交流集会の会場の「虻田ふれあいセンタ-研修室」のご近所に配布したパンフレットをみて会場に足を運んでくれたおばあちゃんが熱心に話を聴いてくれたことが強く印象に残っています。今回の交流集会では、地元の人たちのお話を聴くことが交流集会の大きな目的だったので、このことはとてもうれしかったです。また、今回も多くのメディア取材陣に来ていただき、記事にしていただきました。
北海道で生まれて、東京の大学にいってそのまま働き、数年前から札幌に戻って暮らしているボクから、同郷の皆さんに向けてお話しがしたいことがあります。それは、札幌や東京に住んでいる人たちには、地方で何が起こっているかとか、住民がどのようなことを考えているのか、そういう声は普段はほとんど伝わっていません。ですから、世界から注目されている今こそ、地方で進行する貧困の現状など、地元で苦しんでいる人たちの声を、全国や世界の人たちに向けて発信するチャンスかもしれない、ということです。地元からの積極的な情報発信を行ったり、話し合い、交流する場所を持つことによって、地域格差や貧困問題を広く知らしめ、そのことによってこの困難な問題の解決に対する貢献が自分たち自身の手によってできるかもしれません。(これは連絡会全体の意見ではなく、連絡会のスタッフの一人として考えていることですが。)
実際、今回も多くのメディアが取り上げてくれています。そして、多くの人たちが私たちの問題提起や活動に関心をもってくれています。石油や食糧価格の高騰で生活は打撃を受け、住民は耐え難い痛みを実感しています。行政サービスの低下が予想されるにもかかわらず、高橋はるみ知事と北海道が推進する支庁再編によってさらに生活は余裕がなっていくのではないか?美しい環境に囲まれた地域にこれからも住み続けることができなくなるのではないか?という不安を生活者は強いられています。
ボクが皆さんにお伝えしたいことを簡単に言うと、『「わたしたちは現在、危機的状況下にあるのだ」という声を今すぐにでもあげるべきではないでしょうか? 地域格差や貧困という問題は、G8サミットの場においても、環境問題などと同時に考えるべき緊急の議題なのではないでしょうか? 生活者の声をできるだけサミット会議の参加者や同じように苦しんでいる仲間たちに届けるために、今、話し合いの場を持ちキャンプやデモ行動を行なうことが重要ななのです。』ということです。
連絡会は、キャンプに訪れてくれる人を受け入れるための作業に集中しており、準備中ではありますが、現在、いろいろな力が足りておりません。例えば、
●キャンプ運営の事前準備やキャンプ期間を通してのヴォランティア・スタッフ(一日だけでも可)、
●サミットに対するご意見や連絡会への応援メールやカンパ、
●キャンプを楽しく盛り上げてくれる上映会やコンサート、レイヴ、
●ビーチバレーやサッカーなどのレクリエーション・交流会やイベント企画、
●農業や格差、平和、環境などの学習会や講演、パネル展示や発表、
●表現者(パフォーマー・芸術家・ミュージシャン、ダンサー)、
●会場装飾(デコレーション)やアート作品制作・展示、販売
●外国語通訳、
●キャンプ間の車の移動、
●テント設営や食材・食器探し、調理スタッフ、
●キャンプ利用者のための炊き出し(格安でおいしい飲食の提供)や出店、現地の農家の皆さんから提供された野菜や地元のホタテなどのフリーマーケット
●地域のおいしいお店や面白スポットなどの情報提供、
●道案内、
●インターネットやラジオ放送などの技術提供、
●現地での取材やレポートのブログなどでの情報共有、
などなどのお手伝い(というより自主的な参加)をしていただけるスタッフを広く募集しています。ざっくばらんに言わせていただくと、現在の力量や告知不足を考えると、こうなれば素敵だなあとボクが思っていることをこのキャンプで実現することはとても難しい状況にあります。連絡会の力不足を補うためにも、地域の力を活用し、参加者は自分達が気持ちの良いように思い思いにイメージ・デザインして、自由に作りあげていくスタイルのキャンプにして、連絡会は会場の運営という基本的な作業だけにできるだけ専念するのがベストなのではないかということです。
