの強い力を再認識するとともに、人々が連帯し、政府に頼らず、あるいは政府や企業に抗議し、問題解決していく事例をひとつづつ積み重ねることが変革につながるはずです。



2008年8月28日木曜日

【季刊誌】 のじれん 『ピカピカのうち』33号。反G8行動報告‏

Webスタッフの佐伯です。

 メールより。「のじれん」という野宿者運動体の季刊誌の反G8行動日誌(7月1日から7月10日までのキャンプのレポート)と反グローバリゼーション特集。

 ● のじれん
 ● みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会HP

 新宿のIRA模索舎で購入できます。



ピカピカのうち 33
 [2008年8月/B5/48頁/¥400]
 発行=渋谷・野宿者の生活と居住権をかちとる自由連合(のじれん)
特集:しぶや・のじれんが取り組む反グローバリゼーションの闘い
 …渋谷・宮下公園「ナイキ化」計画阻止~民衆の場=公園を利益優先の企業から守ろう~
 …反G8キャンプへの派遣参加報告
 …ひとの人生をなんだと思ってるんだ!~ヒルズクラブの暴挙に立ち向かう西脇さんの話~

2008年渋谷・のじれん総会

追悼・貧困者の闘士、スーイット・ワトヌー氏へ

渋谷地下通路(しぶちか)追い出しの報告とお礼

会計報告

【雑感】キャンプ雑感 (情報提供のこと)

Webスタッフの佐伯です。

 前の投稿を書いてる途中、キャンプ準備のことを思い出したので投稿を分けて少し書いておきます。

札幌近郊の宿泊地について
 国際交流インフォセンター/国際交流キャンプ札幌実行委員会が札幌でのキャンプ交渉を続けていたので、「7月初旬に札幌入りする人たちは、このキャンプに行くだろうな」と思っており、札幌での宿泊先の確保について前向きな話が出ていたのでとボクは安心していましたが、直前の6月後半になると雲行きが怪しくなり、札幌市との協議でキャンプ開催地がなかなか決定せず、難航しているようでした。

 そのため、札幌近郊でのキャンプが実現できない可能性があり、アイヌモシリ連絡会としても、キャンプ参加者の便宜を図り、早めに札幌に入って準備するキャンプ利用者が困らないように情報提供する必要があり、そのため札幌での宿泊地を探していました。

 ですが、サミット期間中は格安ホテルなどは満杯だったので、ボクは6月の中旬ぐらいに宿泊できるスーパー銭湯・健康ランドや、漫画喫茶などの情報をまとめていました。まとめてはいたものの、途中で優先する作業が入ってきたので、途中まで作業はしていたものの公開には至らず、そのままデータを放置したまま今に至ってます。

 とはいえ、もうすこし札幌や伊達、壮瞥、豊浦への交通手段や宿泊地の情報に手を入れて、今後の参考に記録として、他の情報とあわせてこのブログで公開できればよいとも思っています。他のサイトへの伊達キャンプの告知が少なかったし、伊達キャンプからのWebサイトやチラシ、メールなど情報提供も、そういう計画はあって進行していたものの公開にいたらず、中途半端になってしまったとボクは感じています。
     (特に、バス時刻などの洞爺湖近辺での交通手段がわからなかったのが、公開できなかった大きな要因。現地に入って実際乗車して確認する予定だったが、遂に、下久保内と白鳥館という集会場件デモ行進出発地、また、壮瞥・豊浦キャンプに行き、そこまでバス乗車・下車して、実際に調査をする時間を作れなかった。)

 ボクはこのブログで、キャンプ開催が終わってからも、写真、動画や新聞記事、声明、地図や、デモコース、意見などのさまざまなインフォメーションを提供していますが、それは、キャンプ開催前後、開催中は忙しくて手が回らなかったので、その時点できなかったことを多少遅くなっても貫徹しようと、ある意味罪滅ぼし的な行為だと思ってやっています。情報提供不足はどれも、人員不足、能力不足、金銭不足ゆえ起こったことですので、ご容赦ください。

 早めに札幌入りするキャンプ参加者については、伊達キャンプに準備スタッフとして入ってもらうことも想定していました(実際にスタッフに数名が入った)が、7月7日までは札幌でのイベントや行動が多いので、やはり札幌での宿泊先は必要でした。

 ボクとしてもその宿泊地情報をWebに載せようと思っていて、そういう要請をアイヌモシリ連絡会の事務局から受けていたですが、なかなかできませんでした。これについては、ボクとしてはずーっと気にしていることなので、ということで、以下に若干言い訳というか個人的な行動を説明をさせてください。(もうすでに説明に入っているのですが。。。)

佐伯悠の行動記録
 6月29日は、札幌をなんと朝の6時に車で出発でした。(伊達に準備に行くときは渋滞を避けていつも早朝に出かけた。)ボクが早い期間から現地スタッフとしてキャンプ事務所に滞在することは自分自身でもある程度想定していたんですが、そんなに早い期間(29日)から入ることは想定していませんでした。電話やネット環境の整備もあるので、Webスタッフはそうするのが必然的だったですが、直前まで気がつかなかった。
     (人が足りないことは日常茶飯事。緊急性が高くて優先順位が高い作業が出てくると、その仕事が振られる。作業するのはボクしかいなかったので、途中で放置される作業が出てくる。こういうこともまで想定して計画を立てるべきです。また、計画や目標、ヴィジョンは最初からできるだけ具体的にしておき、シンプルにするべき。)

     (また7月5日の札幌のデモ行進についても楽しみにしていたし、参加できると思っていたんですが、伊達やデモの準備は佳境に入っていて、これも実現しなかった。がーーん。我ながらストイック!)

 伊達キャンプの現地スタッフとしてのボクが滞在を開始したのは29日。前日の28日は音楽やパソコンなどの大量の機材・荷物の整理にボクは追われていました。

 その28日以前は、キャンプやデモ関連の情報の整理・発信やミーティングに追われていました。29日に伊達キャンプ入りした後は、牧草地のしばらく使われていない一軒家の掃除やキャンプ用の下水などのインフラ整備に追われていました。それで、7月1日にやっとネット回線がつながったのが、(7月1日投稿:伊達キャンプより)なわけです。というわけで、ボクは、キャンプ準備作業、度重なるミーティング、回線の接続状態、キャンプ準備期間から終了まで情報が遮断されていた。それでキャンプ前後、キャンプ中の情報収集や整理作業は、やろうと思っていたことの10分の1ぐらいしかできませんました。
     (ボクは、キャンプ参加者とももっと交流したかったけれど、メディアの作業は個人技というか引きこもり作業なので、ボクがどこにいるか知らない人も多かったです。)

 それで伊達キャンプの最終日7月10日は、バスの返却や飛行機で帰宅する人たちの都合でボクたちはなんと早朝3時に伊達を出発して札幌に向かったのでした。そのため前日の7月9日はデモが終わってから、ミーティングや軽い夕飯を食べた後、夕方から深夜にかけて、ボクは打ち上げしてるキャンプ参加者を横目に、ひたすら膨大な機材や荷物の撤収作業を行っていました。キビシー!(この日の詳細は、7月10日の投稿を参照。)

情報発信の課題
 そもそも膨大な情報の提供や整理を一人でやろうとするのが間違っていたわけですが、人手不足であったし、他団体では誰が何をやっているかもわからなかったし、どうやってネットなどのITを使って、または、使わないで協同作業をしたらよいか?というのは、今後も考えたい課題でもあります。ブログの更新、写真や動画の掲載などすぐにはできないので、半年ぐらい前から準備や打ち合わせしたほうがよかったのでしょう。(または、個人的に遊びでもいいから普段からやっとけ!ということ。)
     実際準備は行われてはいたとは思うものの、もう少し興味を持ってくれた人が、参加・貢献しやすいように作業内容や方法などオープンにできたらよかった。)例えば、ネット上で何ができるか、どうやってやるか、何をしたらだめか?などのノウハウなどの提供。)

 それから、「アイヌモシリ連絡会の伊達キャンプのサイトを見ればいろいろ情報提供なされているものの、その伊達サイトがどこにあるかわからない」というキャンプ参加者の意見を聞きました。これは宣伝不足によるものなのかどうか?継続して考えたい課題ですねえ。札幌で、さっとキャンプ情報を印刷して提供できる施設があればよかったです。それにあわせて、ブログではない最新情報のみを扱ったWikiを使って整理して、一枚ものの紙に出力できるようなキャンプ・インフォメーション・サイトが作れればよかったなあと考えています。

 リアルタイムで複数のところで更新される情報をいかにして使えるか?これは課題ですね。何人か、キャンプ参加者以外に継続的に情報をウオッチしてそれをWikiに反映させる人が複数いて更新する仕組みがあればよかったでしょう。
     (ボクもできるだけそうしようと試みていたのだけれど、ここに書いた諸事情によって、ブログの更新が途絶えてしまいました。新聞やメディアを通じた情報提供は広報担当スタッフの宮澤さんが充分にやってくれ大成功となりましたが、ボクとしてはそれだけではなく、もっとインターネットを効果的に使いたかったのです。しかしながら、ネットは充分に活かしきれませんでした。これも反省材料のひとつと考えています。仮に伊達キャンプにスタッフとして早めに入らず、札幌にボクがいたら札幌入りした人たちと打ち合わせができた可能性も否めませんが、準備スタッフとして現地入りする必要があったため、現実問題として難しかったかな。)