また、キャンプ地ではいろいろ課題も出てくると思いますが、できるだけ相互対話を通した合意形成を通じて解決していきたいです。
これをご覧になった方々、そしてより多くの人たちが参加できるように、賛同・参加・ご協力・宣伝していただけると幸いです。
以上はボクがキャンプに対して描いているボクの個人的なイメージでもあるので、連絡会全体での合意はまだ得られていません。連絡会からのキャンプで行なわれるイベントの詳細やスケジュールなどの公式な発表については、現在調整中のためもう少しお待ちください。
以下は6月15日の交流集会やデモ行動に関するメディア関連記事の紹介です。(現在把握している分でネット上でも読める記事)。速報でお知らせします。
●万事に備え主会場で消防訓練 洞爺湖サミットに向け (北海道新聞2008年6月16日朝刊、WEB版記事より一部転載) (...WEB記事の記録)
- ……サミットに反対する非政府組織(NGO)も、洞爺湖近くでデモ行進を行い、気勢を上げた。
洞爺湖町内では、「反G8サミット北海道(アイヌモシリ)連絡会」の交流集会も開かれ、連絡会のメンバーや地元住民、他のNGO関係者が意見交換を行った。
この中で、サミット期間中に伊達市内で予定している大規模集会に向け、NGO間の連絡調整会議を設けることや、同管内壮瞥町内にも活動拠点を設けることを確認した。
また住民側から「(連絡会がどんな行動を計画しているのか)不安がある。早めの説明を」との指摘があり、連絡会側は誤解が生じないよう広報活動に力を入れることを表明した。
集会の参加者はこの後、洞爺湖畔に向けてデモ行進。「G8の世界支配を許すな」などとシュプレヒコールを上げた。
●洞爺湖町:反サミットを掲げ、デモ行進 (毎日新聞 地域ニュース 大盛り北海道 2008年6月16日 WEB晩より転載)(...WEB記事の記録)
- 北海道洞爺湖サミット(7月7~9日)を控え、道内の市民団体などでつくる「反G8サミット北海道(アイヌモシリ)連絡会」が15日、サミット会場の地元である胆振管内洞爺湖町でデモ行進を行った。伊達署によると、同町内で反サミットのデモ行進が行われたのは初めて。
連絡会は3月、反戦団体や反グローバル団体などが設立。「G8各国が戦争や貧困などの問題をつくり出している当事者」などとしてサミットに反対している。
デモには市民団体代表者ら約15人が参加。国道230号の西山火口観察台から洞爺湖畔まで約3キロを、「反G8洞爺湖サミット」と書かれた横断幕やプラカードを手に行進した。デモには警察官約10人が同行したが、トラブルはなかった。連絡会事務局の村田(燎、りょう)さん(66)は「過剰な警備体制が確認できた。地元からの参加もあり、デモは成功だった」と話した。
連絡会のメンバーはサミット期間中、伊達市のキャンプ地に宿営する。サミット初日にはキャンプ地から洞爺湖畔までデモ行進を行う予定という。【金子淳】
(写真 反サミットを掲げてデモ行進する参加者=胆振管内洞爺湖町で15日午後3時55分、金子淳撮影)
●「世界支配を許さない」 洞爺湖でサミット反対デモ (MSN産経ニュース 政治 > 政策 > 記事 2008.6.15 18:39 写真)より転載。 (...WEB記事の記録、写真の記録1 2)
- 来月7日から主要国(G8)首脳会議(北海道洞爺湖サミット)が開催される洞爺湖町で15日午後、サミットに反対する市民団体などによるデモ行進が行われ、参加者は「G8の世界支配を許さないぞ」などとシュプレヒコールを上げた。
「反G8サミット北海道(アイヌモシリ)連絡会」の主催。同会はサミット期間中に会場近くで集会などを行えるよう、伊達市内に約2000人がキャンプできる場所を確保しており、行進前には洞爺湖町内で地元住民に対する説明会も行った。
●洞爺湖町で北海道洞爺湖サミット反対のデモと集会
(UHBニュース 2008/06/15(日) 18:07より転載。) (...WEB記事の記録)
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