 このブログでの更新回数、内容ともにが多かったのは、よかったと思っていますが、それだけでは逆に情報が多すぎたため、情報が乱雑になり読みにくかったというデメリットもあります。(公式な情報提供やプレス・リリースだけではない、個人的なレポートや情報提供を行うことこそがブログの長所であるのでそれはそれでいいと思います。)

 また、このブログはボクがひとりで書きすぎていて、一面的な意見や解釈が多くなりすぎてしまい、もっとキャンプ参加者の多様な意見があったという側面をだせていないこともデメリットのひとつでしょうか。
     (ボクの他にもブログのスタッフはいましたが、あまり更新できませんでした。いわゆるデジタル・デバイドかも!? それでも、積極的にさまざまな情報を紹介することで、多様な意見を紹介することを心がけていました。でもボクはそれでも不十分さを感じています。情報発信の仕方や組織作りの方法に問題があったのかもしれないです。これは再検討の余地あり。)

     キャンプでも情報発信でも、送り手側の主観の側からだけ考えた一方的な発信や準備だけではだめ。常に情報の受け手、読み手、キャンプ参加者などの利用者の気持ちや立場を考えて、利用しやすいように、ニーズに答えるように利便性を考えて計画と実行すること。またはそれに近づけること。

 これ以外でも、実現しなかったことのひとつとして記しておきたいことがいくつかあります。試行錯誤も含めて意見を公開していきたいです。例えば、これからWikiなどを使って、これまでブログで書いてきた情報をさらに見やすく整理する、とこともできるのですが、それをやる前にもっと提供するべき情報があるのでやるとしてもたぶんもっと先になるでしょう。少しボクはブログ活動は控えて休みます。残念。

 また、多団体が多くの場所で活動を行ったため、全体像が見えにくいなあと思っています。これについては情報学的な見地からも、Wikiなどを使ったコラボレーションなどが実現できたらよかったと考えています。

 それから、準備や構想はあったものの、実際の試みとして実現はしなかった試みについても、少し書いていければなあ、と思っていますが、すぐにはできそうにありません。気長にお待ちください(笑)

 それから、ボクは、人文科学社会科学情報科学などを踏まえ、実証科学であることを考えていました。「アクティヴィズムにもっと科学的な観点を導入する」ことを目論んでブログを更新していました。

 いろいろ調べて仮設をたて、実際にテストしてみる。そして、評価基準に照らし合わせて現象を検証する。ちゃんと聞き取り調査する、フィールドワークを行って意見やサンプル数を増やす。そういうプロセスが今の人文科学系には非常に欠落していると思います。未だに海外からの翻訳・輸入ばかりしていてそこで止まっている。どんどんリアルな社会から遠のく。それじゃいつまでたっても日本の人文・社会科学も西洋の劣化コピーに過ぎないでしょう。それで、帝国主義的な支配構造を再生産し、延命させ、自分たちの問題を自分たちの問題として主体的に語ることを放棄することに加担しているのではないでしょうか?

 メディアも共同通信などの記事を鵜呑みにして、それを参考にして記事やオピニオンを書く。それが学問やメディアにおける新自由主義といえます。
     記号の操作。パクる。調査したり、体を動かすという手間や経費を惜しむ。よく言われる脊髄反射だけで記事を書いてる。きちんとデータの裏づけをとらない。

 ニュースやWikipediaなどのソースを探し、それ参照して、それに対するコメント書く程度の作業はブロガーであれば、今やアマチュアレベルでも日常的にやってることです。単一のリソースを鵜呑みにして、それだけで記事を書くからどれも偏った政府・警察発表の一辺倒の内容になってしまうんですよ。
     そろそろ、それ(疑似科学)じゃいかんでしょ。当事者に聞いたり、検証しないと。

 だから、こうしたらこうなったという事例、成功事例、失敗事例を多く提供しよう、ということを想定していました。そういう見地からもブログを読み直していただけると幸いです。

 などなど、やりたいこと、今の技術レベルでも個人でやれることはたくさんあった、というとを皆さんに伝えたかったわけです。<DIYですよ>

 このブログは、いつも校正・推敲なしでのその場のノリや思いつきで、ダイレクトに書いて更新しているので、誤字脱字、不明瞭な文章になっていると思いますが、少しはボクが言わんとしていることが伝わったでしょうか?

 では、時間あったらもう少し詳しく書く(かも)。(たぶん書かないけど・笑)